セッション情報 ポスター

膵癌2

タイトル P-386:

当院における膵がん教室の成果と課題

演者 寺岡 雄吏(JA尾道総合病院消化器内科)
共同演者 天野 美緒(JA尾道総合病院消化器内科), 今川 宏樹(JA尾道総合病院消化器内科), 片村 嘉男(JA尾道総合病院消化器内科), 新里 雅人(JA尾道総合病院消化器内科), 福本 晃(JA尾道総合病院消化器内科), 飯星 知博(JA尾道総合病院消化器内科), 小野川 靖二(JA尾道総合病院消化器内科), 平野 巨通(JA尾道総合病院消化器内科), 花田 敬士(JA尾道総合病院消化器内科), 天野 始(JA尾道総合病院消化器内科), 日野 文明(JA尾道総合病院消化器内科)
抄録 【はじめに】当院では2005年より尾道市医師会と協働し,早期膵癌診断プロジェクトを発足,2007年には地域連携パスを作成し,2013年3月までに膵上皮内癌12例,StageI膵癌14例と多くの小膵癌を診断することができるようになり,症例の増加に伴い集学的治療を受ける患者が増加した.しかし,膵癌に関する情報の不足が明らかとなり,膵癌について知識を深め,理解することを目標に2011年より「膵がん教室」を立ち上げ,膵癌に関するさまざまな情報の普及活動を行っている.【目的】膵癌に対する知識の普及,病気への理解,膵癌患者をサポートするスタッフの育成を目指し,患者に寄り添える病院にする.【参加者】医師(内科系,外科系,緩和専門医,研修医),薬剤師,臨床心理士,看護師,化学療法認定看護師,管理栄養士,ヨーガ療法士,連携室事務,ソーシャルワーカー.【開催内容】第1,3火曜日に1時間開催,全6から8回を1クール,約4か月かけて実施.【教室の内容】膵癌の総論から始まり,診断と治療,検査方法から外科手術,化学療法,食事療法などのテーマで開催.教室の後半にはこころと福祉,生活,リラクリゼーションにテーマを設定し,病院外でのサポートも目指した教室構成としている.各回ごとに自由な質問時間を設け,患者家族とスタッフが自由に話せる時間を提供している.【成績】現在までに合計5クール計32回開催.第3クールから第5クールまでの集計で,患者家族合わせてのべ72人参加.【評価と今後の課題】患者からのアンケートでは,教室の内容など一定の評価を得ることができた.しかし,出席者確保の問題や内容の不足,知識の整理が必要であること,また今後の広報や資料の有効活用など様々な問題点が明らかとなった.以上,当院の膵がん教室の取り組みと活動内容,成果について検討し,尾道市早期膵癌プロジェクトと地域連携のさらなる発展を目指し,今後の課題について検討し報告する.
索引用語