セッション情報 | ポスター膵癌2 |
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タイトル | P-387:鳥取県における膵腫瘍診療に対する実態調査 |
演者 | 松本 和也(鳥取大学消化器内科) |
共同演者 | 田中 久雄(山陰地区膵癌研究会), 三浦 将彦(山陰地区膵癌研究会), 田中 究(山陰地区膵癌研究会), 神戸 貴雅(山陰地区膵癌研究会), 浜本 哲郎(山陰地区膵癌研究会), 野口 直哉(山陰地区膵癌研究会), 山本 哲夫(山陰地区膵癌研究会), 佐々木 祐一郎(山陰地区膵癌研究会), 堀江 裕(山陰地区膵癌研究会), 渡部 博昭(山陰地区膵癌研究会), 陶山 和子(山陰地区膵癌研究会), 原田 賢一(鳥取大学消化器内科), 武田 洋平(山陰地区膵癌研究会), 斧山 巧(鳥取大学消化器内科), 川田 壮一郎(鳥取大学消化器内科), 河口 剛一郎(鳥取大学消化器内科), 八島 一夫(鳥取大学消化器内科), 村脇 義和(鳥取大学消化器内科) |
抄録 | 【背景】膵がん診療ガイドラインによると,治療前に組織学的エビデンスを取得し,治療方針を決定することが望ましいとされている.しかし,当県に限らず,高次機能病院を除いた多くの施設で,エビデンスを取得せず治療方針を決定し,適正な治療を選択していな場合があると思われるが,その実態は明らかでない.【目的】当県における膵腫瘍診療の実態を調査した.【対象と方法】対象は2009年1月~2011年12月に当院関連病院で経験した膵腫瘤320例(男性/女性 193/127例,平均年齢71.5歳(24-97歳)).以下の検討項目をretrospectiveに確認した(エビデンス取得の有無,エビデンス取得症例の組織型,浸潤性膵管癌のstage(JPS)・治療方針,エビデンス未取得症例での治療経過).【結果】エビデンス取得率は61.9%(198/320),組織型は浸潤性膵管癌/神経内分泌腫瘍/腺扁平上皮癌/IPMN/153/8/3/3/例(その他として不明25例,粘液癌・IPMC・腺房細胞癌・MCN・退形成膵管癌・肉腫がそれぞれ1例),PDACのstageは(0/I/II/III/IVa/IVb),1/3/7/34/36/73例で,切除不能進行症例は86例あり,その生存期間中央値は320日(23-1480日)であった.エビデンス未取得症例で,浸潤性膵管癌に準じて化学療法を施行した症例は103例あり,そのうち2年以上生存中の症例を7例認め,最長生存症例は1578日であった.【結語】画像診断のみで治療方針を決定している症例が38.1%と高率であった.エビデンス未取得で浸潤性膵管癌と診断した症例に長期生存例を多く認め,腫瘤形成性膵炎などの良性疾患が混在している可能性が示唆された. |
索引用語 |