セッション情報 |
ワークショップ19(消化器外科学会・消化器病学会・消化器内視鏡学会合同)
Stage IV胃癌に対する化学療法と手術の役割
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タイトル |
外W19-8:Stage IV胃癌に対する術前化学療法と手術療法による集学的治療
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演者 |
岩崎 善毅(がん・感染症センター都立駒込病院・外科) |
共同演者 |
大橋 学(がん・感染症センター都立駒込病院・外科), 岩永 知大(がん・感染症センター都立駒込病院・外科) |
抄録 |
【背景と目的】ステージIV胃癌に対する術前化学療法と手術の集学的治療の意義について検討した。【対象と方法】対象は化学療法後に胃切除を施行した経口摂取可能なステージIV胃癌 38例。男性:女性は31:7。平均年齢(中央値):63歳。非治癒因子はCY1:18例、高度リンパ節転移:14例、腹膜転移:5例、肝転移:5例。他臓器浸潤:4例、遠隔転移:5例。【結果】レジメンはS-1+CDDP:34例、S-1+CPT-11:2例、S-1単独:2例。治療効果はPR:14例、SD:20例、PD:4例。30例に術後補助化学療法が施行された。術後生存期間中央値:15.3ヵ月、術後無再発生存期間中央値:10.3ヵ月、化学療法後の生存期間中央値:21.2ヵ月。術後合併症の重症例はなし。【考察】ステージIV胃癌に対する化学療法後の手術は安全に施行可能。手術を併用することで化学療法単独治療より 長期生存期間が得られる可能性がある。根治手術が得られる場合は有意に予後延長に寄与すると考えられた。 |
索引用語 |
ステージIV胃癌, 術前化学療法 |