セッション情報 ワークショップ20(消化器内視鏡学会・消化器病学会合同)

患者にやさしいERCPの工夫

タイトル 内W20-5:

当院でのDB-ERCP施行時の炭酸ガス送気装置の使用状況とCO2モニタリング

演者 三好 秀明(関西医大枚方病院・消化器肝臓内科)
共同演者 島谷 昌明(関西医大枚方病院・消化器肝臓内科), 岡崎 和一(関西医大枚方病院・消化器肝臓内科)
抄録 【目的】近年炭酸ガス(CO2)装置の普及により安楽な内視鏡検査・治療が行えるようになってきた。当院では術後再建腸管を有する胆膵疾患に対してダブルバルーン内視鏡を用いたERCP(以下DB-ERCP)を行っている。その際患者苦痛の軽減および偶発症の対策としてCO2送気を用いているが、CO2送気は通常送気と比較しCO2ナルコーシスの危険性が危惧されている。今回我々は当院におけるDB-ERCP時のCO2装置の使用状況とCO2)モニタリングについて検討した。【方法】2009年1月から2011年9月にCO2を用いて施行したDB-ERCP217件に対し検査中にCO2のモニタリングを行い必要に応じてその検査前後に血液ガス分析を行いそれらを分析した。【成績】CO2送気の使用とCO2)モニタリングによりDB-ERCPを安全に遂行することができたが、CO2ナルコーシスによる呼吸停止が1例に認められた。【結論】DB-ERCPのような長時間の内視鏡検査ではCO2送気は患者の苦痛軽減には有用たが、CO2ナルコーシスの発症の危険もありCO2モニタリングが必要と考えられた。
索引用語 DB-ERCP, CO2モニタリング