セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(C型肝炎)1

タイトル 消P-16:

C型慢性肝炎・肝硬変の病理組織から肝細胞癌発生の予知へ

演者 松村 寛(日本大・消化器肝臓内科)
共同演者 楡井 和重(日本大・消化器肝臓内科), 中村 仁美(日本大・消化器肝臓内科), 佐藤 秀樹(日本大・消化器肝臓内科), 荒川 泰雄(日本大・消化器肝臓内科), 松岡 俊一(日本大・消化器肝臓内科), 小川 眞広(日本大・消化器肝臓内科), 田中 直英(日本大・消化器肝臓内科), 森山 光彦(日本大・消化器肝臓内科)
抄録 「目的」我々は1992年より肝生検を施行した症例についてprospectiveに長期予後を観察している。現状における、慢性C型肝炎・肝硬変の肝生検病理組織所見より、肝細胞癌(HCC)発生についてのrisk factorの検討を加えた。これより現状におけるHCC発生予知としての、肝組織所見のparameterとして何が重要であるのか、について検証を試みた。「対象と方法」1992年から当施設にて針肝生検を施行された、肝生検施行後1年以上の経過観察し得た、HCV RNA陽性の慢性肝炎・肝硬変564例である。「結果」 Cox検定による単変量解析では、peri-portal inflammatory cell infiltrationおよびparenchyma inflammatory cell infiltration, F stage, peri-cellular fibrosis, Steatosis, Irregular regenerationのDysplastic change, Map-like distribution, Atypical hepatocytes, が有意なparameterであり、背景因子ではAge, AST, ALT, 血小板数が有意なparameterであった。次に多変量解析を行うと、上記のparameterのうち、Age(1.081,1.038-1.125), 血小板数(0.879, 0.813-0.951), Map-like distribution(0.640, 0.427-0.960), Atypical hepatocytes(4.401, 2.448-7.914), peri-portal inflammatory cell infiltration(1.770, 1.076-2.912)が有意なparameterとして検出された。「まとめ」Atypical hepatocytesの存在程度とperi-portal inflammatory cell infiltrationの壊死炎症反応の程度が、HCC発生予知として重要な因子であることが今回の検討より検出された。
索引用語 C型慢性肝炎, 肝組織所見