セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(C型肝炎)1

タイトル 消P-19:

C型慢性肝炎患者における全身のインスリン抵抗性は血清AFP値に関与する

演者 河口 康典(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科)
共同演者 水田 敏彦(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 江口 有一郎(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 岡田 倫明(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 磯田 広史(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 中下 俊哉(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 高橋 宏和(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 岩根 紳治(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科), 尾崎 岩太(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科)
抄録 【目的】C型慢性肝炎(CHC)における血清AFP値は、インターフェロン治療効果や肝線維化進展度、肝細胞癌の発症と関連している。また、最近ではインスリン抵抗性(IR)もCHCの予後に関与することが示されている。そこで、CHCにおける血清AFP値とIRの関連について検討した。
【方法】検討1)対象は2004年1月から2010年3月に佐賀大学を受診したCHC患者で、肝癌がなく肝生検およびOGTTを行った症例で糖尿病薬の服用がない265名。血清AFP高値(≧10.0ng/mL)に寄与する因子を単変量解析で選定し,多変量およびBayesian Networkで解析した。検討2)2007年6月から2009年3月にOGTTで全身のIRを認めるCHC患者20名を対象に食事・運動療法を3ヶ月以上行い、介入前後でのデータを比較した。全身のIRはWBISI[10,000/(空腹時血糖値×空腹時インスリン値×平均血糖値×平均インスリン値)0.5]を用い、5未満をIRありと定義した。
【結果】1)単変量解析ではBMI、血小板数、アルブミン、AST、ALT、γGTP、IRなどの糖代謝指標、肝組織の炎症および線維化が抽出され、多変量解析では血小板数15万/μL未満、AST 50 IU/L以上、γGTP 35 IU/L以上、WBISI 5.0未満および肝線維化F3/4が有意にAFP高値に寄与していた。Bayesian Networkでは、AST、WBISI、肝線維化がAFPに直接関係しており、AST 50 IU/L以上かつWBISI 5.0未満かつ肝線維化F3/4では、85%がAFP高値と推定された。一方で、AST 50 IU/L以上かつ肝線維化F3/4であっても、WBISI 5.0以上であれば71%でAFPは低値と推定された。2)介入後にWBISI(前:2.90 ± 0.82、後:4.44 ± 1.90)は有意に上昇し、BMI、γGTP、総コレステロール、中性脂肪およびAFP値(前:12.6 ± 12.3、後:8.6 ± 6.5)は有意に低下した。
【結論】CHC患者における全身のIRは血清AFP値に関連しており、生活習慣の改善はCHC患者の臨床経過を改善する可能性がある。
索引用語 AFP, インスリン抵抗性