セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(診断(画像)) |
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タイトル | 消P-26:肝細胞癌におけるソナゾイド造影超音波検査所見と血管マーカーの検討 |
演者 | 上田 純志(日本医大大学院・臓器病態制御外科学) |
共同演者 | 吉田 寛(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 真々田 裕宏(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 谷合 信彦(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 吉岡 正人(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 川野 陽一(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 水口 義昭(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 清水 哲也(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 高田 英志(日本医大大学院・臓器病態制御外科学), 内田 英二(日本医大大学院・臓器病態制御外科学) |
抄録 | はじめに:肝細胞癌に対する超音波造影剤ソナゾイドを用いた造影超音波検査の有用性が報告されている。今回、我々は肝細胞癌におけるソナゾイド造影超音波検査所見と血管マーカーの関連を検討した。方法:2010年6月より2012年3月までに肝細胞癌に対し施行した造影検査41例を対象とした。造影開始60秒までを動脈相とし、明瞭な腫瘍血管を認めるvascular pattern(VP)群と明らかな血管構造は認めず結節全体が造影されるcotton pattern(CP)群に分類した。また、組織標本に対して免疫染色を施行し、CD34、α-SMAの発現と局在を検討した。結果:症例の平均年齢は71.4歳。男性38例、女性3例。平均腫瘍径は43.6mmであった。腫瘍に造影効果を認めた31例ではVP群23例、CP群8例であった。2群間においてStage、腫瘍径、脈管侵襲に差は認めなかった。免疫染色においてはCD34の陽性面積は2群間に有意差を認めなかったが、α-SMAにおいてはCP群に有意に大きい傾向を認めた。CP群は微小な血管が有意に多く流入していると考えられた。結語:ソナゾイド造影超音波検査は腫瘍内の微小血管を描出でき動脈塞栓術や分子標的薬などの効果判定などに役立てられる可能性が示唆された。 |
索引用語 | ソナゾイド造影エコー, 肝細胞癌 |