セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(NASH/NAFLD、アルコール性肝障害)2

タイトル 消P-39:

Ezetimibeによる脂肪肝消失と生活習慣についての検討

演者 志和 忠志(富士フイルム健康管理センター・内科)
共同演者 小田部 圭子(富士フイルム健康管理センター・内科), 川並 義也(富士フイルム健康管理センター・内科), 横山 知子(富士フイルム健康管理センター・内科), 後藤 享(大森赤十字病院・消化器内科)
抄録 【目的】これまでに我々はEzetimibe(EZT)は非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者に対して肝機能、脂質とも有意に改善し、腹部超音波検査上脂肪肝の所見が消失する例が多く見られることを報告してきた。今回我々は、EZTによる脂肪肝消失の有無と食生活を中心とした生活習慣の関係について検討した。【方法】平成19年~20年までに当センターで高LDL-C血症と診断され、6か月以上食事療法を行った後、効果不十分でEZTを開始したNAFLD患者のうち、腹部超音波検査で長期に経過を観察した31例に対して全35問の食生活を中心とした生活習慣に関する詳細な調査を行い、EZTによる脂肪肝消失の有無と生活習慣の関係について検討した。【成績】EZT 投与後全体の48.4%にあたる15例で脂肪肝の所見が消失した。脂肪肝消失の有無と生活習慣に関するアンケート結果を解析したところ、脂質を多くとらない群、カロリーのある飲み物をとらない群、寝る前に食物を摂らない群、食事に時間をかける群、食物をよく噛む群で脂肪肝が消失する例が多かった。【結論】EZTにより脂肪肝の所見が消失したNAFLD患者は、消失しなかった患者と比較して、食生活を中心とした生活習慣に注意している例が多いことが示唆された。
索引用語 Ezetimibe, 脂肪肝