セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
肝臓(腫瘍)1
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タイトル |
消P-51:肝癌に対する経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)の麻酔法の検討
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演者 |
高崎 淳(豊島病院・外科DELIMITER東京女子医大・消化器外科) |
共同演者 |
荒井 邦佳(豊島病院・外科), 安藤 昌之(豊島病院・外科), 長濱 雄志(豊島病院・外科), 福田 晃(豊島病院・外科), 阿美 克典(豊島病院・外科), 黒川 敏昭(豊島病院・外科), 鴈野 秀明(豊島病院・外科), 済陽 義久(豊島病院・外科), 天笠 秀俊(豊島病院・外科), 中村 政宏(豊島病院・外科), 藤谷 啓一(豊島病院・外科), 片桐 聡(東京女子医大・消化器外科), 米田 五大(東京女子医大・消化器外科), 齋藤 明子(東京女子医大・消化器内科), 山本 雅一(東京女子医大・消化器外科) |
抄録 |
【目的】経皮的ラジオ波焼灼術(radiofrequency ablation, 以下RFA)は肝細胞癌の局所療法として多くの施設で行われている.肝細胞癌はウィルス性肝疾患,肝硬変を基盤として発生していることが多く,手術やRFAで根治が得られたとしても再発率は高く,繰り返しRFAを行う症例も多い.RFAは一般的には局所麻酔(以下局麻)で行われているが焼灼中に苦痛を伴う.苦痛緩和のため我々は主に全身麻酔(以下全麻)で行っており苦痛の訴えが少ないことを経験している.今回アンケート調査という形で全身麻酔法の有用性の検討を行った.【方法】RFA歴のある患者を対象に,東京肝臓友の会に協力していただきRFA箇所数,治療日数,治療後在院日数,またRFA時の苦痛の程度や再度RFAをすることになった場合等の項目ついてアンケート調査を実施した.【結果】会員1500名に郵送し137通の返信を得た.男女比は65:72,年齢は53~86歳(平均72.1歳)であった.基礎疾患はC型肝炎が115人,B型肝炎19人,NASH 1人,AIH 1人,基礎疾患なしが1人であった.麻酔法は局麻:全麻は113:24であった. 全麻,局麻とも半数以上が一回の入院で一箇所のRFAであった.全麻ではほぼ全例一日で治療が完了しているが,局麻では21%は治療に複数日かかっていた. 術後在院日数は局麻で平均9.0日(3~30日),全麻で平均9.8日(3~15日)であった.RFA時の苦痛は,あり:なしは局麻で64:49,全麻で0:24であった.また再度RFAをやらなければならなくなったときの気持ちに関しては「嫌」:「嫌ではない」は局麻では65:45,全麻では4:20であった.【結論】局麻に比較して全麻では苦痛制御能に優れ,再度のRFAに対して嫌悪感が少ないため全麻下RFAは治療コンプライアンスの良い治療法と考えられる. |
索引用語 |
肝癌, RFA |