セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(腫瘍)1

タイトル 消P-52:

ラジオ波トレーニングに関する前向き研究

演者 望月 仁(山梨県立中央病院・消化器内科)
共同演者 細田 和彦(ほそだクリニック), 川上 智(山梨県立中央病院・消化器内科), 久野 徹(山梨県立中央病院・消化器内科), 深澤 佳満(山梨県立中央病院・消化器内科), 広瀬 純穂(山梨県立中央病院・消化器内科), 岩本 史光(山梨県立中央病院・消化器内科), 津久井 雄也(山梨県立中央病院・消化器内科), 細田 健司(山梨県立中央病院・消化器内科), 鈴木 洋司(山梨県立中央病院・消化器内科), 星野 裕治(山梨県立中央病院・消化器内科), 小嶋 裕一郎(山梨県立中央病院・消化器内科), 広瀬 雄一(山梨県立中央病院・消化器内科), 小俣 政男(山梨県立中央病院・消化器内科DELIMITER東京大)
抄録 【目的】ラジオ波焼灼術(RFA)治療習得直後の医師と経験の長い医師との比較を行い適切なトレーニングの有用性を検討した。【対象・方法】2010/3/1から2011/2/28までの1年間、当院で施行された原発性肝細胞癌に対するRFA患者92人128セッション。施行医Aは54歳男性RFA未経験。但し消化器内科30年の現場臨床を経て、ハイボリュームセンターにて半年間のRFA施行の見学を行い、当院において2010/3/1よりRFAを立ち上げた。施行医Bは51歳男性、他院においてRFAを12年間800例施行し、3年生存率59.2%、5年生存率33.0%と報告している。2010/4/1より当院へ赴任。医師A、医師Bそれぞれの患者背景、施行手技、合併症等を比較検討した。【成績】A医師とB医師の比較。患者の年齢(67vs72)、性別[男/女](31/12vs34/15)、背景肝[C/B/nBnC](28/3/5vs37/2/7)、Child分類[A/B/C](48/8/2vs56/15/2)、腫瘍平均径[mm](22vs21)、1人当たり病変数(1.2vs1.4)、総病変数(52vs74)と対象患者に違いは認めない。総セッション数(58vs70)、1人当たり平均セッション数(1.3vs1.4)、人工胸水(25[43%]vs5[7%])、人工腹水(6[10%]vs0[0%])、所要時間[min](75vs49)、終了時CTでの明らかな遺残、実施できない病変数、誤焼灼(0/0/0vs3/4/1)、合併症(0vs0)、DCP上2SD超(0vs0)。A医師は人工胸水、人工腹水を多用し治療時間の延長は見られるも、治療終了時の明らかな遺残、実施できない病変、誤焼灼は認められなかった。また一年以降の局所再発率・遠隔再発率についても両者での差はみとめられなかった。【結論】長期予後は現在評価中であるが、high volume centerでのトレーニングは独自で12年間習得してきた医師と同等の安全で確実なRFAを行っていくことが可能であった。
索引用語 肝細胞癌, RFA