セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍)1 |
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タイトル | 消P-54:転移性肝癌に対する肝動脈塞栓術とラジオ波焼灼術の併用療法の有用性 |
演者 | 南 康範(近畿大・消化器内科) |
共同演者 | 有住 忠晃(近畿大・消化器内科), 早石 右宗(近畿大・消化器内科), 田北 雅弘(近畿大・消化器内科), 北井 聡(近畿大・消化器内科), 矢田 典久(近畿大・消化器内科), 井上 達夫(近畿大・消化器内科), 萩原 智(近畿大・消化器内科), 上嶋 一臣(近畿大・消化器内科), 西田 直生志(近畿大・消化器内科), 工藤 正俊(近畿大・消化器内科) |
抄録 | 【背景】腺癌による肝転移巣はhypovascularであるとされるが、造影エコーによって腫瘍内血流を描出できることから腫瘍内血流が無いわけではない。比較的大きな転移性肝癌に対して焼灼範囲を確保する目的で当院ではラジオ波焼灼術(RFA)に先行して肝動脈塞栓術(TACE)を併用している。今回、転移性肝癌に対してTACE+RFAの併用療法の有用性について報告する。【方法】2007年4月から2009年6月まで手術適応のない転移性肝癌13症例20結節に治療を行った。TACEはアドリシンとリピオドールの懸濁液を動注後にゼラチンスポンジにて塞栓した。使用したRFA装置はCool-tip RF systemで、TACE後2~7日後にRFAを行っている。また、治療効果判定はRFA後1~5日の造影CTにて評価した。【結果】男性8名、女性5名。平均腫瘍径2.5 ± 0.8cmであった。平均穿刺回数 2.6回で、画像的根治を得たのが10例(77%)であった。平均観察期間は6.2ヵ月で、3年生存率は41%であった。合併症も無症候性胸水を3例認めるのみであった。【結語】手術適応のない比較的大きな転移性肝癌についてRFAを行う場合にはTACEを先行させても安全性に問題はなく、良好な焼灼範囲を得られた。但し、転移性肝癌へのTACE+RFA併用療法の適応にはさらに検討が必要と思われる。 |
索引用語 | 転移性肝癌, ラジオ波焼灼術 |