セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍)1 |
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タイトル | 消P-55:TACE1週間後RFA治療における肝機能の中期的推移 |
演者 | 大竹 はるか(自治医大さいたま医療センター・消化器科) |
共同演者 | 浅野 岳晴(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 浅部 伸一(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 吉川 修平(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 新藤 雄司(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 上原 建志(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 池谷 敬(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 池田 正俊(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 東海 浩一(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 牛丸 信也(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 松本 吏弘(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 高松 徹(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 福西 昌徳(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 岩城 孝明(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 鷺原 規喜(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 野田 弘志(自治医大さいたま医療センター・外科), 宮谷 博幸(自治医大さいたま医療センター・消化器科), 松浦 克彦(自治医大さいたま医療センター・総合医学1), 吉田 行雄(自治医大さいたま医療センター・消化器科) |
抄録 | 【目的】HCCは背景に慢性肝疾患が多く、できるだけ肝機能を低下させない治療選択が重要である。当科では阻血による出血予防や焼灼範囲の拡大を期待し、選択的TACE(segmental TACE) 1週間後にRFAを行う過程をHCC局所療法の標準治療としている。今回、治療前後12か月における肝機能の変化を検討した。 【方法】2009年9月から2012年2月までにTACE+RFA施行したHCC 73症例(男50、女23)、平均70.8歳(47-86歳)。肝機能Child A 58例、B 15例で、背景肝はHCV 49例、HBV 4例、アルコール11例、非B非C 9例。腫瘍は平均1.7個、平均径2.5 cm。全例で選択的TACE先行し1週間後にCTガイド下RFAを施行。RFA治療前後12か月での肝機能推移を解析した。 【成績】血清alb値は、治療12か月前から治療時にかけ緩徐に低下(Child A 平均3.8→3.7、B平均3.4→3.1)。治療後3か月ではさらに低下 (Child A 平均3.7→3.5、B平均3.1→2.8)も回復。Child Bでは67%でBCAA内服も肝機能低下がより強かった。TACE 1週間後RFAでは少量腹水出現例もあったが重篤な合併症なく治療完遂された。手術症例と比較し、Child Aでは肝機能がより早期に回復した。TACE1-2か月後RFA症例と比較し肝機能低下に差は認めなかった。 【結論】TACE・RFA併用の場合、その間隔は各施設で様々だが、TACE 1週間後RFA治療は治療効果と肝機能を保ちながら比較的安全に施行されている。術後の一過性肝機能低下は避けられないが、特にChild BではBCAA内服など肝機能保持の工夫が重要である。 |
索引用語 | TACE, RFA |