セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(腫瘍)1

タイトル 消P-56:

ソナゾイドUSで同定可能であったnodule in noduleのHCCの3例

演者 宮本 由貴子(高松赤十字病院・消化器科)
共同演者 森岡 弓子(高松赤十字病院・消化器科), 野田 晃世(高松赤十字病院・消化器科), 上田 裕也(高松赤十字病院・消化器科), 野上 明子(高松赤十字病院・消化器科), 吉岡 正博(高松赤十字病院・消化器科), 石川 哲朗(高松赤十字病院・消化器科), 小川 力(高松赤十字病院・消化器科), 松中 寿浩(高松赤十字病院・消化器科), 玉置 敬之(高松赤十字病院・消化器科), 柴峠 光成(高松赤十字病院・消化器科), 工藤 正俊(近畿大・消化器内科)
抄録 【目的】肝細胞癌(以下HCC)の多くは極めて高分化な状態で発生し、脱分化とともに腫瘍径は増大し、高分化癌(早期肝癌)の内部に中~低分化な癌組織が発生し、早期癌からの進行癌への過程とされ、画像上nodule in noduleと呼ばれている。これまでnodule in noduleの診断にはCTHAが有用とされてきたが侵襲的であり、非侵襲的に行え、空間分解能および微細な血流診断に有用とされるソナゾイドUSでのnodule in noduleの診断が可能かを検討した。【方法】当院にて診断から6週間以内にCE-US、CTHA、EOB-MRIの3種の画像診断をすべて行い、CTHAにてnodule in nodule patternのHCCと診断でき、かつCE-USでもnodule in nodule patternが同定できた3症例3結節。【成績】平均年齢は75.0±5.7歳(70-83)、平均腫瘍径は15.3±2.0mm(13-18)、CTHAでの濃染部位の大きさは8.3±0.4mm(8-9)、背景肝はHCV陽性2例、NBNC1例であった。3結節のうち2結節はEOB-MRIの動脈優位相にてnodule in nodule patternに認識できたがCTHAほど明瞭では無かった【結論】非侵襲的な検査であるソナゾイドUSでもnodule in noduleの診断は可能であると考えられた。
索引用語 ソラフェニブ, HCC