セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓(腫瘍)2 |
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タイトル | 消P-60:肝細胞癌における腫瘍マーカーダブリングタイムとCT画像による腫瘍実体積のダブリングタイムとの相関 |
演者 | 望月 仁(山梨県立中央病院・消化器内科) |
共同演者 | 川上 智(山梨県立中央病院・消化器内科), 久野 徹(山梨県立中央病院・消化器内科), 深澤 佳満(山梨県立中央病院・消化器内科), 広瀬 純穂(山梨県立中央病院・消化器内科), 岩本 史光(山梨県立中央病院・消化器内科), 津久井 雄也(山梨県立中央病院・消化器内科), 細田 健司(山梨県立中央病院・消化器内科), 鈴木 洋司(山梨県立中央病院・消化器内科), 星野 裕治(山梨県立中央病院・消化器内科), 小嶋 裕一郎(山梨県立中央病院・消化器内科), 広瀬 雄一(山梨県立中央病院・消化器内科), 小俣 政男(山梨県立中央病院・消化器内科DELIMITER東京大) |
抄録 | 【目的】現在さまざまな腫瘍進展に対する画像評価が行われているがこれらは時間、費用などの点で頻繁に施行することが困難であり、リアルタイムに腫瘍の状態を評価することができない。以前から報告している腫瘍マーカーによるDTがCTによる腫瘍実体積とどのような相関があるのかを評価した。 【対象・方法】初発の原発性肝癌の患者のうち何らかの理由で無治療のままダイナミックCT検査および同一日にAFP,AFP-L3,DCP の腫瘍マーカー検査が行われた患者のうちダイナミックCT検査において腫瘍内部に明らかな壊死部分(無造影領域)を認めない21人を対象とした。腫瘍体積は3次元画像解析システムボリュームアナライザーSYNAPSE VINCENTにより腫瘍部分を抽出し腫瘍体積を求めた。腫瘍マーカーおよび腫瘍体積DTはDT=d×log2/log(b/a) DT: doubling time (days) , d: interval (days) , a: pre-value, b; post-value により算出した。 【成績】無治療肝癌のCT_DTは平均110日であり同時期の腫瘍マーカー_DTは123日であった。最も急速な発育を示したものは腫瘍マーカー_DTが29日、最も緩除な発育を示したものは腫瘍マーカー_DTが709日であった。腫瘍マーカー_DTとCT_DTの間ではAFP_DTとCT_DTの間(r=.957,p<.001,n=12)およびDCP_DTとCT_DTの間(r=.778,p=.001,n=15)での強い相関を認めた。更に編相関分析を行ったところAFP_DTとCT_DTのみが有意で(r=.880,p=.002,n=12)であった。 【結論】AFP によるダブリングタイムは肝癌の腫瘍体積のダブリングタイムと強く相関するため実臨床の場において患者の負担少なく安価に頻回に精度よく腫瘍の評価を行うことができ各種の治療効果をリアルタイムで経時的に評価することが可能である。 |
索引用語 | 肝細胞癌, ダブリングタイム |