セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

肝臓(その他)

タイトル 消P-109:

肝腫大を伴った血管内細胞型B細胞リンパ腫における診断確定法に関する検討

演者 梅本 久美子(国立国際医療研究センター・消化器科)
共同演者 野崎 雄一(国立国際医療研究センター・消化器科), 永田 尚義(国立国際医療研究センター・消化器科), 横井 千寿(国立国際医療研究センター・消化器科), 小早川 雅男(国立国際医療研究センター・消化器科), 小島 康志(国立国際医療研究センター・消化器科), 後藤田 卓志(東京医大・消化器内科), 柳瀬 幹雄(国立国際医療研究センター・消化器科)
抄録 【諸言】血管内大細胞型B細胞リンパ腫(intravascular large B cell lymphoma、IVL)はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫の一型であり、全身の微小血管の腫瘍性閉塞をきたす予後不良な疾患とされている。肝腫大を伴うIVLは生前診断も困難で進行も早く、剖検にて診断される症例も少なくないとされる。
【目的】生前に診断された、肝腫大を伴うIVL症例がどのように診断確定されたかを調査することを目的とする。
【方法】当院にてIVLと診断された13症例のうち、肝腫大を伴った6症例を対象とした。それぞれの症例におけるIVLに関連する随伴所見を明らかにし、実際に選択された診断法を後方視的に調べた。
【結果】6症例の内訳は、男性4人、女性2人で、診断時平均年齢は62才(53-80才)であった。診断法では6例全例で骨髄検査が、5例で髄液検査が施行されていたが、いずれも確定診断には至らなかった。その後の追加検査として、1例はランダム皮膚生検と肝生検の両方、1例はランダム皮膚生検のみ、2例は肝生検のみ、肺結節を有する1例は経気管支肺生検、副腎結節を有する1例は副腎生検によって、それぞれ診断されていた。ランダム皮膚生検は2例に施行され2例ともIVLの診断に至り、肝生検は4例に施行され3例でIVLと診断された。各検査において偶発症は特に認めなかった。
【考察】肝浸潤を来たし肝腫大を呈するIVL症例においては、診断確定には臨床的診断基準に含まれる骨髄検査のみでは不充分であり、同じく診断基準にあるランダム皮膚生検以外では、腫大肝に対する直接的な肝生検や、随伴する結節部に対する生検も有効であった。
索引用語 IVL, 肝生検