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検索結果は9件です。

消化器癌の分子標的治療の現状と課題
篠村 恭久(札幌医大・1内科)
近年,多くの分子標的薬が開発され,消化器領域においては,現在,大腸癌や胃癌,消化管間質腫瘍(GIST),肝細胞癌,膵癌,膵神経内分泌腫瘍で分子標的薬が用いられている.消化器癌の治療において,分子標的薬は単独あるいは従来の抗がん剤と併用で用いられて治療成績が向上しているが,薬物療法のみで癌を治癒させることは未だ困難である.癌の治癒を可能にする集学的治療法の開発と共に,既存の分子標的薬に耐性を示す腫瘍...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

胃癌に対する分子標的薬 -最近の動向-
朴 成和(聖マリアンナ医大・臨床腫瘍学)
近年,切除不能・再発胃癌に対しても様々な分子標的薬が検討されているが,現在までにer2陽性胃癌に対するTrastuzumab(T-mab)のみが承認されている(ToGA試験).Her2陽性胃癌という個別化医療が確立しつつあるが,二次治療におけるLapatinibのを検証したTyTAN試験はでは延命効果を証明できなかった.この試験ではFISH陽性であれば適格とされたが,Her2強陽性のサブセットに限...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

消化管がんに対する分子標的治療の現況と展望
馬場 秀夫(熊本大大学院・消化器外科学)
消化器癌に対する治療法は長足の進歩を遂げ,従来の抗がん剤に加え,分子標的治療の登場により,生存期間の延長が認められるようになってきた.
進行・再発胃癌に対してはS-1+CDDPが標準治療であるが,Her 2陽性胃癌に対してはXP+Tの有効性が示され,我が国におけるHer2陽性胃癌症例の頻度も多数例での解析で明らかとなってきた.Her2陽性胃癌に対してはXP(SP)にHerceptinを加えp...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

肝細胞癌に対する分子標的治療:現状と問題点
工藤 正俊(近畿大・消化器内科)
ソラフェニブが臨床導入されて4年が経過した.進行肝細胞癌治療においてbreakthroughとなり,多くの患者がその恩恵を受けることとなった.一方で,さまざまな問題も浮上してきている.ソラフェニブに代わる新規分子標的薬,あるいは不応,不耐例に対するセカンドラインとしての新規分子標的薬の開発もさることながら,ソラフェニブ治療自体の問題点も解決しなければならない.1)バイオマーカー:ソラフェニブに代表...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

肝細胞癌に対する分子標的薬 -最近の動向-
池田 公史(国立がん研究センター東病院・肝胆膵内科)
進行肝細胞癌に対して,RAF, VEGFR, PDGFRなどに対するチロシンキナーゼ阻害剤であるSorafenibは,プラセボと比較した二つのランダム化比較試験において延命効果が示され,標準治療として位置付けられた.このSorafenibの登場により,様々な分子標的薬をはじめとする抗がん剤の開発が盛んに行われている.これまでに進行肝細胞癌に対する初回化学療法として,Sunitinib, Briva...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

膵癌に対する分子標的薬-最近の動向
加藤 俊介(東北大加齢医学研究所・臨床腫瘍学)
近年進行再発膵がんに対する薬物療法は,FOLFIRINOXやアルブミン懸濁型パクリタキセル/ゲムシタビン併用療法など,殺細胞効果薬剤による多剤併用療法の開発により改善が認められてきている.その一方で,膵がんに対する分子標的薬剤の開発は残念ながらほとんど成功を収めていない.分子標的薬剤でこれまでに唯一成功を収めたものはEGFRを標的とした小分子チロシンキナーゼ阻害剤エルロチニブであり,一次治療におい...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

胆道癌・消化器神経内分泌腫瘍に対する分子標的薬-最近の動向
奥坂 拓志(国立がん研究センター中央病院・肝胆膵内科)
胆道癌に対しては,ゲムシタビン+シスプラチン併用療法が第3相試験により延命効果を有することが最近報告され,本疾患において初めての標準治療として位置づけられることとなったが,患者の予後は依然きわめて不良である.分子生物学的な腫瘍発生や増殖のメカニズムの解明とともに,多くの種類の分子標的薬が胆道癌に対しても期待されており,複数の臨床試験が進められているが,標準治療薬としてエビデンスを示した薬剤はいまだ...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

進行性膵神経内分泌腫瘍に対する分子標的薬(エベロリムス,スニチニブ)の効果と薬剤選択
五十嵐 久人(九州大大学院・病態制御内科学)
[背景] 膵神経内分泌腫瘍(PNET)は希少疾患とみなされていたが,本邦では近年増加傾向にある.基本的に悪性腫瘍であり,外科的治療が第一選択である.2011年に進行性PNETに対する,エベロリムスおよびスニチニブの多施設共同第III相試験(プラセボ対照,無作為化,二重盲検)の結果が同時に報告され,同等の無増悪生存期間 (PFS) 延長効果が示された.日本人患者に対しては,1) RADIANT-3の...

第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向

今井 浩三(東京大医科学研究所附属病院)
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第55回日本消化器病学会大会消化器癌に対する分子標的薬-最近の動向