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検索結果は14件です。

IgG4関連膵胆道疾患の病理
中沼 安二(金沢大・形態機能病理学)
IgG4関連疾患は,胆道と膵で同一患者にみられることが多い.また,組織像は類似しており,リンパ球,形質細胞の高度の浸潤があり,形質細胞の中ではIgG4陽性形質細胞の比率が高く,閉塞性静脈炎や線維化が同時にみられる.胆管では,胆管壁全層,特に胆管に分布する付属腺に病変が目立つ.膵では,膵外分泌腺や膵管周囲に病変が目立つ.本基調講演では,膵と胆道にみられるIgG4関連疾患の病理像を述べ,膵と胆道が同時...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎国際コンセンサス診断基準と本邦改訂診断基準2011の検証
丸山 真弘(信州大・消化器内科)
【背景・目的】2011年に自己免疫性膵炎(AIP)の国際コンセンサス診断基準(ICDC)が提唱され,本邦ではICDCに準拠した改定診断基準2011(JPS-2011)が呈示された.ICDCおよびJPS-2011によりAIPの診断能は向上したのか,膵悪性腫瘍の除外が充分に可能かを検証した.【対象・方法】1992年~2012年の期間に,本邦の診断基準2006(JPS-2006),韓国の診断基準(Kor...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎診断におけるEUS-FNAの有用性
奥野 充(岐阜大・1内科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)の診断において,病理組織学的検討は膵癌との鑑別や確定診断のために重要である.EUS-FNAは安全かつ効率よく膵の病理検体を採取できるが,採取量に限界があるため,従来AIP診断における有用性については癌の否定を目的とした限定的なものとされてきた.【目的】19G針を用いたEUS-FNAによるAIPの病理組織検学的診断の可能性について検討する.【方法】2003年12月から...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎とpancreatic intraepithelial neoplasia (PanIN)病変との関連
塩見 英之(神戸大附属病院・消化器内科)
[背景・目的]Focal typeの自己免疫性膵炎(AIP)と膵癌の鑑別にはUS, CT,MRI等の一般的な画像検査に加えて,ERCPやEUS-FNAによる細胞・組織学的検査が重要な役割を果たしている.近年,AIPの経過観察中に膵癌が合併するという報告,あるいは膵癌の前駆病変であるpancreatic intraepithelial neoplasia (PanIN)がAIP症例に存在するという報...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

1型自己免疫性膵炎と膵癌の鑑別診断におけるIgG4陽性形質細胞に関する検討
内田 一茂(関西医大・3内科(消化器肝臓内科))
【目的】1型自己免疫性膵炎(LPSP)のうち,限局性を呈する自己免疫性膵炎は膵癌との鑑別で苦慮する例が少なくない.2011年に公表されたIgG4関連包括診断基準では,IgG4/IgG陽性細胞比40%以上かつIgG4陽性細胞が10/HPFを超えるという項目がある.そこで我々は自験例において1型自己免疫性膵炎と膵癌とそれに伴う膵炎において浸潤するIgG4陽性細胞について検討した.【方法】1992年から...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

IgG4関連硬化性胆管炎の診断と治療
内藤 格(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【目的】IgG4関連硬化性胆管炎(IgG4-SC)は様々な胆管像を呈するIgG4関連疾患の胆管病変として考えられており,近年,診断基準2012が本邦より提唱された.また,胆管像が類似する原発性硬化性胆管炎(PSC),胆管癌(CC),膵癌(PC)は重要な鑑別疾患である.今回我々はIgG4-SCとPSC,CC,PCの相違点を明らかにする目的で検討を行なった.【方法】IgG4-SC75例,PSC46例,...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自験例からみた原発性硬化性胆管炎の実態
山本 隆一(広島大病院・総合内科・総合診療科, 広島記念病院・内科)
【目的】硬化性胆管炎は従来の原発性硬化性胆管炎(PSC)と二次性硬化性胆管炎の分類に加えて,自己免疫性膵炎(AIP)に伴う胆管像に代表されるIgG4関連疾患の一表現型(IgG4-SC)としてのカテゴリーが存在することが注目されている.2012年にIgG4関連硬化性胆管炎の診断基準が提唱されたことから硬化性胆管炎は鑑別が必要な疾患群と認識されており,当科における硬化性胆管炎の臨床像をretrospe...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎のステロイド治療の現状と問題点
田畑 拓久(がん・感染症センター都立駒込病院・内視鏡科)
【目的】自己免疫性膵炎(AIP)はステロイド治療が奏効するが,ステロイドの減量中や維持療法中あるいは中止後に再燃する例がある.AIPのステロイド治療の現状と問題点について検討する.【方法】1998年4月~2012年12月までの間に当科で診断されたAIP 83例(平均年齢64.2歳,男女比 1:0.3)を対象とし,その治療概要,維持療法の有無,再燃例の特徴や再燃形式,血中IgG4値の推移,再燃例に対...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

3年以上の維持療法後にステロイドを中止した自己免疫性膵炎の予後の検討
平野 賢二(東京大・消化器内科)
【背景】自己免疫性膵炎(AIP)ではガイドライン上,3年以上のステロイド維持療法が推奨されているものの,3年経過後に本当にステロイドを中止しても安全か否かについてはエビデンスに乏しい.【対象と方法】1)ステロイド(PSL)治療を3年以上受け無再燃で経過している,2)直近1年以上,PSL5mg/日以下で維持され,かつIgG 1600 mg/dl未満を保っている,の2条件を満たしたAIP21例(平均発...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫膵炎ステロイド治療後の再燃に関わる因子の検討
北村 和哉(金沢大附属病院・消化器内科)
【目的】自己免疫性膵炎治療において,ステロイドを用いた寛解導入療法に関しては一定のコンセンサスが得られているが,ステロイド維持療法に関しては,適応症例,維持量ならびに維持期間など,不明な点も多い.今回我々は,これらを明らかにするため,自己免疫性膵炎ステロイド治療後の再燃に関わる因子を検討した.【方法】1995年より2012年までに,当科ならびに関連施設にて診断された自己免疫性膵炎症例85例のうち,...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎の治療―個別化治療の提案
洪 繁(慶應義塾大・システム医学)
【目的】近年自己免疫性膵炎(AIP)の疾患概念が広まり,AIPに一般医の間でもステロイド治療(PSL)が広く行われるようになった.しかし,未だ治療開始のタイミングや投与量,投与期間などは専門家の間でも意見がわかれており,統一された治療法はない.IgG4関連疾患は全身疾患であるため,初発部位により消化器以外の医師が診療を行うことも多いが,ステロイド反応性は臓器により違いが大きく,治療法に対して意見が...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎の再燃に関与する要因と超音波内視鏡所見の検討
鷲見 肇(名古屋大・消化器内科)
[目的]自己免疫性膵炎(AIP)再燃の関与因子の検討.[方法]2006年1月より2012年12月に当院でAIPと診断または疑われた53例(ICDC:1型確診39例,1型準確診1例,2型準確診1例,疑診12例)中,1型確診で超音波内視鏡検査(EUS)実施33例を対象に,1)AIP再燃に関与する臨床所見(年齢,性別,膵腫大の局在,初診時Amy値,EUS-FNAによるLPSP診断の可否,膵外病変有無,ス...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

AIP診療におけるEUS画像診断の役割―特徴と経過―
佐藤 愛(福島県立医大・消化器・リウマチ膠原病内科)
【背景・目的】EUS-FNAやcore生検 はAIP診断において癌との鑑別のみならず病理診断を可能にする手段として有用性が高い.一方でEUSは最も高解像度のmodalityであるにも関わらずその所見自体が診療に生かされているとは言い難い.今回AIPのEUS画像の特徴と有用性につき検討した.【方法】AIP32例(type1 30例,type2 2例,M:F=27:5,平均58.0歳)の初回診断時と経...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療

自己免疫性膵炎のステロイド投与による画像変化・効果判定についての検討
行武 正伸(広島大病院・消化器・代謝内科)
【目的】自己免疫性膵炎(AIP)はステロイドに対する反応が良好な疾患と広く認識されているが,ステロイド投与のどの時期にどの様な画像変化が現れるのかについての報告は少ない.今回我々はAIPのステロイド投与による画像変化について検討をおこなった.【方法】当院にて診断されたLPSP39例のうち,ステロイドを投与した29例を対象とした.ステロイドは体重当たり0.6mgのプレドニゾロン内服で開始し,1~2週...

第55回日本消化器病学会大会IgG4関連膵胆道疾患の診断と治療