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検索結果は17件です。

プライマリ・ケアを受診する機能性ディスペプシア患者の臨床的検討-大学病院との比較
野津 司(旭川医大・地域医療教育学)
【目的】一次医療機関を受診する機能性ディスペプシア(FD)患者の特徴を明らかにする.【方法】斜里町国保病院を受診した初診患者で,消化器症状を訴えた症例に対して画像診断等の検査を行い,器質的な疾患を除外した.さらにこれらの症例中,RomeII規準によりFDと診断された患者に対して面接により臨床調査を行った.また北海道大学総合診療部で経験したFD患者(30名)と比較検討を行った.【成績】初診患者141...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

プライマリーケアにおける上腹部症状と内視鏡所見
塩田 星児(大分大附属病院・総合診療部)
【目的】プライマリーケアにおいて上腹部症状の患者は多いが、多くは器質的疾患を認めない機能性疾患である。その鑑別には内視鏡検査が有用であるがプライマリーケアでは内視鏡を行うことが容易でない場合もある。よって器質的疾患の除外を症状中心に的確に行うことが求められるが、症状と内視鏡所見は関係しないとする報告もある。今回はプライマリーケアにおける機能性疾患の割合、および器質的疾患と機能的疾患の鑑別について検...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

プライマリーケアで診る上腹部症状患者の診断・症状に対する実態調査-新規質問紙を用いて-
富永 和作(大阪市立大・消化器内科)
機能性ディスペプシア(FD)のRome III基準には、症状頻度、部位、発症ならびに罹病期間などが明記されている。記載されている診断基準(4つの自覚症状と症状頻度)に準拠した新規質問紙票を考案し、上腹部症状患者のFD診断率ならびに自覚症状評価、症状の程度・頻度と腹部領域との関連性について調査した。【方法】大阪11施設の消化器内科で上腹部症状を有した初診患者118名(男:女=51:67, 平均51....

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

ディスペプシアの診断・治療における4段階法(4-step algorithm)の有用性
中島 滋美(社会保険滋賀病院・内科)
【目的】演者らは、ディスペプシアの診断・治療のフローチャートとして4段階法(4-step algorithm)を提唱した(Nakajima S: Digestion 2009; 79(suppl 1): 19-25)。今回、そのalgorithmにしたがい、機能性消化管障害(FGID)を診断・治療したので報告する。【方法】何らかの腹部症状があり当院の外来に受診した患者を対象とし、4段階法にしたがっ...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

認知症患者の上腹部症状の問診にFスケールは使用可能か?
江口 仁(佐賀大・総合診療部)
【背景】胃食道逆流症(GERD)は様々な要因で発症し修飾される。我々はこれまでGERDの発症に脂肪性肝疾患などの疾患を合併する肥満症や加齢,特に亀背などによる腹圧の上昇が関係していることを報告してきた。過去の報告における高齢者におけるGERDの疫学的検討は,高齢者が医療機関を受診した症例を対象とした検討であることが多いこともあり,不明な点も多い。今回,一般の高齢者におけるGERDの疫学的検討の試行...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

日本人の上腹部症状は瀑状胃(CS)に多く、胃下垂(P)に少ない
草野 元康(群馬大附属病院・光学医療診療部)
【目的】我々は2010年の本会で、CSは性・年齢を一致させた非CSより高BMIで上腹部症状(症状)が多く、症状に対して独立した危険因子であること、Pは非Pに比べ低BMIで症状が有意に少ないことを報告した。今回は人間ドック受診者で症状の有無別・種類別に胃形態の検討を行った。【方法】バリウム検査を受けた男性5008名、女性2726名を対象とし、問診から有症状者を胸やけ群、胃もたれ群(膨満感、嘔気など)...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

Functional Dyspepsia(FD)・non-erosive gastro-oesophageal reflux disease(NERD)症例における胃内送気刺激による閾値到達時間の測定
鈴木 剛(東京警察病院・消化器科)
目的:FDでは内臓知覚過敏や胃弛緩障害がその病態と考えられている.Barostat法はこれらが把握できるGold standardであるが,侵襲的かつ高価である.われわれは内視鏡検査施行時に送気刺激し胃内圧変化を測定することで内臓知覚や胃緊張度を把握,検討してきた.しかしプライマリ・ケアにおいて胃内圧を測定し,その知覚過敏・胃緊張度を測定することは困難である.そこで今回施行してきた検査結果より送気...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

日本人機能性ディスペプシア患者の胃運動機能異常
富田 寿彦(兵庫医大・内科(上部消化管科))
【背景】近年、機能性ディスペプシア(FD)が注目され、その病態として様々な要因が挙げられるが胃運動機能異常もその一つである。症状と関連する胃運動機能異常として貯留能障害、排出障害が考えられているが、日本人FD患者で排出能・貯留能を総合的に検討した報告は少ない。【対象・方法】1:胃シンチグラフィ法が排出能のみならず貯留能の評価に有用であるかどうかを胃シンチグラフィ法で貯留能を評価した15人のボランテ...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

機能性胃疾患診療におけるHospital Anxiety Depression Scale (HADS)の有用性
洪 繁(名古屋大・消化器内科)
【目的】食後の心窩部痛や腹部膨満感などの不定愁訴を訴え消化器外来を受診する患者は非常に多い。少なく見積もっても症状のある患者の50%以上は、器質的異常が見当たらない機能性疾患であるとも報告されている。またこれらの患者では投薬により症状の改善が得られないことも多く、治療に難渋することが多い。近年、欧米人でも機能性ディスペプシア(FD)症状を持つ住民が一定の割合で存在し、これらの住民ではHospita...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

PPI抵抗性NERDの原因
岩切 勝彦(日本医大・消化器内科)
【目的】食道生検を含めた上部消化管内視鏡検査、食道内圧検査、食道pH・多チャンネルインピーダンス検査を行いPPI倍量抵抗性NERD患者の原因を検討する。【方法】対象は消化管運動機能改善薬や漢方薬に加えPPI倍量分割投与を行うも逆流症状(胸やけ、つかえ感、胸痛)が残存したPPI倍量抵抗性NERD患者23症例(男性10人、女性13人、平均年齢52.6歳)である。PPI倍量抵抗性NERD患者と診断後、好...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

多チャンネル食道インピーダンス-pH測定とhigh resolution manometryを用いたPPI抵抗性NERDの病態因子の検討
山下 博司(済生会中津病院・消化器内科)
【目的】PPI倍量(ラベプラゾール20mg/日)投与にても症状の改善が得られないNERD患者に多チャンネル食道インピーダンス-pH測定(MII)による液体逆流の評価とhigh resolution manometry(HRM)による食道運動機能の評価を行った。【方法】PPI倍量投与にても症状の改善が得られないNERD患者8例(男性5例、平均年齢52.3歳)を対象とした。PPI投与下にMIIを行い液...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

食道運動機能検査を用いた機能性胸やけの病態分類とプライマリーケア診療のあり方
舟木 康(愛知医大病院・消化器内科, 愛知医大・中央臨床検査部)
【目的】RomeIIIでは食道内酸曝露時間正常で、症状逆流関連がなくPPI投与で症状改善のないNERD群を機能性胸やけと定義している。一方、プライマリーケアにおいてはPPI不応性NERDを広義の機能性胸やけとして対応する事が多いと思われるが、その病態は多彩であるため治療に難渋する。そこで、今回われわれは、食道運動機能検査、問診票にて、PPI不応性NERDを逆流関与群と狭義の機能性胸やけ群(逆流非関...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

GERD症例と非GERD症例における「喉のつまり感」に関連する食道運動機能の差異
眞部 紀明(川崎医大・内視鏡・超音波センター)
【背景】High resolution manometry (HRM)の開発により,食道横紋筋領域と平滑筋領域の境界に相当するtransitional zone (TZ)の測定が可能となった.近年,同領域の協調運動が不良であると,しばしば嚥下物の停滞を引きおこす事が推察されている.「喉のつまり感」は日常診療でよく遭遇する疾患であり,その原因の一つに胃食道逆流症(GERD)が関係している事が報告され...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

プライマリーケアにおけるNERDの診断と治療-過去3回の大阪GERD研究会におけるアンケート調査結果をふまえて-
阪口 正博(守口敬任会病院・消化器内科)
GERDは、QOLを強く障害するため日常診療において極めて重要な疾患であり、その約半数はNERDとされている。近年GERD患者は増加傾向にあり、プライマリーケアにおいて多くのNERD患者がみられる。そこで、第一線で診療に当たっている医師が、どのようにNERDの病態を考え、診断・治療を行っているかを知ることは非常に重要である。今回、我々は(大阪GERD研究会では)、3回にわたりGERDやNERDにつ...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

ディスペプシア症状を有する胃食道逆流症患者を対象としたランソプラゾール投与による自覚症状改善効果の検討(LEGEND study)
木下 芳一(島根大・2内科)
【目的】胃食道逆流症(GERD)における定型症状は胸やけと呑酸とされているが、GERD患者の50~60%がディスペプシア(FD)症状を有している。FD症状への胃酸の関与が明らかになり、ランソプラゾール(LPZ)の胃酸分泌抑制作用による改善が期待できる一方で、今までに日本国内でFD症状に関する検討を行ったLPZの試験や調査はない。そこで、FD症状を有するGERD患者に対するLPZの改善効果を特定使用...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

上腹部症状に対するプロトンポンプ阻害薬の効果についての検討
藤村 宜憲(心臓病センター榊原病院・消化器内科)
【背景と目的】機能性胃腸症 (functional dyspepsia: FD)はプライマリーケア領域においてよく経験する疾患であり,その治療には酸分泌抑制薬,消化管運動改善薬および抗不安薬などが使用されている。プライマリーケアにおけるFD に対するPPIの有効性とその用量について検討した。【対象】3カ月以内の慢性的な上腹部症状があり,過去3ヵ月以内に内視鏡未実施の患者で研究登録時にGlobal ...

第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患

本郷 道夫(東北大病院・総合診療部)
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第53回日本消化器病学会大会プライマリーケアにおける機能性食道・胃疾患