セッション

検索結果は12件です。

司会の言葉
藤田 直孝(仙台市医療センター消化器内科)
 EUS‐FNAは保険収載された2010年 4 月以降,病理学的診断を主な目的として本邦でも急速に普及している.膵胆道疾患においては多くは切除不能症例に対して治療前の確定診断を目的として行われているが,時に良悪性鑑別困難例に対して有用な場合も経験する.しかしながら実際のEUS‐FNAにおいては穿刺針の選択に始まり,穿刺手技,そして検体処理やRapid onsite evaluation(ROSE)...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

EUS-FNAによる膵腫瘤診断の標準化を目指して~診断能向上への工夫~
佐藤 高光(愛知県がんセンター中央病院消化器内科)
【背景・目的】超音波内視鏡ガイド下穿刺吸引法(EUS-FNA)は膵腫瘍の治療前pathological evidenceを得る診断法として確立してきているが,施設間における診断能に差があるのが現状である.当院では迅速細胞診(ROSE)とcell blockの併用,KRAS遺伝子解析により診断能の向上と偶発症の低下に努めてきた.自験例から診断能向上に関する因子を明らかにすることを目的とした.【方法】...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

膵充実性腫瘍に対する高陰圧を用いた25G穿刺針によるEUS-FNAは組織採取に有用なのか?
工藤 大樹(北海道大学病院消化器内科)
【背景】膵病変に対するEUS-FNAは安全かつ高い診断能を有する.穿刺針の中では25G穿刺針は最も細く,穿刺の難易度も低いが,十分な組織量が採取できないことが問題点である.近年,膵充実性腫瘍に対する22G穿刺針と50 mLのシリンジを用いた高陰圧吸引法による検体採取の試みが報告されているが,25G穿刺針による高陰圧吸引法の併用の報告はない.【目的】膵充実性病変に対し,高陰圧吸引法を用いた25G穿刺...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

膵腫瘍に対するEUS-FNA穿刺針の前向き比較検討―flexible needle vs. side port needle―
小山 誠太(東京慈恵会医科大学内視鏡科)
【目的】EUS-FNA診断能向上を目指した穿刺針として,flexibilityを向上させたcobalt chrome製穿刺針(Expect,Boston Scientific:flexible needle)(F-n)と,検体採取向上のためにサイドポートを備えた穿刺針(EzShot2,Olympus:side port needle)(SP-n)が開発され,使用可能である.膵腫瘍EUS-FNAにお...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

膵胆道疾患におけるEUS-FNA時にROSEを不要とするデバイスの開発
松本 和也(鳥取大学消化器内科)
【背景】近年,膵胆道疾患の診断にEUS-FNAが広く用いられている.EUS-FNAでの採取検体は微小で,血液と混在していることが多く,サンプル中の標的検体の有無を肉眼的に判断することが困難である.酸化ヘモグロビンには540 nm・585 nmと2峰性のピークがあり,特異的に吸収される波長を検索するために,各単波長のLED光を照射して,標的検体の存在を明らかにするために,最適な条件をイヌの膵臓検体を...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

膵腫瘍に対する超音波内視鏡吸引生検(EUS-FNA)における液状化検体細胞診(LBC)の有用性
吉田 太之(奈良県立医科大学消化器内分泌代謝内科)
[目的]膵臓癌においてEUS-FNAによる細胞診は正診率が高く,病理学的診断に必須の検査となっているが,検体処理に統一した方法はない.これまで欧米を中心にROSE:rapid on-site cytopathological evaluationが推奨されてきたが,日本では一部の施設で施行されているにすぎない.当科ではon-siteではないが,LBC(Liquid-based cytology)法...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

癌性疼痛に対するEUS下腹腔内神経叢融解術の有用性とその適応
坂本 洋城(近畿大学医学部消化器内科)
【目的】癌性疼痛は,最もQOLを損なう症状の一つである.CPNは,腹腔神経叢周囲に薬液を注入する疼痛緩和療法である.がん疼痛治療ガイドラインではCPNは腹腔内臓器の癌性疼痛に対する除痛法の第一選択であり,鎮痛薬投与に先行し行うことを考慮するよう推奨されている.EUSガイド下CPN(EUS-CPN)は,リアルタイムに針先を観察しながら穿刺を行うことが可能で,他の到達法と比較すると容易であり合併症が少...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

癌性疼痛に対するフェノールグリセリンを用いたEUS-CPNの検討
石渡 裕俊(札幌医科大学腫瘍・血液内科学講座)
【目的】癌性疼痛に対するEUSガイド下腹腔神経叢ブロック術(EUS-CPN)には,エタノールが用いられ,有効率は46~89%,持続期間は12週程度とされている.除痛効果を十分得るためには,腹腔動脈幹周囲に薬液を確実に注入することが重要であるが,術後のCTからは,予想以上に拡散している事を経験する.そこで,神経破壊薬であるフェノール液にグリセリンを混合し粘度を増すことにより薬液を目的部位に停滞させ,...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

超音波内視鏡ガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-CD)の検討
渡辺 悠人(千葉大学消化器・腎臓内科学)
【目的】膵仮性嚢胞に対する超音波内視鏡ガイド下膵仮性嚢胞ドレナージ(EUS-CD)の成績について検討する.【方法】対象は1999年9月から2013年9月までにEUS-CDを施行した92例101病変(50.3±16.6歳,男性69例,女性23例).嚢胞径は平均90.5±43.6mm,成因は急性膵炎43例,慢性膵炎41例,外傷性5例,膵癌3例.【結果】手技成功は96.0%(97/101)で,ドレナージ...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

Pancreatic fluid collectionsに対するmetal stentによる超音波内視鏡下ドレナージは有効か?
向井 俊太郎(東京医科大学消化器内科)
【目的】主に急性膵炎後の晩期合併症として発生するPancreatic fluid collections(PCFs)に対する超音波内視鏡下嚢胞ドレナージ術(EUS-CD)と内視鏡的ネクロゼクトミー(DEN)による内視鏡治療の有効性が報告されている.EUS-CDの際にPlastic stent(PS)とENCD catheterを留置する内外瘻ドレナージの方法が一般的である.近年,EUS-CDの際に...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

当センターにおけるEUSガイド下胆道ドレナージの治療成績―専用拡張ダイレーターカテーテルの使用経験を含め―
菅野 良秀(仙台市医療センター消化器内科)
【背景】EUSガイド下胆道ドレナージ(以下,ESBD)において,穿刺ルートの拡張に難渋した症例や,拡張に通電針を使用した症例で腹膜炎などの偶発症発生率が高いとの報告がみられる.【目的】ESBDの治療効果と安全性を検討し,ESBD専用拡張ダイレーターの有用性を検証すること.【対象および方法】2007年1月から2013年8月までに,当センターでESBD(胆管-消化管吻合)を行った56例を対象とした.対...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点

術後変更解剖例の胆道病変に対するEUS下順行性治療
岩下 拓司(岐阜大学病院第一内科)
術後変更解剖例におけるERCPは,小腸内視鏡の出現により胆管開口部への到達が可能となり一定の成果を上げているが,依然として手技的な難しさを伴い,時間を要し,成功率も高いとは言えない.近年,ERCPの代替方法として,EUS下胆管アプローチの有用性が報告されている.【目的】術後変更解剖例の胆道病変に対するEUS下順行性治療(EUS-guided antegrade treatments:...

第100回日本消化器病学会総会膵胆道疾患におけるInterventional EUSの有用性と問題点