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司会の言葉
 
 切除不能胆道癌および膵癌に対する内視鏡interventionは最近の技術およびデバイスの進歩により患者のQOLの改善に大きく貢献している.近年,ERCP関連手技のみならず,EUSガイド下の新しい手技も報告されてきている.化学療法が進歩し本領域の癌に対しても有効な薬剤が増加したことから,診断,治療に変化がみられ,組織学的診断,進展度診断,黄疸の制御,疼痛管理,化学療法の治療効果判定など,多くの分...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

非切除胆膵癌による上部消化管狭窄に対する内視鏡的self-expandable metallic stent留置の検討
金子 卓(横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター)
【目的】非切除胆膵癌による上部消化管狭窄に対する内視鏡的self-expandable metallic stent(SEMS)留置の有用性を検討する.【方法】対象は2009年10月から2012年9月まで非切除胆膵癌による上部消化管狭窄に対しthrough the scope法(TTS)でSEMS留置を施行した22例(tBP群:平均年齢69歳,男性12例,女性10例,胆道癌3例,膵癌19例).1)...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

内視鏡的胃十二指腸ステント留置術の有用性について
岡崎 彰仁(広島大学大学院消化器代謝内科)
【目的】進行膵胆道癌においては,病変の進行に伴い悪性消化管狭窄を生じることがあり,著しいQOLの低下を来す.今回我々は内視鏡的消化管stent留置術の有用性について検討を行った.【方法】当院にて2008年4月より2012年9月までに非切除膵胆道癌悪性消化管狭窄に対して,内視鏡的消化管ステント留置術を施行した19例(21セッション:S群)と同時期に胃空腸バイパス術を施行した24例(B群)の計43例を...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

膵癌による悪性十二指腸狭窄・閉塞に対する内視鏡的十二指腸ステンティングの問題点
李 倫學(九州大学病態制御内科)
(背景)切除不能膵癌は未だ予後不良の疾患である.胆管・十二指腸浸潤による閉塞症状はQOLを低下させ化学療法継続も困難とする.当科では膵癌による悪性胆道・十二指腸狭窄や閉塞に対する内視鏡的金属ステント留置を行い,その有用性を報告してきた.(目的)膵癌による悪性十二指腸狭窄・閉塞に対する内視鏡的十二指腸ステンティング(EDS)の問題点について検討した.(対象)2009年4月~2012年6月に当科に入院...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

Borderline resectable膵頭部癌に対する術前内視鏡的治療戦略
窪田 賢輔(横浜市立大学附属病院消化器内科)
【背景】術前放射線化学療法(NAC-RT)は,閉塞性黄疸を呈するBorderline resectable膵頭部癌(BRPHC)において,R0獲得のための有用な補助療法である.従来はプラスチックステント(PS)が用いられていたが,急性胆道炎が問題であった.内視鏡的胆道stent挿入後の急性胆道炎を低率に抑え,約3カ月のNAC-RT期間を安定した状態にするため内視鏡的胆道stentの選択は重要である...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

抗腫瘍療法を前提とした中下部胆道狭窄に対する胆管ステンティング―進行膵癌に対するUMS:Uncovered Metallic Stentの有用性―
原 太郎(千葉県がんセンター内視鏡科)
【背景】進行膵癌の治療成績はGemcitabine,S-1の登場により向上し,有効な治療とともにUMS:Uncovered Metallic Stentの主な閉塞原因であるtumor ingrowthは制御することが可能となりつつある.それに伴いUMSの開存期間は延長し,治療奏功例では良好な開存期間が得られている.さらにUMSはCMS:Covered Metallic Stentと比較して合併症が...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

非切除中下部悪性胆道閉塞に対するmetallic stentの成績と関与する因子
濱田 毅(東京大学医学部附属病院消化器内科)
【背景】非切除中下部悪性胆道閉塞に対しては,当科の無作為化比較試験の結果から,uncovered metallic stent(UMS)より開存期間の長いcovered metallic stent(CMS)を第一選択としてきたが,原疾患やMSの特性による成績の違い,合併症の危険因子が明らかになってきた.【対象・方法】中下部悪性胆道閉塞にMSを留置した524例(CMS 80%).男性57%,年齢中...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

膵胆道癌による十二指腸狭窄に対する内視鏡的ステント留置術の治療成績―胆道閉塞合併例に対する胆道ドレナージ法の検討を含めて
菅野 良秀(仙台市医療センター仙台オープン病院消化器内科)
【背景と目的】膵胆道癌はしばしば十二指腸閉塞をきたし,姑息的治療法として内視鏡的ステント留置術(DS)がある.近年利用可能となったthrough-the-scopeで留置可能な金属ステントを使用したDSの治療成績を明らかにすることを目的とした.【対象と方法】対象は,膵胆道癌による十二指腸閉塞に対しDSを施行した25症例(男女比16:9,平均年齢72±10歳).検討項目は,手技成功率,手技関連偶発症...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

十二指腸狭窄を伴う非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの現状
堤 康一郎(岡山大学消化器・肝臓内科学)
【目的】十二指腸狭窄を伴う非切除胆膵癌に対する十二指腸ステント(DS)留置は2010年4月の保険適用以降広く普及している.高率に合併する胆管狭窄に対するinterventionとの両立も重要であり,これらの現状を明らかにする.【方法】対象は2003年1月~2012年8月に当院で上記疾患にてDS留置を行った86人87病変(男49女37,平均年齢67歳,留置後生存期間中央値73日).原疾患は膵癌58/...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

Japanese Multicenter experience of EUS-guide Biliary Drainage(EUS-BD)
伊佐山 浩通(日本EUS-BD研究グループ)
[背景・目的]非切除悪性胆道閉塞例に対するEUS-BDは,通常の胆道ドレナージが施行できない場合のSalvage therapyとして施行されてきており,まだ一部の先進施設で施行されているに過ぎない.そのため,単施設かつ少数例の発表が多く,現状を認識するのも困難な状況である.今回我々は多施設で施行されたEUS-BDのデータを集積し,その有用性と安全性を評価した.[対象・方法]本試験は2006年11...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

EUS下胆道ドレナージ術の有用性
今井 元(近畿大学医学部消化器内科)
【目的】2006年5月からの経乳頭的治療困難な悪性胆道狭窄に対してEUS-胆道ドレナージ術(EUS-BD)を施行しているが,その治療ルート,デバイスおよび成績について報告する.【対象】2006年6月から2012年5月まで当院で実施したEBDは1971例であり,そのうちEBD不能例は158例であった.(手技成功率92.1%)このうち65例はPTCDもしくは経過観察となった.残りの93例に対してEUS...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

超音波内視鏡ガイド下腹腔神経叢ブロックのLong-term responseに関する検討
土井 晋平(岐阜大学医学部附属病院第一内科)
【背景】癌性疼痛に対する超音波内視鏡ガイド下腹腔神経叢ブロック(EUS-CPN)の有用性は現在広く知られるようになってきたが,既存の報告では効果を短期的に評価したものが多く,その有効期間に焦点をおいた検討はこれまでほとんどなされていない.これまでの我々の多数例における経験では,有効期間は症例によって幅があり,中には数ヶ月間効果が持続するLong-term response(LTR)症例が存在する....

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

簡易病理学的評価法を用いた内視鏡医によるrapid on-site evaluationの導入―EUS-FNAによる膵癌診断能を向上させる取り組み―
林 毅(札幌医科大学第4内科)
【背景】EUS-FNAは膵癌診断のため不可欠な検査法である.精度向上のためにrapid on-site evaluation(ROSE)は重要な役割を果たすが,多くの施設で病理医/細胞検査士による施行が困難な状況にある.【目的】内視鏡医によるROSEの導入がEUS-FNAの膵癌診断に及ぼす効果を検討する.【方法】dynamic CTで膵に低吸収域のありEUS-FNAが施行された142例を対象とし,...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩

切除不能胆嚢癌に対する最適な内視鏡的エビデンス取得方法の検討
肱岡 範(愛知県がんセンター中央病院消化器内科)
【目的】切除不能胆嚢癌に対するERC下生検とEUS-FNAによる診断能を比較検討した.【対象】2001年3月~2012年8月までに当院にて切除不能胆嚢癌と診断した126例のうち,画像診断例とERC/EUS-FNA以外で診断した症例27例を除いた89例.ERC下生検のみ33例,EUS-FNAのみ30例,ERC下生検後にEUS-FNA施行は26例であった.【検討項目】1.胆嚢癌に対する経乳頭的生検(組...

第99回日本消化器病学会総会非切除胆膵癌に対する内視鏡的interventionの進歩