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佐田 通夫(久留米大・消化器内科)
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第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

HCVの非肝臓系細胞株に対する感染培養システムの確立と肝外病変成立に関わる宿主因子の同定
福原 崇介(大阪大微生物病研究所)
【目的】HCV感染に伴う悪性リンパ腫などの肝外病変の発症メカニズムは動物感染系や非肝臓系細胞への感染培養系がないために、不明である。本研究では、HCVの非肝臓系細胞への感染系を樹立し、肝外病変の発症メカニズムを明らかにすることを目的とする。【方法】非肝臓系細胞におけるレセプターの発現をcDNA arrayデータベースで検討し、そのうち12種類の細胞でHCVの細胞侵入が可能かを評価した。HCV-RN...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

Th17分化誘導によるHCV関連自己免疫疾患発症の可能性
近藤 泰輝(東北大病院・消化器内科)
【背景】我々はリンパ指向性HCVがT細胞分化に関わる可能性について検討を続けており、自己免疫疾患と関わりの深いTh17誘導について検討することは急務である。【目的】C型肝炎ウイルスがTh17分化誘導にどのような影響を及ぼすかを検討する。【方法】当院受診で肝生検を実施した200例のCHC患者のクリオグロブリン、自己抗体免疫疾患合併頻度について検討した。CHC患者血清を用いて、Th17分化に影響を与え...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

HCV肝外病変の剖検例からの検討
瀬古 裕也(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】HCVは肝以外の細胞、臓器にも、様々な異常を引き起こす。これらは生存中に検査異常、もしくは臨床症状を伴い診断されることもあるが診断にいたらないことも多い。今回剖検例を検討することでHCV肝外病変の有病率についてHBV陽性例と比較検討した。【方法】当院肝臓センターで治療され、剖検された肝炎ウイルス陽性の348例を対象とした。内訳は男性/女性:266/82例、年齢59歳(中央値)、HBs抗原陽...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

ウイルス性慢性肝炎患者における本態性M蛋白血症の頻度と意義についての検討
春名 能通(大阪府立急性期・総合医療センター・消化器内科)
【目的】肝炎ウイルスは、リンパ系細胞に感染し、transformationを惹起したり、免疫応答を介し宿主免疫に影響を与えることにより血液系悪性疾患の発症に関与することが示唆されている。一方、本態性M蛋白血症(MGUS)は、50歳以上の一般人口の約2%に認められるが、このうち年率1%の割合で多発性骨髄腫やマクログロブリン血症を発症すると報告されている。しかしながら、肝疾患におけるMGUS合併の実態...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

C型慢性肝障害インターフェロン治療における肝門部リンパ節腫大の意義
池田 均(東京大附属病院・検査部, 東京大・消化器内科)
【目的】C型慢性肝障害においては高頻度に肝門部リンパ節腫大を認めるが、その臨床的意義は不明の点が多い。我々は第48回総会において、肝門部リンパ節腫大例で肝細胞癌発症が少ないことを報告した。インターフェロン治療効果については、肝門部リンパ節腫大例で低いとする既報があるが、相反するものもあり、今回、この点を検討した。【方法】肝門部リンパ節腫大は腹部エコー心窩部走査により確認した。インターフェロン治療と...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

C型慢性肝疾患におけるH.pylori除菌の血小板数への効果
松本 直樹(日本大・消化器肝臓内科)
【目的】H.pylori除菌は現在、胃十二指腸潰瘍再発予防、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)などで保険適応となっている。また肝硬変においてはH.pylori除菌により肝性脳症が改善することが報告されている。C型慢性肝疾患では血小板減少が合併し、しばしばインターフェロン、肝癌治療の阻害要因となるが、H.pylori感染の関与、除菌の影響についての報告は少ない。本研究の目的は、C型慢性肝疾患における...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

肝炎ウイルス陽性患者における腎障害の組織学的診断とその治療についての検討
山本 憲彦(三重大大学院・消化器内科学)
(目的) B型肝炎では膜性腎症が、C型肝炎では膜性増殖性腎炎が発症することが知られているが、その他の病態も存在し得る。今回我々は、HCV抗体陽性あるいはHBs抗原陽性患者に対し、当院で腎生検を施行した症例に関して解析したので報告する。(方法)2006年3月から2012年1月までに当院で腎生検を施行した734例中、HCV抗体陽性、あるいは、HBs抗原陽性患者34例について検討を行った。(成績)患者内...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

扁平苔癬の発症リスク因子とインターフェロン治療による影響
長尾 由実子(久留米大・消化器疾患情報)
【目的】 HCVは種々の病態を引き起こす。前癌病変である口腔扁平苔癬(OLP)や口腔扁平上皮癌(OSCC)もその1つである。これらの疾患とHCV感染の主な実証事項は次の通りである:(1)OLPとウイルス側因子(HCV RNA量、HCV genotype)(2)OLP・OSCC内におけるHCV RNAの存在と増殖(3)IFN治療とOLPの関連性(4)IFN治療が行われたOLPの長期予後...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

C型慢性肝炎患者における糖代謝異常の実態
河口 康典(佐賀大附属病院・肝臓・糖尿病・内分泌内科)
【目的】HCVの肝外病変として糖代謝異常がある。我々はC型慢性肝炎(CHC)において、インターフェロン(IFN)治療にインスリン抵抗性(IR)が影響すること、IFNでHCVを排除するとIRが改善すること、内臓脂肪がIRを増強すること、IR等の代謝因子が血清ALT値に影響すること、糖負荷後高血糖が肝癌発症のリスク因子であること等を報告してきた。このようなCHC患者の予後に影響を与える糖代謝の実態を明...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

C型慢性肝炎に対するペグインターフェロン・リバビリン併用療法と甲状腺機能障害
奥瀬 千晃(聖マリアンナ医大・消化器・肝臓内科)
【目的】甲状腺機能障害(TD)はC型慢性肝疾患(CHC)の肝外病変中最も頻度の高いものの一つであり、インターフェロン(IFN)療法の主要な副作用であるが十分に検討されていない。今回、ペグインターフェロン/リバビリン(2剤併用)療法におけるTDの詳細を検討した。【対象・方法】2012年3月までにCHC238例に対して甲状腺機能(TF)を測定した。このうち2剤併用療法を導入し、経時的TF測定が可能であ...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

C型慢性肝炎とインスリン抵抗性:鉄過剰がインスリン抵抗性におよぼす影響
小林 由直(三重大保健管理センター)
【目的】C型慢性肝炎 (CH-C) では糖代謝異常の合併頻度が高いことが報告されている。糖新生の亢進はインスリン抵抗性に大きく関与することが知られており、NS3やNS5AなどのHCV蛋白は酸化ストレスを介して糖新生を亢進することが報告されている。一方、CH-Cの肝臓では鉄過剰が高頻度で認められるが、鉄沈着が糖代謝に及ぼす影響は十分に検討されていない。我々は、CH-Cにおけるインスリン抵抗性について...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変

肝硬変における膵内分泌細胞の臨床病理学的検討
坂田 雅浩(久留米大・消化器内科)
【目的】肝硬変では耐糖能異常を高率に合併する。特に食後高血糖及び高インスリン血症を認め、近年では肝発癌などの合併症との関連も示唆されている一方で、肝硬変例における膵内分泌細胞の変化は未だ不明であり、病理学的に検討した。【方法】対象は剖検時の除腔水体重から求めたBMIが25未満であった当院剖検症例。コントロール(con)18例、C型肝硬変(LC)11例、糖尿病(DM)6例。臨床・病理診断を満たし、L...

第54回日本消化器病学会大会ウイルス性肝炎と肝外病変