セッション

検索結果は13件です。

PEGの適応を考える
鈴木 裕(国際医療福祉大病院・外科)
今、日本は世界に類を見ない超高齢化を向かえて、栄養補充が必要な終末期認知症患者に積極的な延命治療、すなわちAHNが必要か否かが議論されている。日本人にとって豊かな生と死は何なのか、日本人にこの難問が投げかけられている。高齢者に限っては、少なくとも従来の生存期間を伸ばすことが医学の絶対的なゴールではない。しかし、長く生きられてQOLの向上も期待できるのに、最初から生を放棄するのも短絡的と言わざるを得...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の予後因子の解析とその適応
西脇 伸二(西美濃厚生病院・内科)
【目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)の医学的な適応を検討するため、PEG施行患者の予後因子を分析し、その適応と問題点について検討した。【方法】当院において1996年9月より2012年2月までに施行したPEG588例(平均年齢82.0歳、男188例、女400例)の生存分析を行い、予後に及ぼす因子を検討した。生存分析はカプラン・マイヤー法を用い、単変量解析はログランク法、多変量解析は比例ハザードモ...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

内視鏡下経皮的胃瘻造設術後の早期合併症と予後因子の検討
寺島 健志(国立金沢医療センター・消化器科, 金沢大附属病院・消化器内科)
【背景】内視鏡下経皮的胃瘻造設術は,経口摂取困難な患者の栄養状態改善や予後延長に寄与するとされ本邦で広く普及しているが,その適応は議論の余地がある.術後早期の合併症や予後因子の同定は,胃瘻造設の適応に有用な判断材料となると考え検討を行った.【方法】対象は2005年1月より2011年12月までに当院にて内視鏡下経皮的胃瘻造設術を施行し,その後30日以上経過を追えた441例.術後30日以内に死亡した症...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

経皮内視鏡的胃瘻造設術の早期死亡例についての検討
檜山 雄一(国立呉医療センター・中国がんセンター消化器科)
【目的】当院における経皮内視鏡的胃瘻造設術 (以下PEG) の術後早期死亡例についての検討を行った.【方法】症例は2008年4月から2012年1月の間に当院でPEGを施行した患者のうち,臨床データが確かな543例を対象とした.当院ではセルジンガー法で造設しており,全例が経腸栄養目的に施行されていた.術後30日以内を早期死亡例とし,患者背景としての年齢,性別,基礎疾患,術前1週間以内の血液検査値との...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

予後推定栄養指数PNIを用いたPEG適応基準の前向き検討
足立 靖(札幌しらかば台病院・消化器科)
【背景】内視鏡的胃痩造設術(PEG)は脳血管障害、神経筋疾患、悪性腫瘍等によって嚥下障害を有する患者の栄養手段として広く普及している。しかし、術中、術後の合併症のみならず早期死亡(術後30日以内)も報告されており、術前にハイリスク患者を同定することは術者のみならず患者・家族にとっても重要である。当院でのPEG早期死亡例の検討から、PEG後の早期死亡と栄養状態には相関を認め、小野寺らの予後推定栄養指...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

超高齢者に対する安全なPEG適応について
木暮 道夫(池袋病院・総合診療科, 池袋病院・外科)
はじめに: PEGは安全な手技として定着した。 しかし、超高齢者の場合は、造設後早期に亡くなられるケースもあり、これがPEG造設への批判の一因と考えられる。PEG造設の条件のひとつが、生命予後が一ヶ月以上あり、その間経腸栄養が可能であること、つまり、超高齢者の場合も1カ月はPEGが使えることを造設前に確認することが重要である。具体的には、1.超高齢者が経腸栄養を受け入れられる状態であること、2.造...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

GFOは経内視鏡的胃瘻造設術後の経管栄養の下痢を抑制する
岩倉 研二(牧病院・消化器内科)
【目的】経内視鏡的胃瘻造設術(PEG)後に経管栄養を開始すると下痢が出現することも少なく、経腸栄養剤の投与速度や濃度・種類の変更、整腸剤や止瀉薬の投与等で対応されることが多いが、下痢が高度な場合は経管栄養を中止せざるを得ないこともある。GFOはグルタミン、ファイバー、オリゴ糖を含有する粉末清涼飲料であるが、絶食により萎縮した小腸絨毛の萎縮を改善し、腸管細菌叢のバランスを調整する効果があるとされてい...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

安全かつ機能性の向上を目指した“Computer-aided PEG”の実践
中村 篤志(横浜新緑総合病院・消化器内科)
【目的】PEGは主に全身状態の低下した高齢者、悪性腫瘍患者を対象とする内視鏡的手術手技であり、近年の症例数増加に伴い手技に伴う合併症や早期死亡例も少なくない。また造設後トラブルの一因として造設位置が関係し、当科ではPEGの安全な造設、機能性を重視しコンピューター3D画像、仮想内視鏡画像(VE)を応用した“Computer-aided PEG”を実践しており、中間結果を報告する【方法】倫理委員会承認...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

胃瘻造設例の体位変換による瘻孔長の増大:バンパー埋没症候群の原因として
寺田 昌弘(横浜南共済病院・消化器内科)
【目的】胃瘻カテーテル・ボタンが腹壁に埋没、逸脱するバンパ-埋没症候群は主に固定が強すぎることで徐々にバンパ-が埋没し生じるとされている。われわれは、坐位への体位変換に伴ってバンパー埋没症候群を呈した3症例を経験したが、体位変換に伴う瘻孔長の増大が原因として疑われた。そこで体位変換が腹壁厚に及ぼす影響を検討し報告するとともに、自験例を呈示する。【方法】1.健常者18名を対象として仰臥位、坐位、前屈...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

PEG造設後に経口摂取が可能となった症例の検討―院内外の言語聴覚士と連携して―
水野 秀城(市立富山市民病院・消化器内科)
【目的】当院では、経口摂取開始前に嚥下機能評価を行い、経口摂取が困難と判断された患者に言語聴覚士(ST)による摂食・嚥下訓練を行う。しかし、嚥下機能の回復に至らず、経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を行う患者が多い。そこで、PEG前後にSTが介入することで嚥下機能の回復した患者を評価し、PEGの適切な条件について模索した。【方法】2009年1月から2011年12月までに当院でPEGを行った368症例...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

ALS患者に対する安全なPEG造設―経鼻用細経内視鏡の経口的挿入かつ無鎮静PEG造設の試み―
佐藤 祐一(新潟大・3内科)
【緒言】本邦や米国のALSガイドラインではPEG造設に関する言及がされている。しかし造設時には、呼吸状態の低下や、球麻痺による嚥下障害が進行していることも多く、鎮静剤による呼吸悪化・停止や誤嚥性肺炎などの合併症、あるいは、通常の経口内視鏡下では、咽頭部の苦痛や、咽頭麻酔等での唾液誤嚥等も懸念される。経鼻内視鏡下PEG造設も検討されているが、鼻出血や、経鼻的酸素投与困難例も経験する。そこで我々は20...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

細径内視鏡を用いた経胃瘻内視鏡観察によるPEGの安全管理の検討
今枝 博之(埼玉医大・総合診療内科, 慶應義塾大・内視鏡センター)
【目的】経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)後に上部消化管内視鏡検査を定期的に施行することはまれで、検査にある程度の苦痛を伴い、前処置の時間も要し、誤嚥の危険性も伴う。今回、胃瘻カテーテル交換時の胃瘻部位から細径内視鏡による内視鏡観察および交換後にPEGスコープによる確認の有用性について検討した。【対象と方法】以前にPEGを施行され、胃瘻部位に16Fr以上のボタンやチューブが留置され、交換を予定してい...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理

頭頚部癌における補助治療を含めた大学病院でのPEGの適応
沢井 正佳(奈良県立医大・中央内視鏡・超音波部)
【目的】PEG術後の早期死亡の危険因子や予後につき解析し,また化学療法併用放射線治療(CCRT)を行う頭頚部癌患者の補助治療としてのPEGの有用性(適応)についても検討した.【方法】2002年9月~2011年12月の間に術後30日以上経過観察し得たPEG造設237例(男159例,女78例,平均年齢66.7歳)を対象とした.術後早期死亡(術後30日以内)に関与する要因として術前の併存疾患,血液検査所...

第54回日本消化器病学会大会PEGの適応と安全管理