セッション

検索結果は12件です。

ヒト幹細胞を用いる臨床研究の現状と展望
田邊 裕貴(旭川医大・消化器・血液腫瘍制御内科)
ヒト幹細胞を用いる臨床研究(ヒト幹細胞臨床研究)は,臓器機能再生等を通じて,国民の健康の維持並びに疾病の予防,診断および治療に重要な役割を果たすことが期待されるものである.ヒト幹細胞を用いる再生医療に関する厚生労働省の告示である「ヒト幹細胞を用いる臨床研究に関する指針」(指針)が平成22年11月1日に改正された.筆頭演者は,ヒト幹細胞臨床研究対策専門官として厚生労働省に勤務し,指針の運用と改正に携...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

ヒト肝細胞キメラマウスを用いた新しい抗HCV療法の開発
平賀 伸彦(広島大大学院・分子病態制御内科学)
【目的】uPA-SICDマウスにヒト肝細胞を移植することにより,肝炎ウイルス感染に寛容となるヒト肝細胞キメラマウスが作製される.これまでわれわれは,本マウスを用いて,臨床応用を目的とした新しい抗HCV療法の開発を行ってきた.
【方法・結果】1)IFN-α/ME3738併用療法:HCV感染マウスにソヤサボゲノールB誘導体(ME3738)を1週間経口投与することにより,IFN-α単...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

ホストのスフィンゴ脂質合成系を標的とした抗HBV薬のキメラマウスにおける検討
杉山 真也(名古屋市立大大学院・病態医科学, 国立国際医療研究センター・肝炎・免疫研究センター)
【目的】現在のB型慢性肝炎の治療は核酸アナログが主流だが,耐性ウイルスの出現を避けられず,近い将来,多剤耐性ウイルスの存在が問題になると想定されている.本研究では,耐性の出現しにくい宿主因子を標的とした薬剤の開発を進め,中でも新規のスフィンゴ脂質合成阻害剤の抗HBV作用について検討した.【方法】新規薬剤としてセリンパルミトイルトランスフェラーゼ (SPT) 阻害剤(Nat Chem Biol 20...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

HCV JFH-1株のチンパンジー感染実験で得られた適応変異株の機能解析
加藤 孝宣(国立感染症研究所・ウイルス第2部)
【目的】C型肝炎ウイルス(HCV)感染は成人感染でも高率に慢性化する。この慢性化の機序は未だ明らかでない。そこで、HCV JFH-1株のチンパンジー感染実験において、生体内で遷延感染を起こした株での変異が、培養細胞内での複製増殖および細胞死に与える影響を検討することでこのウイルスの持続感染機序の解明を試みた。
【方法】培養細胞にて作製したJFH-1ウイルス、及びJFH-1株が分離された劇症肝...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

HCV持続発現マウスを用いたHCVワクチンの開発
木村 公則(がん・感染症センター都立駒込病院・肝臓内科, 東京都医学総合研究所・感染制御プロジェクト)
【目的】我々はHCV遺伝子組換えワクチニアウイルス(HCV-RVV)株を樹立し、HCV持続感染モデルマウスを用いて治療ワクチンとしての有用性を検討した。【方法】Cre/loxPシステムでHCV遺伝子を導入したTg(Cre/loxP/HCV-Tg)マウスと、IFN誘導性のCreを発現するTgマウスを交配させ、任意の時期にHCV遺伝子をスイッチング発現するTgマウスを作製した。宿主の免疫応答を活性化す...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

ハイドロダイナミック法を用いた遺伝子治療の前臨床研究
上村 顕也(新潟大大学院・消化器内科学)
【目的】我々は、ハイドロダイナミック遺伝子導入法(HGD)が有する肝細胞への高い遺伝子導入効率に着目し、新規遺伝子治療法の開発を目指している。これまでに我々は、Interventional radiology(IVR)とHGDを組み合わせることにより、大動物においてもHGDを安全に施行できることを報告してきた。本研究は、ヒト肝臓を対象とする遺伝子治療の前臨床研究として、HGDによる大動物への遺伝子...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

HCVタンパクとnon-chemical carcinogenによる肝発癌モデル-ミトコンドリア障害と肝発癌を繋ぐ動物モデルの応用
仁科 惣治(川崎医大・肝胆膵内科学)
【目的】ミトコンドリアは生体内のredox制御を行う中枢的器官であり、ミトコンドリア保護による酸化ストレスの軽減はC型肝炎のみならず、NASHやアルコール性肝疾患に対する重要な治療戦略である。われわれはHCVタンパクと鉄過剰による肝発癌モデルを作成し、ミトコンドリア障害に起因する肝発癌機序を明らかにしてきた。本モデルを使ったミトコンドリア保護作用を有する薬剤のスクリーニングシステムを開発する一環と...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

炎症刺激により発現誘導される遺伝子編集酵素ファミリーによる多段階肝発癌モデルマウスの解析
奥山 俊介(京都大・消化器内科)
【目的】
従来、癌研究において汎用されているモデル動物の大部分は、特定の発癌関連遺伝子のノックアウトや過剰発現により癌の発生を促すものである。これに対して、ヒトの癌細胞の発生は、正常な細胞中の様々な遺伝子に多段階的にゲノム異常が生成・蓄積することが中心的役割を果たす事が知られている。そこで、遺伝子変異導入活性を持つ分子に着目し、肝細胞に多段階のゲノム異常を生成した結果、肝発癌を来す2種類のモ...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

肝細胞特異的p53活性化マウスは肝維化を自然発症する
小玉 尚宏(大阪大・消化器内科)
【目的】p53は重要な癌抑制遺伝子の一つであるが、近年心不全、糖尿病等の非腫瘍性疾患にも関与していることが明らかとなっている。一方、肝線維化を主な病態とする慢性肝炎/肝硬変患者の肝細胞においてもp53の発現が上昇していることが報告されている。今回我々は、肝細胞でのp53の蓄積・活性化が肝線維化の進展に重要であると考え検討を行った。【方法】p53を抑制する機能を持つMdm2を肝細胞特異的に欠損させた...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

肝硬変症に対する骨髄由来培養細胞を用いた修復再生療法開発のために橋渡し研究
寺井 崇二(山口大・消化器病態内科学)
我々は、マウス骨髄細胞を投与した肝硬変症モデル(GFP/CCl4モデル)を用いて、骨髄細胞が肝硬変症の線維化、肝機能および生存率を改善させることを明らかにし、2003年より世界に先駆け肝硬変症に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)の臨床研究(Phase Iから多施設臨床研究)を行ってきた。しかしながら現状のABMi療法は全身麻酔下で骨髄液を採取するため適応には限界がある。そこで、局所麻酔下に...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

末梢血CD34+細胞を用いた肝硬変症に対する肝臓再生療法-基礎研究から臨床研究へ-
中村 徹(久留米大・消化器内科, 久留米大先端癌治療研究センター)
【目的】骨髄由来の血管内皮前駆細胞(EPC)は1997年,浅原らにより成人ヒト末梢血単核球成分の一部(CD34+細胞分画)として存在することが示され,この細胞は炎症,虚血部位へ特異的に取り込まれるという特徴を有している.臨床応用可能なEPCとしての細胞材料をCD34+細胞と考え,我々は末梢血CD34+細胞を用いた肝硬変モデルラットに...

第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research

坂井田 功(山口大・消化器病態内科学)
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第53回日本消化器病学会大会肝疾患動物モデルとtranslational research