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恩地 森一(済生会今治医療福祉センター)
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第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

慢性から劇症まで多様な病態を呈する自己免疫性肝炎(AIH)モデルでの病態解析
渡部 則彦(京都大大学院・消化器内科学)
AIHは慢性肝炎から劇症肝炎まで病態は多彩であり,依然として病因や病態進行に不明な点が多い.AIHの多彩な病態の解析が可能な疾患動物モデルとして,私達は,抑制性共刺激分子PD-1を欠損したマウスにFoxp3+制御性T細胞除去目的に新生仔期胸腺摘除(NTx)を施行しAIHが発症するモデルを開発し報告してきた.<目的・方法>本研究では,AIHの多彩な病態の形成機序の解明と新たな治療法の開発を目指してモ...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

自己免疫性肝炎の肝細胞傷害におけるMHC class II分子の関与
上村 博輝(新潟大大学院・消化器内科学)
【目的】自己免疫性肝炎(autoimmune hepatitis; AIH)の発症時に高率に出現することを報告した抗HLA(human leukocyte antigen)抗体について,allele特異性を確認するとともに,肝細胞傷害におけるMHC class II分子の関与を検討することを目的とした.【方法】2012年12月までに診断および治療された女性のAIH 35例を対象とし,原発性胆汁性肝...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

門脈域浸潤形質細胞の免疫組織染色を用いた自己免疫性肝疾患の再評価
阿部 和道(福島県立医大・消化器・リウマチ膠原病内科)
【目的】 原発性胆汁性肝硬変(PBC)の特殊な病態として,自己免疫性肝炎(AIH)の病態を併せ持つ,PBC-AIH overlap症候群が存在し,その診断に苦慮する例が少なくない. また近年,自己免疫性肝疾患における門脈域浸潤形質細胞のIgG,IgMの免疫組織染色(免染)が診断に有用と報告されている. 今回我々は,自験例の自己免疫性肝疾患におけるこれら免染を行い検討した【対象と方法】当科で診断され...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

急性発症型自己免疫性肝炎の臨床的特徴
阿部 雅則(愛媛大大学院・消化器・内分泌・代謝内科学)
【目的】臨床的に急性肝炎像を呈する自己免疫性肝炎(AIH)症例には,1)組織学的に門脈域の線維化と高度な細胞浸潤があり,慢性肝疾患の経過中に急性増悪として発症したと思われる症例(急性増悪期)と,2)慢性肝疾患の組織所見がないか軽微で,急性肝炎の病理所見が主体の症例(急性肝炎期)の2つの病態が存在している.今回,多施設共同研究により,急性発症型AIH症例の臨床的特徴を解析した.【方法】「難治性の肝・...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

自己免疫性肝炎における適切な副腎皮質ステロイド投与方法
三宅 康広(岡山大大学院・消化器・肝臓内科学)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)における適切な副腎皮質ステロイド(CS)投与方法を明らかにする.【方法】対象は,1999年国際診断基準において疑診または確診とされた15歳以上のAIH 203例中,初期治療としてCS投与が行われ解析可能であった164例.なお,初期治療:初回ALT正常化までに行われた治療,ALT正常化:ALTが30 IU/l以下に改善,再燃:治療によりALTが30 IU/l以下に改善...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

自己免疫性肝炎の再燃を繰り返す因子の解析
吉澤 要(国立信州上田医療センター・地域医療教育センター, 信州大・消化器内科)
【背景・目的】我が国の自己免疫性肝炎(AIH)は,副腎皮質ステロイド治療により一旦寛解すれば,一般日本人と同程度の生命予後が期待されることを報告した.この中で,2回以上の再燃を繰り返すことが唯一予後悪化の要因であった.再燃を繰り返す要因については,遺伝的要因,発症時の検査値や組織などと,人為的な因子,すなわち,治療法などが考えられる.今回,再燃の要因の解析を行い,特に人為的な要素の重要性を明らかに...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

自己免疫性肝炎に対する免疫抑制剤の至適用量に関する検討
鈴木 義之(虎の門病院・肝臓センター)
【目的】自己免疫性肝炎(AIH)の治療の長期化に伴い糖尿病や骨粗鬆症を合併し,治療に難渋する症例も増加している.このような問題を解決するため当院では,5年前より一定条件を満たした症例を対象に免疫抑制剤の漸減や中止を試みた前向き研究を行っており,いかに有効な治療を行うかを検討した.【方法】1979年から2012年までの33年間に当院でAIHと診断された症例は192例存在する.これらの症例を対象にプレ...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

自己免疫性胆管病変に対するトリテルペノイドの有効性
池嶋 健一(順天堂大・消化器内科)
【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)の発症には自己免疫性の機序が想定されているが未だその詳細は不明であり,ウルソデオキシコール酸(UDCA)の治療効果も限定的である.私たちはトリテルペノイドのウルソール酸(UA)が肝線維化抑制作用を有し,胆管結紮による肝内胆汁うっ滞に対しても改善効果を示すことを明らかにしてきた.そこで本研究では,自己免疫性胆管病変に対するUAの実験的治療効果を検証した.【方法】雌...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

原発性胆汁性肝硬変の胆管病変におけるautophagy異常, ミトコンドリア蛋白発現亢進と細胞老化の関与
佐々木 素子(金沢大大学院・形態機能病理学)
【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)は, 特異な胆管病変と血清抗ミトコンドリア抗体(AMA)などのミトコンドリア抗原に対する免疫異常を特徴とする. しかし, AMAと胆管病変の発生機序の関連については十分解明されていない.私どもはPBCの病態形成におけるautophagy異常, ミトコンドリア抗原PDC-E2発現と細胞老化の関与を検討した.【方法】対象はPBC症例(n=47)と原発性硬化性胆管炎な...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

原発性胆汁性肝硬変における末梢血CD4+T細胞のmicroRNA発現動態の解析
中川 良(東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科, 東京大医科学研究所・先端ゲノム医学)
【目的】原発性胆汁性肝硬変(PBC)の発症機序は明らかでない.近年,種々の自己免疫性疾患におけるmicroRNA(miRNA)動態が注目され,PBCでも末梢血単核球を用いた解析が報告された.今回,我々はPBCの病態形成で中心的な役割を占めるCD4+T細胞におけるmiRNA動態解析を行った.【方法】PBC群(n=7),健常群(n=7)の末梢血CD4+T細胞...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

原発性胆汁性肝硬変の病態,治療別予後解析:高齢者と非高齢者の比較検討
浪崎 正(奈良県立医大・消化器・内分泌代謝内科)
【目的】高齢化社会の進行とともに高齢者の原発性胆汁性肝硬変 (PBC) が増加しているが,予後規定因子については未だ明らかではない.我々はこれまでに,高齢者PBC患者では非高齢者に比べて診断時に進行例が多く重篤な臨床所見が有意に高率であることを報告してきた.そこで今回は,PBCの予後規定因子について高齢者と非高齢者に分け比較検討を行った.【方法】当科で病理学的にPBCと診断し得た122例について肝...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線

原発性硬化性胆管炎の短期的予後予測に有用な検査項目
渡邉 健雄(東京大・消化器内科)
【背景と目的】
原発性硬化性胆管炎(PSC)において,ALPが正常値の1.5倍以下に維持されている症例では予後がよいと報告されている.PSCをフォローするうえでどのような血液検査項目が,短期的な予後予測に有用であるか明らかにすることを目的とした.
【方法】
自験例(一部他施設)で1年以上血液所見の追えた73例(平均発症年齢41歳,男性40例,女性33例,平均全観察期間 8.7年)...

第55回日本消化器病学会大会自己免疫性肝疾患の基礎・臨床の最前線