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検索結果は17件です。

クローン病における低コレステロール血症の発症機序と栄養指標としての意義について
岩本 淳一(東京医大茨城医療センター・消化器内科)
【目的】クローン病では低コレステロール血症を認めることが多く,一般にはコレステロールの消化・吸収障害が原因と考えられている。しかし,コレステロールの吸収は上部空腸で行われ,空腸に活動性の病変がないクローン病でも,しばしば血清コレステロール値は低下する。本研究はクローン病における血清コレステロール値低下のメカニズム解明と,同疾患における血清コレステロール値の臨床的な意義の検討を目的とした。【方法】回...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

炎症性腸疾患患者におけるビタミンKと骨粗鬆症の関係
氏原 正樹(名古屋大大学院・消化器内科学)
【目的】炎症性腸疾患(IBD)患者では骨粗鬆症の罹患率の上昇が報告され、その一因として低栄養や脂溶性ビタミンの吸収不良が挙げられる。またクローン病(CD)患者では終末回腸の切除や病変により脂溶性ビタミンの欠乏をきたしやすいことが指摘されている。今回我々はIBD患者における栄養摂取状況とビタミンの血中濃度やucOC値などを測定し骨密度との関係について比較検討を行った。【対象と方法】対象は当院通院中の...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

血漿アミノ酸プロファイルを用いたIBDの診断とモニタリング
久松 理一(慶應義塾大・消化器内科)
【背景と目的】炎症性腸疾患 (IBD)のバイオマーカー探索は臨床上の大きな課題となっている。我々は「アミノインデックス技術」を用いて、血漿アミノ酸濃度プロファイル(アミノグラム)を解析することでIBDの診断、疾患活動性に有用なバイオマーカーの確立を試みた。【症例と方法】387名のIBD患者(クローン病(CD), n=165; 潰瘍性大腸炎 (UC), n=222、および210名の健常人(HC)の空...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

アミノ酸による小腸上皮損傷治癒促進効果とその分子機構の解明
堅田 和弘(京都府立医大大学院・消化器内科学)
【目的】本邦ではクローン病の治療の選択肢の一つに経腸成分栄養療法が位置づけられており、アミノ酸製剤による緩解導入効果・維持効果が確認されている。しかしながら、個々のアミノ酸における粘膜損傷治癒効果、ならびにその分子機構の詳細は明らかではない。今回、我々は各種アミノ酸による粘膜損傷治癒促進効果を検証するため、各種アミノ酸を欠落させた調整培養培地を用いて、小腸粘膜上皮細胞を用いた損傷治癒試験(Woun...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

ヒト大腸粘膜上皮細胞層のバリア機能およびclaudin蛋白発現量に影響するアミノ酸の同定
勝野 達郎(千葉大・消化器内科)
【目的】我々はレミケード(IFX)導入クローン病症例に対し、1日最低600kcalの経腸栄養剤併用により、IFXの二次無効率が有意に減少することを報告したが、機序は明らかではない。本研究ではアミノ酸がヒト大腸粘膜上皮細胞層のバリア機能および claudin蛋白発現量に与える影響を検討した。なお、上皮細胞層におけるclaudin-2の発現増加はバリア機能を低下させる。【方法】Confluent後1週...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

重症潰瘍性大腸炎に対する経腸栄養剤投与の有用性
山本 壽恵(横浜市立大市民総合医療センター・炎症性腸疾患センター)
【背景】活動期潰瘍性大腸炎(UC)では薬物治療に加え粘膜治癒に十分な栄養管理が必須である.重症UCでは絶食下に中心静脈栄養(TPN)管理を行うが,bacterial translocationに基づく感染や肝障害,血栓等合併症が問題となる.一方近年登場した即効性の高い免疫抑制療法により,重症UCでも長期TPNを回避できる可能性がある.
【目的】急性期重症UCに対する経腸栄養剤(EN)投与の安...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

クローン病に対するTNF-α抗体薬(アダリムマブ)の治療効果-栄養評価の面と炎症性サイトカイン動態から-
安孫子 幸人(岩手医大・消化器・肝臓内科)
【目的】TNF-α抗体薬(アダリムマブ:ADA)の有効性を栄養状態の面からBody composition analyzer (In body 720)を用いて検討し、ADAの治療効果と炎症性サイトカイン動態との関連を検討した。【対象】クローン病(CD)患者24例(男性15例、女性9名、平均年齢35.8歳)を対象とした。病型は、小腸型6例、小腸大腸型15例、大腸型3例、平均罹病期間は80ヵ月であっ...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

難治性クローン病患者におけるインフリキシマブの有効性と栄養状態(BMI)改善効果:前向き臨床試験
白木 学(四日市社会保険病院・IBDセンター)
【目的】前向き試験により、難治性クローン病患者におけるインフリキシマブ(IFX)の有効性と栄養状態改善効果の相関を検証する。【方法】対象は従来の薬剤治療に不応でIFX療法を予定している活動期クローン病患者50人。平均年齢は30歳、男性32人、病変部位は小腸10人、大腸16人、小腸+大腸24人。IFX療法開始時の平均CDAIは310であった。IFX療法は、レミケード(5 mg/kg)を0, 2, 6...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

栄養状態がinfliximabの治療効果に及ぼす影響
須見 遼子(大阪大大学院・生体機能補完医学)
【目的】クローン病(CD)は原因不明の難治性炎症性腸管障害で、慢性の経過をたどり栄養障害を伴う例も少なくない。近年は抗TNF-αキメラモノクローナル抗体(infliximab以下IFX)を用いた薬物治療が積極的に行われるようになったが、全例に奏効するわけではなく、non-responderが20~30%存在する。我々は栄養障害を伴うCDには創傷治癒遅延が存在し、IFXの治療効果に悪影響を及ぼしてい...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

クローン病におけるアダリムマブによる粘膜治癒効果と栄養状態の検討
大森 鉄平(東京女子医大・消化器病センター消化器内科)
【目的】クローン病(CD)において、抗TNFα抗体の有効性はすでに認識されている。今回、我々は当院においてアダリムマブ(ADA)を投与したクローン病患者の粘膜治癒効果と栄養状態の検討を行った。【方法】2007年~2011年の間に、当院にてADAを投与した活動期、又は外瘻を有するCD患者18例のうち、経過を追えている15例を対象とした。ADA投与前後の内視鏡像、体重、栄養状態、併用治療などを比較検討...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

クローン病Infliximab維持投与における成分栄養療法併用の有用性の検討
鎌田 紀子(大阪市立大・消化器内科)
【目的】 Infliximab(IFX)によりクローン病(CD)治療は大きな変化を遂げたが二次無効例も少なくない。一方、成分栄養(ED)療法も我が国独自の治療法として確立しているが、IFXとの併用における有用性については根拠が乏しい。当科でのIFX維持投与におけるED併用の意義についてretrospectiveに検討した。【方法】2011年11月末までに当科にてCDに対しIFX(5mg/kg)を投...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

生物学的製剤Infliximab/Adalibmab投与クローン患者における栄養療法の有用性
入江 朋子(高野病院・消化器外科)
【目的】クローン病(CD)の治療は生物学的製剤が導入されて以来、我が国でも治療の中心となってきているが、栄養療法(ED)と薬物療法の組み合わせにより、さらに質のよい寛解維持療法の考案が期待される。今回われわれはInfliximab(IFX)/Adalibmab(ADA)投与CD患者に対する維持療法の違いが栄養状態や腸管病変に及ぼす影響について検討した。【方法】2005年9月から2011年9月までに...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

クローン病治療における抗TNFα抗体と成分栄養療法についての検討
大塚 博之(市立甲府病院・消化器内科)
【目的】抗TNFα抗体を導入後における,成分栄養療法(Elemental Diet:ED療法)の併用効果について検討した.【方法】クローン病治療に抗TNFα抗体を導入した症例について,臨床的寛解(IOIBD),粘膜炎症の指標として内視鏡的寛解状態とED療法の併用を検討した.【対象】抗TNFα抗体を導入したクローン病57例,平均年齢34.8才(17-74才),病変範囲は小腸大腸型 (n=44),大腸...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

抗TNF-α抗体療法によるクローン病寛解維持期における成分栄養療法の有効性について
織田 典明(富山県立中央病院・内科)
【目的】抗TNF-α抗体療法によるクローン病寛解維持期における成分栄養ED療法の併用の有用性について、ED併用の有無と投与量別に検討した。【対象と方法】寛解後インフリキシマブ(IFX)もしくはアダリムマブ(ADA)が継続使用され最近1年間経過観察可能であったクローン病45例を対象とした。内訳はIFX38例、ADA7例で、男女比は28:17、平均年齢31.5歳であった。エレンタール®によるE...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

成分栄養療法による抗TNF-α抗体療法効果減弱の抑制についての検討
桂田 武彦(北海道大大学院・消化器内科学)
【目的】2002年にクローン病治療薬としてインフリキシマブ(IFX)が発売されクローン病治療は大きく変化した。2007年には維持投与も承認され、治療目標が臨床的寛解・維持から粘膜治癒という概念に変化してきた。その一方で、IFXの二次無効症例も2割近い症例で経験され、抗TNF-α抗体に対して上乗せ効果のある治療法が模索されている。今回成分栄養療法(ED)併用の効果について検討した。【方法】初診時から...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

小児クローン病治療における栄養療法の実態
石毛 崇(小児炎症性腸疾患治療指針ワーキンググループ, 群馬大大学院・小児科学)
【背景】2005年に現行小児クローン病(CD)治療指針案が策定されたが、近年、生物製剤の普及など、CD治療の実態も変化しつつあると推測される。現在の寛解導入治療における栄養療法(EN)の位置づけについてアンケートを行った。【対象】小児CDおよびUC治療指針案・診療ガイドライン作成委員34名に、CD活動期治療におけるENについて(1)意識調査、(2)活動期治療の実態調査を送付した。(2)は2006年...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法

Infliximabの長期予後から Elemental dietの適応を考える
横山 陽子(兵庫医大・内科(下部消化管科))
Infliximab(IFX)に代表される生物学的製剤の早期導入による所謂top-down治療は、近年小児クローン病(Pediatric CD; PCD)患者にもその適応が拡大されつつある。未だ根治治療のないCD患者では発症早期の治療方針の非常に重要であり、PCD患者においては疾患活動性制御のみならず、患者QOLの維持や成長障害の予防など並行して勘案すべき案件は多種多様であり、特に栄養療法(Ele...

第54回日本消化器病学会大会消化吸収の側面からみた炎症性腸疾患の病態と栄養療法