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検索結果は14件です。

NSAIDsの下部消化管出血への関与に関する症例対照研究
渡邊 聡(佐賀大・消化器内科)
【目的】人口の高齢化に伴い非ステロイド消炎鎮痛薬(NSAIDs)の使用頻度は増加している。NSAIDsの上部消化管障害への関与はよく知られているが、下部消化管出血の原因にもなりうると考えられており、中でも虚血性腸炎や大腸憩室出血との関与が示唆されている。今回我々は、虚血性腸炎および大腸憩室出血の患者を対象に、NSAIDs内服及び種々の患者背景の関与について検討した。【方法】2000年1月から201...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

NSAID起因性小腸・大腸病変の臨床的検討
蔵原 晃一(松山赤十字病院・胃腸センター(消化器科))
【目的】NSAID起因性腸病変の臨床的特徴を明らかにすること。【方法】最近8年間に当センターにおいてNSAID起因性小腸病変もしくは大腸病変と診断した症例を対象とし、その臨床的特徴を遡及的に検討した。診断には九州大学松本らの診断基準を用い、1. 小腸病変ないし大腸病変の確認、2. NSAIDの使用歴の確認、3. 他疾患の除外(病理組織学的・細菌学的除外診断をともに必須とする)、4. NSAIDの使...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

NSAIDs起因性小腸病変の臨床的検討
小西 洋之(東京女子医大・消化器病センター)
【目的】小腸内視鏡の普及によりNSAIDsや低用量アスピリン(LDA)起因性小腸病変が高頻度に発生することが明らかになったが、内視鏡診断や臨床経過に関しては未だ十分に解明されていないのが現状である。今回当院でダブルバルーン内視鏡(DBE)を施行したNSAIDs起因性小腸病変の内視鏡所見と臨床的特徴を明らかにするため検討を行った。【方法】2005年1月から2011年3月までに当院でDBE を施行しN...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

Collagenous colitis症例におけるNSAIDの関与についての検討
山崎 健路(中濃厚生病院・消化器科)
【背景】Collagenous colitis(CC)は原因が未だ不明な疾患である。本邦ではproton pump inhibitor(PPI)に関連したCC症例が多いとされるが、欧米においてはPPIの他にもnon-steroidal antiinflammatory drug(NSAID)がCCの発症との関連から注目されている。【対象】当院、佐久総合病院胃腸科、JR大阪鉄道病院消化器内科において...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

非ステロイド系抗炎症剤(NSAIDs)起因性小腸傷害とCYP2C9遺伝子多型
石原 誠(名古屋大・消化器内科)
【目的】カプセル内視鏡やダブルバルーン内視鏡(DBE)によりNSAIDsは上部消化管のみならず小腸にも傷害を来すことが近年報告されている。また、NSAIDsの多くはCYP2C9にて代謝され、CYP2C9遺伝子多型のNSAIDs起因性上部消化管障害への関与が海外で報告されているが、NSAIDs起因性小腸傷害との関連は不明である。今回、NSAIDs起因性小腸傷害の臨床的病理学的特徴およびCYP2C9多...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

健常人ボランティアを用いたセレコキシブ及びロキソプロフェン起因性小腸粘膜傷害の比較
水上 一弘(大分大・消化器内科)
【背景と目的】非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は、炎症や鎮痛、発熱に対して幅広く汎用されているが、一方で上部消化管粘膜傷害だけでなく、小腸粘膜傷害の合併が問題となっている。現在消化管に発現するCOX-1をほとんど阻害しないセレコキシブが登場し、上部消化管については、従来のNSAIDsよりも明らかに粘膜傷害が少ないことが証明された。今回我々は本邦で最も使用されているロキソプロフェンとセレコキシ...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

COX-2選択的阻害薬による小腸粘膜病変:セレコキシブとメロキシカムの前向き無作為化二重盲検試験
前畠 裕司(九州大大学院・病態機能内科学)
【目的】COX-2選択的阻害薬であるセレコキシブとメロキシカムによる小腸粘膜傷害をカプセル内視鏡(CE)を用いて比較検討する。【方法】試験薬投与前に小腸粘膜傷害がないことをCEで確認した健常人30例(男性17例、女性13例;年齢24-50歳、平均33歳)を対象とした。対象者をセレコキシブ群またはメロキシカム群へ無作為二重盲検で割り付けし、セレコキシブ群にはセレコキシブ400mg/日を、メロキシカム...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

非ステロイド系抗炎症薬および低用量アスピリン長期服用者における小腸傷害発生部位の検討
谷川 徹也(大阪市立大・消化器内科)
【背景と目的】非ステロイド系抗炎症薬(NSAIDs)および低用量アスピリン(LDA)は小腸粘膜傷害を誘発するが、その病態の詳細については不明な点が多く、病変好発部位については未だ一定の見解が得られていない。本研究ではNSAIDsおよびLDA長期服用患者における小腸粘膜傷害の発生部位を解析し、薬剤による差異について検討した。【方法】NSAID長期服用関節リウマチ患者およびLDA長期服用虚血性心疾患あ...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

低用量アスピリン服用症例における消化管イベントリスクの検討
半田 修(京都府立医大大学院・消化器内科学)
【背景】これまでの低用量アスピリン消化管粘膜傷害の報告は、吐血・下血をきっかけに内視鏡を施行した患者を対象としたものが多く、低用量アスピリン服用患者全体の状況を反映したデータとは考え難い。【目的】内視鏡以外の評価方法で低用量アスピリン長期投与患者の消化管粘膜傷害発症因子が予測可能か調査する事を目的とした【対象・方法】電子カルテの患者医療情報により、2008年4月1日から2009年12月31日の期間...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

心臓専門病院での低用量アスピリン服用患者の下部消化管病変の臨床像および内視鏡所見の検討
藤村 宜憲(心臓病センター榊原病院・消化器内科)
【目的】近年,低用量アスピリン(LDA)に起因する消化管病変の増大が指摘されている。しかし,LDA起因性下部消化管病変の検討は少ない。今回,心臓専門病院のLDA起因性下部消化管病変の臨床像および内視鏡所見を検討した。【方法】心臓病センター榊原病院の過去4年4ヶ月間の大腸内視鏡検査施行例2,635例の内,LDA起因と考えられる下部消化管病変を有する患者は92例(3.5%)で,LDA服用者1684例の...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

ダブルバルーン小腸内視鏡検査からみたNSAIDs 関連小腸粘膜障害の臨床像
野田 育江(広島大・内視鏡診療科)
【目的】NSAIDs起因性小腸粘膜障害の臨床像の特徴について, 当科でダブルバルーン内視鏡 (以下DBE)を施行した症例を対象に検討する. 【対象と方法】当科にて2011年1月までにDBEを施行した713例 (のべ1163件)のうちNSIADs起因性小腸粘膜障害と診断した16例 (男性7例, 女性9例, 平均年齢73.2歳)を対象に, 検査動機, 内服薬の種類, 内服理由, 内視鏡所見, 治療法に...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

NSAIDsによる小腸粘膜障害
磯村 好洋(東京大・消化器内科)
【目的】非ステロイド系消炎鎮痛薬NSAIDsは、変形性関節症や慢性腰痛症などの整形外科的疾患や癌性疼痛などにおいては長期にわたり継続的に使用され、社会の高齢化とともに今後その使用頻度はさらに高まると考えられる。NSAIDsによる消化管粘膜障害は胃粘膜だけでなく、小腸や大腸までの全消化管領域において引き起こされることが報告されている。今回、NSAIDs常用者における小腸粘膜傷害の頻度・種類をカプセル...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

NSAIDs起因性小腸傷害発生のメカニズムとその予防法
依田 有紀子(大阪医大・2内科)
【目的】インドメタシン(IM)などの非ステロイド系消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、胃のみならず小腸においても粘膜傷害を惹起することが知られているが、その病態や障害に対する治療法・予防法については未だ明らかでない点が多い。そこで、現存する消化性潰瘍治療薬がラットのNSAIDs起因性小腸傷害を抑制できるか否かを検討し、そのメカニズムについて考察した。さらにボランティアを対象としたNSAIDs小腸傷害に対...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開

ミトコンドリア由来O2-制御によるNSAIDs腸炎の予防と治療
松井 裕史(筑波大大学院・人間総合科学研究科)
【背景・目的】NSAIDs起因性消化管傷害は、COX阻害によるPGE2量減少がもたらすとされてきた。しかしCOX2選択的阻害剤と非選択的COX阻害剤間で消化管有害事象発生に有意差を認めないこと(FDA 3677b104stats、2003)、NSAIDs腸炎は酸と関係なく発症することなど、COX阻害と異なる消化管傷害発症機序が示唆されている。我々は現在まで、NSAIDs投与が...

第53回日本消化器病学会大会NSAIDs腸病変の新たな展開