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EUS-elastographyによる早期慢性膵炎EUS所見の観察―True or Fake―
阿部 洋子(福島県立医科大学会津医療センター消化器内科学講座)
【目的】早期慢性膵炎(CP)のEUS所見のうち,線維化を示すとされる点状・索状・膵管辺縁高エコー(HF・HS・HEDM),分葉エコー(Lob)は,その有意性に曖昧な部分がある.我々はElastography(EG)を用いて各EUS所見の意義を報告してきた.今回は,本法の妥当性について実験を行い,その上で臨床でのEUS所見の有意性を検討した.【方法】EUS-EGでは,大動脈の拍動圧によるROI内の膵...

第99回日本消化器病学会総会膵臓

膵管内乳頭粘液性腫瘍の悪性度評価における高b-value MR拡散強調画像の有用性
小川 貴央(仙台市医療センター消化器内科)
【目的】膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)の悪性度評価における高b-value MR拡散強調画像(DWI)の有用性を検証すること.【方法】2005年11月から2012年7月までにDWIを施行後,切除された分枝型IPMN24例(平均年齢69±10歳,男女比15:9)を対象とした.膵癌取扱い規約に準じた組織型分類は膵管内乳頭粘液性腺腫(IPMA)10例,非浸潤性膵管内乳頭粘液性腺癌(non-invasi...

第99回日本消化器病学会総会膵臓

血清中hTERT mRNA測定は,膵癌診断能を向上する
松本 和也(鳥取大学消化器内科)
【背景】膵癌診療ガイドラインによると,膵癌治療開始前の確定診断が望ましいとされる.なかでも膵腫瘤に対する超音波内視鏡下穿刺吸引生検(以下EUS-FNA)は,正診率85~91%とされているが,約10%を正診できないことが課題である.またEUS-FNA施行可能な施設は限られており,現行の膵癌に対するバイオマーカーの正診率は70%程度と満足できるものではない.したがって,サロゲートマーカーの開発が求めら...

第99回日本消化器病学会総会膵臓

RUNX3欠失はmultidrug resistant protein発現を介してgemcitabine感受性に影響を与える
堀口 繁(岡山大学病院消化器肝臓内科)
【目的】膵癌は発見時既に手術不能であるか,手術しても早期に再発する事が多く予後は極めて悪い.術後に化学療法を行うも成績は不満足なものである.RUNX3は胃癌で発見された癌抑制遺伝子であり様々な癌で報告されている.本研究ではRUNX3欠失が膵臓癌の予後に及ぼす影響を検討し,そのメカニズムをgemcitabine(GEM)感受性の面から検証した.【方法】当院で手術を施行した36例の膵癌検体を用いて免疫...

第99回日本消化器病学会総会膵臓

膵癌における術前栄養免疫学的予後予測因子の検討
神田 光郎(名古屋大学消化器外科学)
【背景と目的】種々の消化器癌において,術前の栄養状態は術後合併症や予後において重要な因子となることが報告され,近年では積極的な術前の経腸栄養も推奨されるようになった.今回,膵癌における栄養免疫学的な予後・術後合併症予測因子の検出を目的とし,検討を行った.【方法】当科にて膵癌に対する膵切除術を施行した症例のうち,術式と栄養管理の安定化した1990年以降の症例を対象とした.術前に高度通過障害等により経...

第99回日本消化器病学会総会膵臓

高齢者に対する膵癌診療の実態および問題点
黒田 太良(愛媛大学第3内科)
【背景】化学療法の進歩により膵癌の予後は改善し,高齢者でも化学療法の安全性と有効性が報告されている.しかし,様々な理由で高齢者の治療選択に難渋することがある.【目的】膵癌診療の実態を調査し,高齢者膵癌診療の問題点を明らかにする.【方法】対象は2001年~2010年までに愛媛県内主要関連10施設の消化器内科で膵癌と診断された1082例.性別,年齢,診断日,原発部位,病期,治療法,治療選択の理由,転帰...

第99回日本消化器病学会総会膵臓