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検索結果は6件です。

静脈硬化性腸炎の診断における特徴的内視鏡画像所見とCTコロノグラフィーの有用性
福地 剛英(藤沢市民病院・消化器内科)
静脈硬化性大腸炎は静脈硬化に起因した還流異常に伴う虚血性大腸病変と考えられている.その発症原因は漢方薬を初めとした血管炎,薬剤性,門脈圧亢進症など挙げられるが明らかな成因は現在のところ不明である.盲腸,上行結腸から発症し肛門側に進行していくと考えられ,静脈硬化に伴う還流障害と鬱血した静脈を反映し内視鏡所見にて暗紫色から青紫色の粘膜を認めることが特徴的である.イレウスと同様,腹痛や便秘による腹部膨満...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2

当院におけるS状結腸軸捻転24例の治療成績 -浸水法を用いた無麻酔非透視下捻転解除術を中心に-
杉本 真也(横浜市立市民病院・消化器内科, 慶應義塾大・消化器内科)
【目的】S状結腸軸捻転は緊急処置を要する疾患で,緊急手術の適応となる腸管穿孔・壊死などの所見を伴う場合以外は,内視鏡的整復が第一選択となる.内視鏡的整復の成功例にも捻転の再発・死亡リスクの観点から待機的手術が推奨されているが,その是非は意見の分かれるところである.また,当院では下部消化管内視鏡検査に浸水法を導入しており,浸水法を用いた内視鏡的捻転整復術を含む治療成績を検討した.
【方法】20...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2

ロングスコープを先発としたS状結腸軸捻転症の内視鏡的整復術の治療成績の検討
藤本 直己(多根総合病院・外科・消化器センター)
【目的】われわれは以前からUPD(内視鏡挿入形状観測装置)下での整復術の有用性を報告してきた.今回CF-H260DL(UPD対応ロングスコープ)を先発とした方法に変更したこともあり過去の症例と合わせて治療成績を報告する.【対象・方法】2006年10月から2013年3月までの期間の内視鏡的整復術を第一選択としたS状結腸軸捻転患者で,2006年10月から2012年6月まではCF-Q260DIを先発とし...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2

大腸イレウス治療における細径内視鏡の有用性
辰巳 菜津子(京都きづ川病院)
【目的】大腸イレウスに対する経肛門的イレウス管および大腸ステント留置による減圧処置は,症状改善や緊急手術回避などの点で非常に有用である.しかし高度狭窄や屈曲部狭窄の症例においては,従来の大腸内視鏡では狭窄部の管腔を捉えることが困難で,処置のみならず造影さえも難渋することがあった.当院では2006年4月の細径内視鏡導入以降,経鼻イレウス管留置や胃瘻交換,腸瘻造設など様々な治療への応用を行ってきた.大...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2

高感度・低ノイズ・高ダイナミックCMOSイメージセンサーによる大腸腫瘍自家蛍光観察に関する検討
小南 陽子(広島大・内視鏡診療科)
【はじめに】生体組織には励起光により蛍光を発する自家蛍光物質が存在している.また,腫瘍細胞では嫌気的解糖により自家蛍光物質のNADHが蓄積している. 365nmおよび405nmの励起光に対し470±20nmの自家蛍光画像を冷却CCDで撮影し腫瘍のNADHイメージングを行った報告がある.今回我々は NADHを対象とし,常温下で使用可能な高感度・低ノイズ・高ダイナミックCMOSイメージセンサーで大腸腫...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2

逐次近似再構成法を用いた低線量CT colonographyの初期経験
山村 定弘(熊本大大学院・放射線診断学)
【目的】大腸癌のスクリーニング検査としてCT colonography(CTC)が有用であると報告されているが,今後スクリーニング検査として用いる場合の問題点として被曝が挙げられ,以前より被曝線量に関する検討が行われている.一方,逐次近似再構成法は,低線量CTで問題となるノイズを低減でき画質の向上につながるとの報告されているが,CTCと併用した検討は少ない.今回,逐次近似再構成法(iDose)を用...

第55回日本消化器病学会大会大腸-診断・治療2