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検索結果は4件です。

コーラによる溶解療法を試みた胃石の2例
阿部 康弘(芳賀赤十字病院・消化器科, 岩手県立中央病院・消化器科)
【諸言】
本邦の胃石では植物性胃石が最大の原因であり,近年コーラを用いた溶解療法が奏効するとの報告を散見する.我々はコーラによる溶解療法が有効であった症例と無効であった症例をそれぞれ経験したため文献的考察を加え報告する.
【症例1】70代男性,心窩部痛と黒色便を主訴に受診.上部消化管内視鏡検査(以下EGD)にて胃内に5cmと3cmの2個の胃石及び胃角小彎と前庭部小彎の2ヶ所に活動期潰瘍...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例2

乳癌胃転移の5例
十倉 佳史(十倉佳史胃腸内科クリニック, 愛知医大・消化器内科)
乳癌の転移は骨,肺,肝に多く,胃転移は比較的稀である.乳癌胃転移の内視鏡所見は粘膜下腫瘍様の形態を呈することが多いとされるが,原発性胃癌との鑑別を含め診断に苦慮する場合も多い.今回我々は乳癌胃転移5例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例1は69歳,女性.平成6年に左乳癌にて左乳房切除術施行.平成17年に頚椎転移を認め,術前CT検査にて胃壁の肥厚を認めた.胃内視鏡検査では穹窿部から胃体...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例2

早期胃癌・早期食道癌ESD後の経過観察中に増大傾向を認めた,反応性噴門部リンパ節腫大の一例
石戸谷 裕樹(KKR札幌医療センター・消化器内科)
【背景】早期胃癌・食道癌のリンパ節転移等の詳細な検討から,ガイドラインに基づき早期胃癌・食道癌に対して内視鏡的治療が広く行われている.今回,早期胃癌・食道癌に対してESDを施行した後,増大傾向とともにPETにて高集積を認めたリンパ節に対し,外科切除が行われ,病理学的に良性と診断された一例を経験したので報告する.【症例】67歳,男性.食事中の上腹部痛を主訴に当科紹介受診.上部消化管内視鏡検査において...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例2

陥凹を伴う粘膜下腫瘍様形態を呈した胃RLHの1例
西垣 信宏(磐田市立総合病院・消化器内科)
【症例】60歳,男性【主訴】心窩部痛【既往歴】急性肝炎・胃潰瘍【家族歴】特記事項なし【現病歴】2012年4月から心窩部痛出現し改善ないため同年6月近医で上部消化管内視鏡施行.胃に隆起性病変を認めたため精査加療目的に当院紹介受診.胃X線検査では腹臥位二重造影で胃角前壁に辺縁平滑で立ち上がりなだらかな径20mm大の隆起性病変を認め,bridging foldを伴っていた.上部消化管内視鏡では胃角前壁に...

第55回日本消化器病学会大会胃-症例2