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検索結果は5件です。

食道癌と鑑別困難であった食道血管腫の1例
内田 元太(刈谷豊田総合病院・内科)
症例は75歳,男性.主訴は食思不振.既往歴は前立腺肥大,糖尿病,パーキンソン病.2012年5月頃より食思不振が出現し,10月に近医を受診.上部消化管内視鏡検査にて食道腫瘤を指摘され,当院を紹介受診した.上部消化管内視鏡検査では,EGJ直上の下部食道左壁に10mm程のstokeを有するポリープ状隆起を認め,腫瘤部は発赤調で白苔の付着を認め,蠕動にて容易に胃内へ移動した.stokeは正常上皮で覆われ,...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例1

食道神経内分泌癌の1例
高野 眞寿(札幌北楡病院・消化器内科)
【症例】81才 女性.
【現病歴】胃癌で胃全摘術を施行し,その後定期通院していた.経過観察の上部消化管内視鏡検査で下部食道に10mm大の中心が決壊した粘膜下腫瘍を認めたため精査目的に入院となった.
【既往歴】76才に胃原発の非ホジキンリンパ腫で化学放射線療法を施行しCR.78才に胃癌で胃全摘術を施行(stage IIIA).
【画像所見】上部消化管内視鏡検査で下部食道に10mm大...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例1

ESDにて治療を行った食道NETの一例
八木 周(山形大・消化器内科)
【はじめに】 消化管NET(Neuroendocrine tumor)の発生頻度は3.5人/10万人といわれ,中でも食道NETは非常に稀とされ,内視鏡治療が行われた報告は極めて少ない.【症例】43歳,女性【主訴】なし【既往歴】なし【現病歴】人間ドックの胃X線検査にて胃体部小彎に壁不整を指摘された.精査のため上部消化管内視鏡検査を行ったところ,下部食道に発赤した小隆起が認められた.生検にてcarci...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例1

内視鏡的に切除し得た食道癌肉腫の一例
石井 優(昭和大・消化器内科)
症例は60歳代,男性.アルコール性慢性膵炎で当科に通院中,平成24年11月に行った上部消化管内視鏡検査にて,切歯から30cmの胸部中部食道に長径約15mm大の有茎性の隆起性病変を認めた.病変の表面は正常食道粘膜で覆われており,粘膜下腫瘍が疑われた.病変表面より鉗子生検を行ったが,粘膜下の腫瘍組織は採取できなかった.確定診断のため12月に超音波内視鏡下穿刺吸引法(EUS-FNA)を施行した所,病変は...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例1

短期間に急速な増大を認めた食道癌肉腫の一例
大原 克仁(KKR札幌医療センター・消化器科, 北海道大大学院・腫瘍内科学)
症例は64歳,男性.黒色便,食欲不振,胸部のつまり感を主訴に救急受診,精査目的に入院となった.第2病日に施行した上部消化管内視鏡検査では,胃弓隆部直下に1型様の隆起を呈する約5cm台の粘膜下腫瘍を認め,生検の結果はleiomyosarcomaを第一に考える所見であった.後日の内視鏡再検査にて粘膜下腫瘍の基部がヨード染色陽性であり,食道原発平滑筋肉腫と診断した.CTにて明らかなリンパ節転移がないこと...

第55回日本消化器病学会大会食道-症例1