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検索結果は6件です。

鼠径ヘルニアに起因した続発性大網捻転症の1例
田崎 達也(広島市立舟入病院・外科)
大網捻転症は,大網の一部あるいは全部がねじれ,捻転部より末梢の血行障害により腹痛をおこす比較的まれな疾患で,器質的疾患の有無により特発性と続発性に分類される.今回われわれは,腹部CTで典型的な像を示した,右鼠径ヘルニアに起因した続発性大網捻転症の1例を経験したので報告する.症例は45歳,男性.特記すべき既往歴なし.5日間続く38℃台の発熱と腹痛のため,当院夜間救急外来を受診した.下腹部の広範囲に圧...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1

肛門部痛・排便時痛を伴った腹腔内遊離体に対して単孔式腹腔鏡下手術を行った1例
岩城 堅太郎(大分赤十字病院・外科)
【はじめに】腹腔内遊離体は腹腔ねずみとも呼ばれ,通常は臨床症状を有さず開腹手術の際に偶然発見されることが多い.【症例】71歳女性.身長148cm,体重52kg.50歳代より腰痛,肛門部痛,排便時痛あるも,原因不明とされてきた.特に便秘時には症状が強くなるため,常時下剤を過剰に服用し,泥状便になるように自己コントロールを行っていた.前医でのCT検査にて小骨盤内直腸右側に4cm大の石灰化結節を認め腹腔...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1

タッカーの金属製ステイプルが原因と考えられた腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア手術後メッシュ感染の1例
貝羽 義浩(公立刈田綜合病院)
【はじめに】我々はこれまで腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア根治術において,メッシュ固定の際,金属製ステイプルのタッカーを用いてきた.しかし,腹腔鏡下腹壁瘢痕ヘルニア根治術の約2年後にメッシュ感染による腹壁膿瘍となった症例を経験し,タッカーの金属製ステイプルがその原因となったと考えられたので報告する.【症例】80歳,男性.既往にCOPD.腹部大動脈瘤手術の約4か月後に,腹壁瘢痕ヘルニアとなり,コンポジックス...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1

右結腸動脈瘤破裂による腸間膜血腫の1手術例
北野 義徳(近畿大堺病院・外科)
腸間膜血腫の大部分は腹部外傷によるものであり,非外傷性腸間膜血腫は稀である.その成因として内臓動脈瘤破裂,出血性疾患,医原性,特発性などが知られている.今回われわれは右結腸動脈瘤破裂による腸間膜血腫の1手術例を経験したので若干の文献的考察を加え報告する.症例は64歳,男性.腹痛,貧血の精査目的にて当院紹介となり,腹部造影CT検査で腸間膜血腫と診断された.当科受診時には腹痛は消失しており,貧血の進行...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1

胃カルチノイド再発と鑑別困難であった腹腔内デスモイド腫瘍の1例
平沼 知加志(公立能登総合病院・外科)
胃カルチノイド再発と鑑別が困難であった腹腔内デスモイド腫瘍の1例を経験した.症例は75歳,男性.胃体上部大弯に約1cmの隆起性病変を認め,生検にてカルチノイドと診断しESDを施行した.大きさは0.8×0.8cm,深達度smで脈管侵襲や切除断端は陰性だった.しかし4か月後の上部消化管内視鏡検査にてESD瘢痕部の生検で再発と診断された.ガストリンは4264pg/dlと高値だった.短期間で再発したことや...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1

後腹膜腔に発生し診断に苦慮した海綿状血管腫の一例
西村 健(神戸赤十字病院・外科)
症例は46歳女性,生来健康であったが検診の腹部エコーにて腫瘤を指摘され当院紹介受診となった.自覚症状はなく腫瘤も体表からは触知できなかったが,CT検査にて十二指腸水平脚と下大静脈,右腎に囲まれる領域に石灰化を伴う辺縁明瞭な軟部腫瘤影を認めた.造影検査でも造影後期相で徐々に腫瘍の濃染像は認めるものの質的診断には至らず,診断的加療を考慮し切除術を施行した.開腹所見では明らかな悪性所見は認めず,腫瘍は十...

第55回日本消化器病学会大会その他-症例 1