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基礎疾患を有する大腸癌手術症例の検討
田中 賢一(神戸大大学院・食道胃腸外科学)
【初めに】近年,高齢者手術症例が増加傾向にある.それに伴って,基礎疾患を有する症例も増加している.大学病院では特にその傾向が強く,周術期管理が重要となる.今回,基礎疾患を有する大腸癌手術症例を検討したので報告する.【対象】2009年から2012年に当科にて手術を施行した大腸癌399例を対象とした.何らかの基礎疾患を有する症例276例であった.基礎疾患を有さないは症例123例であった.基礎疾患の無い...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

腹腔鏡手術はなぜ回復が早い?
山田 岳史(日本医大・外科)
【背景】患者の回復を早めることで合併症発症率を低下させ,また入院期間を短縮できる.我々はこれまでに術前機械的前処置や術中過量輸液が術後の腸管運動麻痺を遷延させることを報告してきた.待機手術を行なった結腸癌症例を対象として執刀2時間前に放射線不透過マーカーを内服させ,術後1,3,5日目に腹部単純レントゲン検査にて小腸内に残存するマーカー数をカウントすると,腹腔鏡手術症例で有意に少ない.すなわち腹腔鏡...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

高齢者大腸がん症例における最適な周術期リスク評価法の検討
吉村 哲規(都立大塚病院・外科)
【目的】高齢者の大腸がん症例が増加する傾向にあり,高齢化に伴い併存する全身疾患,既往症も増えている.手術,麻酔に関する合併症発生時に危険な状態へ移行しやすいと思われ,術前,術直後からの周術期リスクの予想・管理が重要である.これまで周術期リスクの評価法には多くのものが報告されている.代表的なものとしては,イギリスから提唱されたPOSSUM,日本から提唱されたE-PASS,イタリアから提唱されたDon...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

カバーリングストーマ造設によるBMI変化の検討
牛込 充則(東邦大医療センター大森病院・消化器センター外科)
目的:カバーリングストーマ造設によるBMIの変化を検討し安全性を確認する.対象と方法:下部直腸癌手術時に造設したカバーリングストーマ(回腸ストーマ)は約半年後を目安に閉鎖術を施行している.2006年1月から2011年12月までに回腸ストーマを造設した92例(男:女=63:29),34-83歳(中央値:64),病期0:1:2:3a:3b:4は1:28:34:16:8:5例を対象とした.術後化療あり(...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

大腸癌イレウスの術前減圧における金属ステントの有用性について
笠島 浩行(市立函館病院・消化器病センター消化器外科)
【はじめに】大腸癌イレウスに対する減圧処置後の根治手術において,従来は経肛門的イレウス管が用いられているが,平成24年より金属ステントが保険収載となった.当院での大腸癌イレウスに対する術前金属ステント留置後の腹腔鏡手術について報告する.【対象】2005年から2013年3月までに当院で手術した大腸癌は967例(男596例,371例.平均年齢70.7歳)のうち,術前処置をして待機手術を行った63例を対...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

左側大腸癌イレウスに対する経肛門イレウス管を用いた腸管減圧の有用性
岡田 晋一郎(横須賀市立うわまち病院・外科)
左側大腸癌イレウスは腸管の緊急減圧処置または緊急手術が必要となるが,イレウス解除と癌の根治という2つの相反する問題をもつ.近年このOncologic emergencyな病態に対して経肛門イレウス管留置により腸管を減圧し,一期的切除を目指す治療法がよく選択される.2008年1月から2012年11月までの4年間に当院で手術を施行した左側大腸癌症例を対象に,大腸癌イレウス発生率,経肛門イレウス管留置成...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理

大腸癌手術後の食事開始時期に関する検討
石橋 生哉(久留米大医療センター・外科)
【目的】ERASプログラムやfast track surgeryの概念の中でも重要な部分が,絶食期間短縮である.早期経腸栄養は,侵襲反応の軽減,術後の早期腸管運動回復,腸管機能維持などの利点があるが,早期経口栄養でも同様の効果が期待でき,患者の自由度があがることから,術後の早期離床といった面ではより良い効果が期待できる.今回,我々は,従来パスで管理した患者と早期回復パスで管理した患者群について,そ...

第55回日本消化器病学会大会大腸-周術期管理