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検索結果は6件です。

Bevacizumab併用化学療法中に緊急手術を施行した6例
倉吉 学(国立東広島医療センター・外科)
【はじめに】Bevacizumabは抗癌剤との併用で治癒切除不能な進行再発大腸癌に対し広く使用されているが,消化管穿孔などの重大な副作用を認めることがあるとされる.今回,当院で経験したBevacizumab併用化学療法中に緊急手術を施行した6例について報告する.【症例】これまで当院での大腸癌症例に対してBevacizumab併用化学療法は55例施行されており,そのうち緊急手術を必要としたのは6例(...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1

下腸間膜静脈内腫瘍栓を伴うS状結腸癌の1例
花井 雅志(みよし市民病院・外科)
肝細胞癌や腎癌ではしばしば静脈内に腫瘍栓を形成することが知られているが,大腸癌において主幹静脈に腫瘍栓を形成する進展様式は稀である.今回,われわれは下腸間膜静脈内に腫瘍栓を伴うS状結腸癌の1例を経験したので報告する.
症例は65歳,女性.2週間程前から頻回の軟便と下腹痛のため当院を受診.大腸内視鏡検査で肛門縁から25cm~35cmのS状結腸に半周性2型腫瘍を認め,生検結果は中分化型管状腺癌で...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1

根治術後短期間で再発・死亡という経過をとった壁外発育型S状結腸未分化癌の1例
渋谷 雅常(大阪市立大・腫瘍外科)
症例は69歳,男性.左下腹部痛を主訴に近医を受診.左下腹部に小児頭大の腫瘤を認め,腹部CT検査にてS状結腸に9cm大,内部に壊死を疑わせる低吸収域を伴う富血管性の壁外発育型腫瘍を認めた.S状結腸壁外発育型腫瘍の診断で精査加療目的に当院へ紹介となった.大腸内視鏡検査ではS状結腸に壁外からの圧排像を認めた.粘膜面への腫瘍の露出は指摘できなかったものの,粘膜面の発赤や浮腫状変化などの不整像を認めたため同...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1

ホリナート・テガフール・ウラシル療法を併用した術前化学放射線療法により組織学的完全奏功が得られた進行直腸癌の1切除例
若杉 正樹(大阪警察病院・外科)
症例は73歳男性.血便を主訴に当院を受診した.大腸内視鏡検査で肛門縁から6cmの直腸前壁やや左側に半周性2型の腫瘍を認め,生検結果は高分化腺癌であった.腫瘍マーカーはCEA 0.7ng/ml,CA19-9 17ng/mlと正常範囲内であった.造影CT検査で直腸に造影効果を有する腫瘍性病変を認めたが,周囲リンパ節転移,他臓器転移を認めなかった.以上より直腸癌Rb, 2型, cA, cN0,cH0, ...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1

脳梗塞で入院中,腹痛の精査で大腸癌イレウスと診断されたTrousseau症候群の1例
野間 浩介(広島共立病院・外科)
担癌状態では血液凝固系の亢進が認められるが多く,それに伴い脳血管障害を発症することも報告されている.悪性腫瘍の診断に先立って発症する原因不明の血栓症をTrousseau症候群と定義されている.今回われわれは,左下肢麻痺にて脳外科医院入院中腹痛の訴えあり,精査にて大腸癌イレウスと診断されたTrousseau症候群の1例を経験したので報告する.症例は59歳男性.基礎疾患として心房細動,高血圧症,糖尿病...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1

鏡視下に治療したS状結腸癌肛門外脱出の一例
富塚 龍也(武蔵野総合病院・外科)
症例は72歳女性,近医にてS状結腸腫瘍指摘されるも放置.約9か月後,新鮮血下血多量に認め当院受診.受診時,肛門より腫瘤の脱出あり用手還納.CT上,S状結腸から直腸まで連続する腫瘤陰影を認めS状結腸腫瘍の肛門外脱出と診断.禁食にて経過観察したところ次第に下血は消失した.第6病日に注腸施行したところS状結腸は過長であり約7×5cm大のtype1腫瘍を整復された状態で認めた.続いて施行した大腸内視鏡にて...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 1