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検索結果は6件です。

当院におけるinvasive micropapillary carcinoma成分を有した大腸癌の9例
山村 喜之(帯広厚生病院・外科)
invasive micropapillary carcinoma(以下 IMC)はリンパ管様の空隙に囲まれた線維血管性間質を欠く微小乳頭状癌胞巣を組織学的特徴とする癌であり,乳腺,尿路,肺,唾液腺での発生が報告されている.高頻度にリンパ管侵襲,リンパ節転移をともない,遠隔転移をきたしやすく予後不良の組織型であるとされているが,大腸癌での報告は非常に少なく,英文を含め検索しうる限り21編24症例で...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2

稀な脾門部リンパ節転移来した結腸癌の症例
上原 正弘(京都桂病院・外科)
(症例)38歳男性,(既往歴)特になし,(現症)左下腹部痛にて近医受診し精査されると下行結腸に全周性の2型病変を認め生検にてtub1の診断であった.採血にて異常所見はCEA/CA19-9=1.5ng/ml / 59.5U/mlで,画像診断ではCTにて脾彎曲部に腫瘤を認め周囲にリンパ節腫大を認めた.臨床病期SE N1 H0 P0 M0=Stage IIIaの結腸癌として2009年8月に腹腔鏡下左半結...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2

直腸癌術後局所再発に対して化学放射線療法施行後に仙骨合併骨盤内臓全摘によるR0手術を施行しえた1例
芳澤 淳一(伊那中央病院・外科)
[はじめに]直腸癌術後局所再発は手術による切除が根治的治療法であるが,骨盤内の他臓器に浸潤すると,大きな手術侵襲や術後の著しいQOL低下が問題となる.一方で化学放射線療法は病勢コントロール,症状緩和のために行われることが多い.今回,直腸癌術後局所再発に対して化学放射線療法後に腫瘍の増大を認め,サルベージ手術として仙骨合併骨盤内臓全摘を行い,R0手術を施行しえた1例を経験したので報告する.[症例] ...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2

閉塞性大腸癌に対し,減圧腸瘻を造設した7症例の検討
森永 暢浩(公立藤岡総合病院・外科)
はじめに腸閉塞で発症した大腸癌では,術前や術中の減圧処置が必要である.今回我々は,イレウス管挿入困難や減圧不良症例,腹腔内遊離ガスを認めた症例に対し,緊急減圧腸瘻を造設した症例について検討した.対象2008年1月から2012年12月に,当科で,閉塞性大腸癌にたいし,緊急減圧腸瘻・チューブ瘻を造設した7症例.男性3例,女性4例,平均年齢80.6歳(57-91歳).閉塞原因の腫瘍の存在部位は,横行結腸...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2

直腸癌術後縫合不全による難治性瘻孔に対しフィブリン糊注入が有用であった一例
塚本 潔(兵庫医大・外科(下部消化管外科))
症例は77歳男性,2010年10月直腸癌に対し低位前方切除術を施行した(Ra,ant,1型,pMP,pN0,H0,P0,M0,stage1).吻合はDST法による端々吻合としたが,肛門側腸管を切離する際に断端ステープリングの形成不全があった.自動縫合器を再度使用し吻合を行うも骨盤内の汚染,肛門側断端が二回切りになったことなどより空置的回腸人工肛門を置いた.術後吻合部造影にて縫合不全が確認されたが退...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2

大腸原発髄外性形質細胞腫の1例
大江 正士郎(社会保険滋賀病院・外科)
【はじめに】髄外性形質細胞腫は,骨以外に発生する形質細胞腫で,全形質細胞腫の3-5%を占める.発生部位の約90%は上気道であるが,消化管にも発生する.今回我々は上行結腸原発の髄外性形質細胞腫の1例を経験したので報告する.
【症例】62歳の男性,便秘を主訴に来院し大腸内視鏡検査で上行結腸に腫瘍による全周性の狭窄を指摘された.生検ではCD79a陽性,CD138陽性の異型細胞の増殖を認め,形質細胞...

第55回日本消化器病学会大会大腸-症例 2