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検索結果は4件です。

肝細胞癌破裂後9年目の腹膜播種に対する1切除例
小倉 康裕(県立宮崎病院・外科)
肝細胞癌破裂術後9年目に初めて腹膜播種再発をきたし外科的に切除しえた症例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.症例は80歳女性.70歳時に肝細胞癌破裂に対しTAE止血後に肝部分切除術(S4a),胆嚢摘除術を施行されていた.73歳時に慢性腎不全で血液透析導入となり,79歳時の2012年7月前医での定期腹部CTにて5.5cm程の左側腹部腫瘤を指摘され当科紹介となった.特に症状なくマーカーも正...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 3

2年の経過を経て切除に至った悪性リンパ腫合併肝細胞癌の1例
青木 秀樹(国立岩国医療センター・外科)
近年,肝炎ウイルスと各種悪性腫瘍との関連が報告されており,悪性リンパ腫の合併は注目されている.今回,2年前にHCCとリンパ腫の併存が判明していたものの患者の意志で経過観察となり,2年を経て手術となった症例を経験したので報告する.糖尿病を有し,BMI26.4と軽度肥満を認める70代男性で,2年前肝S2中心に径6.5cmの腫瘤と大動脈周囲リンパ節腫脹を指摘された.精査を勧められるも本人の意志で拒否し,...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 3

GIST肝転移に対する切除症例の検討
石井 正嗣(大阪医大・一般・消化器外科)
【諸言】GISTの再発形式は肝転移が約60%と最も多く,その治療方針が予後を左右する.イマチニブが登場しGIST再発・転移に対する治療成績は向上したが,GIST肝転移に対する治療は肉眼的断端陰性を伴う根治切除が基本とされている.今回当科におけるGIST肝転移に対する治療経験を報告し,外科的切除および術後補助療法の意義を検討した.【対象と方法】1999年から2012年まで当科で肝切除を施行したGIS...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 3

経十二指腸乳頭ドレナージ治療が奏功した難治性肝膿瘍2例
有井 一雄(公立那賀病院・外科)
〔はじめに〕肝膿瘍に対する治療はまず抗生剤投与であるが,これで不十分な場合は経皮経肝膿瘍ドレナージ(PTAD)が通常行われる.単発膿瘍の場合はPTADで軽快する場合が多いが,多発している場合はそれぞれをドレナージする必要がある.経胆道性感染を疑う多発肝膿瘍は原因検索が同時にできる内視鏡的経鼻胆道ドレナージ(ENBD)による治療が有用であると考える.ENBDにより根治できた多発肝膿瘍の症例とPTAD...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-症例 3