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検索結果は4件です。

肝移植周術期管理におけるエンドトキシンの測定意義
眞田 幸弘(自治医大・移植外科)
【背景】エンドトキシンは細菌感染症のバイオマーカーであるが,肝臓の網内系で処理されるため,そのクリアランスは肝機能を代用できるとされている.肝移植後周術期管理において,予後を左右する細菌感染症とグラフト肝機能を把握することは重要であり,エンドトキシンによって両者を把握できる可能性がある.今回,肝移植後に化学発光法によって迅速に測定できるEndotoxin Activity Assayを用いてエンド...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-移植

当院における生体肝移植術後敗血症発生危険因子の検討
武田 和永(横浜市立大・消化器・腫瘍外科)
【背景】肝移植術後は,免疫抑制剤使用のため,敗血症合併率が高く,予後不良といわれている.【目的】当院における肝移植術後敗血症発生危険因子を検討した.【対象と方法】1992年から2012年まで当院で施行した生体肝移植症例58例のうち,周術期敗血症合併例(n=28, 48.2%)の周術期因子を,非合併例(n=30, 51.8%)と比較した.【結果】敗血症合併群(n=28)のうち,主たる感染源は,腹腔内...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-移植

門脈血栓・門脈低形成症例に対する生体肝移植における工夫
池上 徹(九州大・消化器総合外科)
(はじめに)末期肝疾患に伴う門脈血栓や門脈低形成は,そのままでは生体肝移植における門脈再建が不可能な場合が多い.(方法)当科において非代償性慢性肝疾患に対して成人間生体肝移植を施行した324例を対象とし,門脈血栓の頻度と分類,その再建方法に関する報告を行う.(結果)324例の内,35例(10.8%)に門脈の低形成あるいは血栓による門脈血流異常を認めた.35例全症例でいわゆる側副血行路の形成を認め,...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-移植

モノポーラーセッシを使用したPBC method - 肝移植手技の悪性疾患手術への応用
尾池 文隆(三菱京都病院・消化器外科)
【目的】肝移植では,強い凝固異常,側副血行路の発達や手術既往・炎症による癒着のなかで脈管を損傷せずに確実に露出する剥離操作が必要とされる.近年の超音波凝固切開装置,バイポーラ型シーリングデバイスなどのエネルギーデバイスの進歩はめざましいが,いまだ繊細さに欠け操作性に不満を感じることも多い.またシングルユースのものが多く地球環境保護の点でも問題が多い.肝移植術の難条件に対応した剥離手技を市中病院での...

第55回日本消化器病学会大会肝臓-移植