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検索結果は5件です。

IPMN切除例からみると国際診療ガイドライン2012は有用である
羽鳥 隆(東京女子医大・消化器外科)
【目的】2012年に改訂されたIPMN・MCN国際診療ガイドラインの治療指針について,IPMN切除例から検証した.【方法】改訂版では多くが混合型に分類されてしまうため,6mm以上の部分的あるいはびまん性の主膵管拡張が主体で分枝の拡張が10mm未満のものを主膵管型とし,これ以外の分枝の拡張が主体である混合型も含めたIPMNを分枝型とした.対象は1981-2012年のIPMN切除例452例(主膵管型8...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 4

膵頭十二指腸切除後残膵全摘例からみたSSPPD(PD)-IIA型再建の有用性
後藤田 直人(国立がん研究センター東病院・上腹部外科)
【はじめに】膵頭部腫瘍に対する膵頭十二指腸切除術は膵頭部癌を始め,悪性度の高い疾患を対象とすることが多いが,近年は長期予後の改善が見られるとともに,異時性の残膵に発生する膵癌(IPMNs)なども増加していると考えられる.【目的】膵頭十二指腸切除後残膵全摘例からみたSSPPD-IIA型再建後の術後治療成績について検討する.【対象および方法】2003年1月から2012年12月までに当院で初回手術(膵頭...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 4

浸潤性IPMNの術前診断による縮小手術の適応検討
新関 亮(神戸大・肝胆膵外科)
【背景・目的】IPMNは正確な術前診断と手術によって良好な予後が期待できる.国際診療ガイドラインでリンパ節郭清を伴う膵切除術が標準治療であることが示されたが,上皮内癌やT1a(浸潤≦0.5cm)浸潤癌ではリンパ節転移を認めず,縮小手術が可能であるとの報告も多い.IPMN切除例から縮小手術の適応を検討した.【対象・方法】対象は当院で切除したIPMN88例.病理診断をもとに,腺腫から非浸潤癌・T1a浸...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 4

高齢者に対する膵頭十二指腸切除術における工夫
西森 英史(札幌道都病院・外科)
【はじめに】高齢化社会の到来により,実臨床において80歳以上の高齢者に対する手術症例は増加傾向にあり,膵頭十二指腸切除(PD)の適応となる症例も例外ではない.周術期管理や手術手技の進歩により,高齢者に対する手術はかつてより安全に行われるようになっているが,PDは依然として周術期合併症の多い術式であり,手術死亡も少なくない.当院では高齢者に対するPDをより安全に施行し,より良い短期成績を得るために以...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 4

膵体尾部癌に対する標準手術としてのModified RAMPS
北川 裕久(金沢大・消化器・乳腺・移植再生外科)
膵体尾部癌では脾動脈処理を先行し体部から尾側方向に切離を進めるRAMPS(Strasberg, 2003)が標準的な術式である.しかしRAMPSでは,「後方剥離層」の決定・展開の点で十分ではなく曖昧であった.我々は膵体尾部癌の標準手術として,膵後方剥離を「腎筋膜前葉(Anterior renal fascia, ARF)」で包み込むように展開するmodified RAMPSを開発し行っている.【手...

第55回日本消化器病学会大会膵臓-手術治療 4