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検索結果は6件です。

癌性腹水に対する新たな治療戦略 ~KM-CARTによる積極的症状緩和とオーダーメイド治療への応用~
松崎 圭祐(要町病院・腹水治療センター)
【目的】癌性腹水に伴う強い腹部膨満感や呼吸苦などはオピオイドでは緩和が困難で,患者のADLを著しく低下させて抗癌治療の中止につながる.我々は2009年から多量の癌性腹水に対応可能で,より簡便な新方式のKM-CARTシステムを考按し,積極的に施行している.腹水を全量抜水して症状緩和を行うとともに,濾過膜膜洗浄液から回収された多量の癌細胞をオーダーメイド癌治療につながると考えられたので報告する.【方法...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)

当院で経験した結核性腹膜炎の3例
寺本 彰(岡崎市民病院・消化器内科)
【はじめに】結核性腹膜炎は結核症全体の0.5%~2.6%程度の稀な疾患である.細菌学的検査で偽陰性となることが多いため確定診断に難渋し,治療開始まで時間がかかることがある.培養検査以外にはツベルクリン反応,クオンティフェロン(QFT)測定,腹水中のADAの上昇,画像所見(腹膜の肥厚や腸間膜の肥厚など),CA-125上昇などが診断に寄与すると報告されている.また癌性腹膜炎との鑑別を要するため腹腔鏡下...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)

腹腔鏡下腹膜生検が診断に有用であった,結核性腹膜炎3例の検討
上田 渉(大阪市立十三市民病院・消化器内科)
結核性腹膜炎は肺外結核として稀な疾患であるが,時に確定診断に難渋することがある.今回,腹腔鏡下腹膜生検が確定診断に有用であった結核性腹膜炎を3例経験したので報告する.症例1は,70歳代男性.約4か月前から腹部膨満感を自覚し前医にて大量腹水を指摘された.肝硬変等はなく,血液検査,腹部CT検査,腹部超音波検査,上部,下部内視鏡検査を施行されたが,明らかな腫瘍性病変は認めなかった.しかしFDG-PET検...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)

当院における悪性腹膜中皮腫症例の臨床的検討
仲本 学(琉球大附属病院・光学医療診療部)
【背景・目的】悪性腹膜中皮腫は比較的まれな予後不良疾患で,診断に難渋することも多く,また標準的治療法も確立されていない.今回我々は悪性腹膜中皮腫5例を経験したので,その背景や臨床経過等について検討を行った.
【対象・方法】2002年6月~2013年3月までに当院にて診断・加療を行った悪性腹膜中皮腫5例を対象に,背景,症状,検査,診断,治療,経過,予後等に関して検討した.
【結果】男性2...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)

腹膜播種に伴う癌性腹水へのtriamucinolone acetonide腹腔内投与の臨床的検討
江口 考明(済生会中津病院・消化器内科)
【目的】癌性腹水は穿刺を行ったとしても頻回となる割に症状緩和が乏しく,末期患者にとって改善し難い症状である.播種病変のVEGF産生をtriamucinolone acetonide(TA)がdown regulationし,腹水を改善する報告がある.今回TA腹腔内投与で症状改善に繋がるか検討した.【対象】2012年1月~2013年3月に癌性腹水で入院し,CT画像もしくは腹水細胞診で腹膜播種と確定診...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)

消化器癌悪性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注
前田 修(名古屋大大学院・消化器疾患先端研究)
【目的】悪性腹水に対する腹水濾過濃縮再静注(CART)は症状緩和に有効であるが,原因療法でないことから多くの症例では繰り返し施行する必要がある.その効果と安全性および施行前後の臨床検査値の変化について検討した.【方法】消化器癌に対して2010年以降に当院でCARTを施行した6例(胃癌5例,虫垂癌1例),計52回について検討した.【成績】CART施行回数はそれぞれ1,2,8,10,13,18回で,一...

第55回日本消化器病学会大会その他(腹膜)