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検索結果は7件です。

鍼の足三里(ST36)刺激による機能性胃腸症(FD)治療の可能性
名越 淳人(右田病院)
【目的】以前、われわれはdysmotility-likeのFD患者の約1/3で血清モチリン値の低下と空腹期強収縮運動(interdigestive migrating contractions: IMC)出現の減少を報告した(M Kusano, et al, Am J Gastroenterol, 1997)。今回はFD患者に対する鍼治療の可能性を検討すべく、健常人における鍼刺激の影響を検討した。...

第54回日本消化器病学会大会その他4

腸管オートファジー誘導による抗酸化作用、腸管バリア増強作用を応用した過敏性腸症候群の新規治療開発
稲場 勇平(旭川医大・消化器・血液腫瘍制御内科)
【目的】過敏性腸症候群(IBS)は機能性消化管障害の代表疾患であり、高頻度かつ生活に支障を及ぼす重要疾患である。疾患の原因として腸内細菌叢の異常や酸化ストレスによる腸管バリア機構の破たんなどが挙げられる(Piche T, et al, Gut 2009)。今回我々は新しくプロバイオティクスによるオートファジー誘導を介した抗酸化‐腸管バリア増強作用を同定したので報告する。【方法】ヒト大腸癌細胞株(C...

第54回日本消化器病学会大会その他4

プロトンポンプ阻害薬長期内服と血清Mgについての検討
竹田 康人(石川県立中央病院・消化器内科)
【目的】海外ではプロトンポンプ阻害薬(PPI)長期内服により低Mg血症を来す症例が報告されており、米国食品医薬品局よりPPIを1年以上長期に服用した場合に低Mg血症を来す可能性があると注意喚起されている。実臨床で認識した経験は乏しく、今回はPPIと血清Mgについて検討する。【方法】2011年10月から12月までに当院内科外来に通院中の1742名中、年齢、性別、PPI内服の有無、基礎疾患(肝硬変、糖...

第54回日本消化器病学会大会その他4

酸分泌抑制剤使用と骨密度・骨代謝との関連
浅岡 大介(順天堂大・消化器内科)
【目的】酸分泌抑制剤はGERDや消化性潰瘍の治療において世界中で用いられているが、近年欧米で酸分泌抑制剤使用と骨折リスクとの関連に関する報告が相次いでいる。わが国も高齢化に伴い骨粗鬆患者も増加傾向にあるが、酸分泌抑制剤使用歴と骨代謝との関連の報告はない。今回、酸分泌抑制剤使用と骨代謝との関連を検討することを目的とする。【方法】2008年4月~2012年2月までに当科にて(1)腰椎DEXA(Bone...

第54回日本消化器病学会大会その他4

消化管GIST多発肝転移に対し外科切除単独/外科切除+Imatinib投与により長期生存中の2例
川瀬 寛(製鉄記念室蘭病院・外科)
今回,我々は消化管GISTの多発肝転移に対し,外科的切除単独で12年生存中である症例と切除後のImatinib内服により9年間生存中である症例を経験したので報告する.【症例1】 68才男性.H6年に胃GISTの診断にて胃全摘術を施行し, H10年より通院を自己中断していた.H12年に右上腹部の鈍痛を主訴に来院し,CTにて多発肝転移を認めた.術前門脈塞栓術施行し,拡大肝右葉切除+S2部分切除術施行し...

第54回日本消化器病学会大会その他4

GISTに対するイマチニブとスニチニブの位置づけ
高橋 広喜(国立仙台医療センター・消化器内科)
【目的】当院で過去10年間に診断したGIST 51症例においてイマチニブ投与16例さらにスニチニブ投与2例を経験したので治療成績や問題点について検討を行った. 【成績】1) 進行・再発GISTに対する治療群: 12 例. 食道GIST 1例は切除困難例であったがイマチニブ投与のみで約5年間病勢コントロールされている. 胃GISTは 6例であった.進行胃GISTの2例はイマチニブ投与後 PRとなり,...

第54回日本消化器病学会大会その他4

腹膜偽粘液腫の2例
田川 徹平(昭和大・消化器内科)
【症例1】58歳、女性。平成23年3月中旬から右下腹部痛が出現し、当院を受診した。血液検査で炎症反応所見を認め、腹部CT検査で虫垂の著明な腫大を認め、虫垂炎が疑われたが、腹部所見が軽微であり保存的治療を行った。その後、症状は速やかに改善し第7病日に退院となるも、入院時のCT所見より虫垂腫瘍の可能性を考え、外来で経過観察を継続した。2ヶ月後のCT検査にて腹水が出現し、虫垂癌の腹膜播種や腹膜偽粘液腫が...

第54回日本消化器病学会大会その他4