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検索結果は6件です。

ラット慢性腸炎モデルでの白血球除去療法の作用機序はCalcitonin Gene-Related Peptideに依存している
山崎 博(久留米大・消化器内科)
背景と目的:白血球除去療法(LCAP)は活動期の潰瘍性大腸炎の標準的治療として広く実施されているが,その作用機序について不明な点が多い.我々はデキストラン硫酸(DSS)による急性大腸炎ラットモデルにLCAPを施行し,LCAPがカルシトニン遺伝子関連ペプチド (calcitonin gene-related peptide : CGRP)を誘導することで大腸粘膜血流を改善させることを報告した(Dig...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)

DSS大腸炎マウスにおけるTenascin-Cの機能解析
星野 優(東京慈恵会医大・消化器・肝臓内科, 東京慈恵会医大・解剖学)
【目的】潰瘍性大腸炎(UC)は原因不明の慢性炎症性疾患で, 病態に細胞外マトリックス(ECM)が関与していると多数報告されている. Tenascin-C(TNC)は創傷治癒や癌の浸潤等に関与するECMであり, UCの病態形成への関与が示唆される.本研究では, DSS誘発性UCモデルマウスを用いてTNCの発現分布を解析することにより,IBDの病態形成におけるTNCの役割を検討した.【方法】8週齢のB...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)

選択的スプライシング制御因子SRSF3による大腸がん細胞の悪性形質変化誘導の解明
増田 清士(徳島大大学院ヘルスバイオサイエンス研究部・人類遺伝学)
【目的】選択的スプライシングは,様々な環境変化に対応して組織・細胞特異的に遺伝子を調節し,細胞のphenotypeを変化させる.ヒト遺伝子の約90%以上は選択的スプライシングを受けており,選択的スプライシングの異常と発がんや神経疾患の関連性が注目されている.Serine/arginine-rich splicing factor (SRSF) ファミリーは,選択的スプライシングを制御する因子の一つ...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)

骨髄間葉系幹細胞依存性の大腸癌細胞増殖の機序
一色 裕之(札幌医大・1内科)
<背景>骨髄間葉系幹細胞(MSC)は炎症性腸疾患など多く疾患への臨床応用が期待されている.しかし,MSCが腫瘍増殖に与える影響は不明である.<目的>大腸癌細胞におけるMSC依存性の増殖機構を明らかにする.<手法>大腸癌細胞株およびMSCを免疫不全ラット皮下に共移植し,腫瘍生着・増殖と血管新生に与える影響およびこれらの機序について検討を行った.また,in vitro共培養実験によりMSCが癌細胞の増...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)

Sevofluraneを用いた持続吸入麻酔によるTNBS腸炎モデルの実験精度向上について
寺井 智宏(浜松医大・1内科)
【目的】TNBS腸炎はTh1系優位の炎症性腸疾患の動物実験モデルとして広く使用されているが,注腸手技の精度によるばらつきが大きく,重度の腸炎発症によるマウスの死亡喪失が一定数存在する.今回我々は,吸入麻酔薬のSevofluraneを使用し,マウスのTNBS注腸中の体位を倒立保持し麻酔深度を調節する,ばらつきの少ない腸炎モデルの作成手技を発案したため報告する.【方法】Sevofluraneを用いた持...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)

単球吸着がinterleukin 6 放出に与える影響に関する基礎的研究
西瀬 祥一(山形大・消化器内科)
【目的】interleukin(IL)-6は単球・リンパ球などから産生される炎症性サイトカインであり,ナイーブT細胞のTh17への分化を誘導するなど,tumor necrosis factor(TNF)-αとともに炎症性腸疾患(IBD)の病態に強く関与している.IBDの治療法の一つである顆粒球・単球吸着除去療法(GMA)に関連して,吸着担体である酢酸セルロース(CA)ビーズに顆粒球・単球が吸着する...

第55回日本消化器病学会大会大腸(基礎1)