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検索結果は5件です。

大腸鏡から見た過敏性腸症候群(IBS)の性差-性別で発症メカニズムが異なる-
杉本 真也(横浜市立市民病院・消化器内科)
IBSの治療薬の効果には国別・性別による差があることが指摘され、日本でも下痢型IBSの有力な治療薬であるラモセトロンの女性での有用性を証明できていない。器質的疾患除外のためIBSの診断治療過程で大腸鏡を施行されることが多い。我々はブチルスコポラミンにより正常者の腸管運動を抑制して無麻酔大腸鏡を施行するとIBS下痢型のほとんどに遷延する蠕動が、便秘型 の一部に遷延する分節型運動が見出されることを報告...

第54回日本消化器病学会大会大腸(機能性疾患)

過敏性腸症候群における症状と自律神経機能の関連性および治療戦略
木村 貴純(木村胃腸科)
【背景】過敏性腸症候群(IBS)は,慢性・反復性の腹痛,不快感,便通異常にもかかわらず,器質的疾患を認めない機能性消化管障害である.近年,IBSの病態として脳腸相関を介しストレスにより増悪することが知られており,薬物治療の他,心理的治療などの治療が試みられているが,オンデマンドな治療選択の報告は未だ少ない.今回,交感神経活動の指標とされる心拍変動係数をIBSの病型と自律神経機能の関連について検討し...

第54回日本消化器病学会大会大腸(機能性疾患)

非便秘者におけるモサプリドクエン酸塩の大腸通過時間への影響に関する検討
味村 俊樹(高知大附属病院・骨盤機能センター)
【背景と目的】モサプリドクエン酸塩(以下、モサプリド)は,慢性胃炎に伴う消化器症状に対する消化管運動機能改善薬であるとともに,その5-HT4受容体刺激薬としての作用機序から大腸蠕動運動促進作用も認められている.しかし,大腸運動機能に対するモサプリドの影響に関してヒトを対象に調べた研究は少ない.今回,非便秘者を対象にSITZMARKSを用いてモサプリドの大腸運動機能への影響を検討した....

第54回日本消化器病学会大会大腸(機能性疾患)

慢性便秘546例の検討
宇野 良治(時計台記念病院・消化器センター)
著者は2008年に便秘外来を開設以来1200人以上の新患患者の診療を行ってきた.今回,一定期間内の連続した症例を集計し以下について分析した.また,アントラキノン系下剤(以下ア系下剤)よる下剤中毒の頻度とその影響についても考察した.【方法】便秘(回数減少,排便困難)で2010年7月から12月に便秘外来を受診し,2ヶ月以上経過観察しえた患者(546人)を対象とし1)性差,2)平均年齢と年齢構成,3)病...

第54回日本消化器病学会大会大腸(機能性疾患)

過敏性腸症候群の経時的治療効果に関する検討  ---単一医師によるVASscale質問票を用いた解析---
松嶋 成志(東海大・消化器内科)
【目的】過敏性腸症候群(IBS)は本邦においては10-15%もの有病率があり、QOL低下や労働生産性の低下など多くの障害を来すとされ、その治療は大きな問題となっている。しかしながら、本患者が一般医家、消化器専門医から十分な治療を受けていないことも多く経験される。一因として、通常行われる本疾患治療での経時的な症状の変化と有効性が明らかでないことが想定される。今回、我々はVASscale質問票を初診時...

第54回日本消化器病学会大会大腸(機能性疾患)