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検索結果は6件です。

当院で経験したCronkhite-Canada症候群の4例
森 泰希(浜松医療センター・消化器内科)
【はじめに】Cronkhite-Canada 症候群(以下CCS)は,消化管ポリポーシスに脱毛,色素沈着および爪甲変形,萎縮を伴う比較的まれな原因不明の非遺伝性疾患である.今回当院で経験したCCSの4症例を報告する.【症例1】72歳,女性.脱毛,手掌,口唇の色素沈着,爪甲萎縮にて皮膚科受診.その後体重減少,味覚障害,下腿浮腫出現し近医受診,内視鏡にて胃,大腸に多発するポリープを認めCCSの診断にて...

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)

腸管嚢胞様気腫症例の検討
道上 篤(札幌厚生病院・1消化器科(胃腸科))
腸管嚢胞様気腫症(pneumatosis cystoides intestinalis :PCI)は,腸管の粘膜下,あるいは漿膜下に多発性の嚢胞状の気体貯留を認める病態で,比較的稀な疾患であるが,本邦では500例以上報告されている.今回,当院で経験したPCI症例11例に関して検討した.症例は男性4例,女性7例.症状は下血1例,腹痛2例,下痢2例,腹部膨満感2例,無症状4例.病変は大腸型9例.小腸型...

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)

クローン病に対するintensive GMAとadalimumab併用治療における寛解導入効果の検討
尾関 啓司(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
【目的】現在,クローン病(CD)に対する内科治療は抗TNF-α抗体治療が中心となっているが,単独治療では速やかに寛解に至らない症例,二次無効症例も経験され,併用療法の考慮が必要である.本邦においてCDにおける顆粒球除去療法 GMA(1回/週)の有効性が報告されている.しかしGMAと抗TNF-α抗体併用治療における治療効果に関する報告は少ない.今回当院における,intensive GMA(2回/週)...

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)

慢性偽牲腸閉塞症を主症状とした自己免疫性自律神経節障害の1例
川西 幸貴(和歌山県立医大・2内科)
【症例】37歳,女性【主訴】腹痛【既往歴】20歳時虫垂炎手術【現病歴】前医で2008年からS状結腸軸捻転のため,内視鏡的整復を4回施行.しかし,腸管拡張が改善しないため,同年8月腹腔鏡補助下S状結腸切除術施行.その後も残存直腸が拡張するため,10月低位前方切除術施行.直腸の病理では神経節消失は認めず.基礎疾患に膠原病等も否定的であり,慢性偽性腸閉塞症(CIP)が疑われた.腸管拡張が残存し,2011...

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)

S状結腸に認めた良性線維芽細胞性ポリープと考えられた一例
松本 久和(日本赤十字社和歌山医療センター・消化器内科)
症例は65歳の男性.スクリーニングで行った下部消化管内視鏡検査にてS状結腸AVよりpull 20cmの部位に淡黄色調のなだらかな小隆起性病変を認めた.肉眼的には表面平滑であり特徴的な所見も乏しい事から粘膜下腫瘍を呈する疾患が第一に考えられた.局所注射にてlifting良好となったためEMR施行した.肉眼的には完全切除されており標本でも腫瘍の露出は認めなかった.病理検査では粘膜内に異型の乏しい紡錐形...

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)

当院での原発性虫垂癌の検討
小川 雅生(ベルランド総合病院・外科)
【はじめに】原発性虫垂癌は消化管悪性腫瘍の中でも比較的まれな疾患であり,標準術式や有効な化学療法に関する報告が少ないのが現状である.今回われわれは,当院で手術を施行した原発性虫垂癌について検討した.【対象】2007年1月から2012年12月までに当院で手術を施行した大腸癌のうち,原発性虫垂癌と診断した症例とした.【結果】同時期の大腸癌手術症例768例のうち,原発性虫垂癌は6例(0.8%)であった....

第55回日本消化器病学会大会大腸(症例報告)