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検索結果は6件です。

初代培養小腸上皮細胞による生理的フラジェリン応答解析
鄭 秀(東京医歯大・消化器病態学)
【目的】TLR5を介したフラジェリン応答は腸管自然免疫の中心的な役割を果たしており、上皮細胞ではTLR5は基底側に発現し細菌の粘膜内侵入により作用すると考えられているが、基底側からのフラジェリン応答解析はこれまで不可能であった。しかし、Satoら(Nature 2009)により小腸上皮細胞の3D初代培養が成功し、陰窩構造や細胞構成を保持した単層のスフェロイドとして上皮細胞のみの解析が可能となった。...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1

小腸粘膜上皮細胞HSP90の機能解析
上田 久美子(順天堂大・消化器内科)
【目的】小腸内視鏡の普及によりNSAID起因性小腸粘膜傷害の発生率は従来の推測より高いことが明らかとなり、臨床上問題となっているがその発症のメカニズムや治療法に関しては解明されているとはいえない。熱ショック蛋白質(heat shock proteins: HSPs)が、そのシャペロン機能を介し、胃粘膜や大腸粘膜において重要な細胞防御因子であることは我々の報告を含め数多く報告されている。しかし小腸粘...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1

HSP60siRNAを導入したラット小腸粘膜上皮細胞における細胞保護作用について
高田 真紀子(順天堂大・消化器内科)
【目的】近年小腸粘膜病変が注目され小腸粘膜防御機能について検討されているが、まだ解明されていない点が多い。我々は、これまでの研究でHSP60高発現小腸粘膜上皮細胞において粘膜防御能が増強することを明らかにし報告してきた。今回siRNA(small interfering RNA)によりHSP60をノックダウンした小腸粘膜上皮細胞の細胞防御能を検討し、HSP60の粘膜保護作用における役割を検討した。...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1

十二指腸癌、小腸癌におけるmicroRNA-143, -145の発現
釜谷 明美(藤田保健衛生大・消化管内科)
【目的】microRNAは22-25ヌクレオチドの小さな機能性RNAで、標的となるmRNAと結合して翻訳調節をすることから、生体内で重要な役割を果たしており、その破綻は疾患と深く関連する。我々はこれまでに胃癌および大腸癌においてmiR-143,-145が低発現することを報告してきた。今回十二指腸癌および空腸癌を一例ずつ経験したのでこれらの腫瘍組織におけるmiR-143,-145の発現を検討した。【...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1

胆汁酸がGPR40導入細胞の脂肪酸センシングに及ぼす影響
山本 明子(名古屋大大学院・健康栄養医学)
【目的】胆汁酸は、小腸内の脂肪滴を乳化して膵リパーゼなどの脂肪分解酵素の働きを助け、また、加水分解された脂肪酸やモノグリセリドとともに混合ミセルを形成することにより、脂肪の消化吸収に役立っている。GPR40は中鎖~長鎖脂肪酸の受容体であり、膵β細胞のほか上部小腸の消化管内分泌細胞I細胞に発現しており、脂肪摂食によるcholecystokinin分泌を担うと考えられている。 今回我々は、GPR40の...

第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1

腸管上皮細胞におけるSmad依存性経路を介したTGF-β1の役割
山田 由美(秋田大・消化器内科)
【目的】Transforming growth factor-β1(TGF-β1)は消化管で発現する成長因子の一つで、腸粘膜の治癒過程において重要な役割を担い、腸管上皮細胞の機能を制御していると考えられている。TGF-βスーパーファミリーの一員であるアクチビンAは腸管上皮の陰窩・絨毛の分化方向の決定に関与している。そこで今回我々は腸管上皮細胞におけるTGF-β1 第53回日本消化器病学会大会小腸-基礎1