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検索結果は6件です。

門脈ガス血症についての検討
長沼 篤(国立高崎総合医療センター・消化器内科)
【目的】門脈ガス血症(Hepatic portal venous gas: HPVG)は重篤な腹部疾患で認める比較的稀な画像所見で,予後不良な兆候とされてきた.一方近年救急医療現場でCTが頻用され,保存的に治癒する軽症例も多数報告されている.今回当院でHPVGと診断した症例について,retrospectiveに解析した.【方法】2010年4月から2013年3月の3年間に当院CTでHPVGを検出した...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)

当院における巨大肝嚢胞に対する経皮的塩酸ミノサイクリン注入療法の現況
富永 明子(廣島総合病院・消化器内科)
【目的】肝嚢胞は消化器領域においてしばしば遭遇する疾患である.肝嚢胞は良性疾患であり治療の対象とならないが,増大傾向にあるものや臓器圧迫症状,感染,嚢胞内出血などの合併症を伴う場合は治療の対象となる.今回,経皮的に塩酸ミノサイクリン(以下MINO)注入療法を行った巨大肝嚢胞について臨床的検討を行った.【方法】2010年10月から2012年10月までの2年間に,当院で経皮的にMINO注入療法を行われ...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)

終末期がん患者の肝腫瘍破裂に対する症状緩和の検討
村上 真基(新生病院・消化器科, 新生病院・緩和ケア科緩和ケア病棟)
【目的】進行癌患者の病状増悪によって生じる肝腫瘍の破裂・出血に伴う急変死は,十分な緩和医療が行われていても避けることはできない.また急変による疼痛増悪で症状緩和も難しい.今回,肝腫瘍破裂と考えられる急変症例の症状緩和について検討した.【方法】2010年1月から2012年12月までに緩和ケア病棟へ入院し,肝破裂によると思われる急変で死亡した患者17名について,急変後の疼痛緩和の良好群10例と不良群7...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)

HTLV-1キャリアにおけるHCV関連肝細胞癌の病態の検討
土持 舞衣(宮崎大・消化器血液学)
【目的】HTLV-1キャリアではHCVによる肝細胞癌(C-HCC)での死亡リスクが有意に高いといわれているが,HTLV-1がC-HCCの病態に与える影響を検討した報告はほとんどみられない.今回我々はC-HCC症例において,HTLV-1感染が肝予備能・進行度・予後におよぼす影響を後方視的に検討したので報告する.【方法】1993年から現在までに当科に入院したC-HCCのうちHTLV-1を測定した135...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)

北海道のある肝癌多地域の疫学調査
樋口 竹広(札幌緑愛病院・医療技術グループ)
【目的】北海道の肝癌標準化死亡比が最も高い地区の疫学調査を行うことができ,C型肝炎ウイルス(HCV抗体)およびB型肝炎ウイルス(HBc抗体)との関連で興味ある結果が得られたので報告する.【方法】Y町M地区に居住する20歳以上の住民を対象に2006年11月~2007年10月までの1年間.また,2009年12月~2010年4月まで追加調査を実施した.受診者は544名(男261人,女283人)で住民の1...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)

近年5年間の当科における肝疾患関連死の検討と特殊感染症症例(Vibrio vulnificus感染症)の経験
松本 信(岩手県立中央病院・内視鏡科)
【はじめに】当科での近年5年間の肝疾患関連死症例は112例であった.背景肝の内訳はHBV関連:18例,HCV関連:46例,アルコール性:38例,その他:10例であった.死亡の内訳として癌死は54例,肝硬変/肝不全は36例,出血が11例,敗血症が11例であった.特殊症例としてVibrio vulnificus感染症による敗血症で死亡した症例を経験したので報告する.【症例】72歳,男性【既往歴】糖尿病...

第55回日本消化器病学会大会肝臓(その他2)