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検索結果は7件です。

Heparin-binding EGF-like growth factor(HB-EGF)による肝線維化制御:TGF-βシグナルとのクロストークについて
吉田 雄一(大阪大大学院・消化器内科学)
【目的】肝における線維化進展に重要な役割を果たしている肝星細胞(HSC)は、TGF-βを中心とした様々な液性因子間のクロストークによるシグナル制御を受けている。我々はこれまで、“肝再生因子”としてのHeparin-binding EGF-like growth factor(HB-EGF)に着目してきた。今回我々は、HB-EGF の“肝線維化制御因子”としての可能性について、遺伝子欠損マウス及びマ...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

骨髄細胞投与による酸化ストレス制御を介した肝発癌抑制メカニズムの解明
高見 太郎(山口大・消化器病態内科学)
【背景と目的】これまで我々は、肝細胞癌のない非代償性肝硬変症に対して「自己骨髄細胞投与(ABMi)療法」を多施設臨床研究として行い、その有効性と安全性を報告してきた。しかし肝硬変症は高発癌状態であるため、骨髄細胞投与が肝発癌に与える影響をマウスモデル系で評価した結果、肝発癌を抑制することを見いだし昨年度の本学会で報告した。そこで今回は、骨髄細胞投与による肝発癌抑制メカニ...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

肝細胞におけるアダプター蛋白質Gab1欠損は、マウス肝線維化を増悪させる
木津 崇(大阪大大学院・消化器内科学)
【目的】肝線維化の発症・進展過程には、障害肝における肝非実質細胞と肝細胞間の液性因子による細胞間ネットワークが重要な役割を果たしている。Grb2 associated binder-1(Gab1)は、様々な受容体型チロシンキナーゼの下流で機能するアダプター蛋白質で、肝細胞においてはERK、AKTといった増殖シグナルを制御している。今回我々は、同分子に着目し、肝細胞における同分子を介したシグナルの異...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

肝切除後肝再生におけるIL-17Aの関与について
古屋 信二(山梨大・1外科)
【目的】IL-17AならびにIL-17Fは、第3のリンパ球サブセットであるTh17より産生されるサイトカインであり、関節リュウマチや炎症性大腸疾患などに関与する。一方、これまでのわれわれの検討より、IL-17AはKupffer cellのTNF-α産生を亢進させる事実を報告した(J. Immunology; 2011 In press)。この結果は、IL-17Aの肝再生への関与を強く示唆する。そこ...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

当院における劇症肝炎および遅発性肝不全34例の検討
荒川 恭宏(名古屋大・消化器内科)
【目的】劇症肝炎の発生頻度は年間350人程度と低いものの、一旦発症すると急速な経過をたどる予後不良な疾患である。一般に臨床病型(脳症発症までの期間)、成因、合併症の有無等により予後が異なるとされている。当院にて劇症肝炎および遅発性肝不全(LOHF)にて治療を行った症例での患者背景、予後を検討することを目的とした。【方法】1992年1月より2012年2月までに当院で劇症肝炎およびLOHFにて治療を行...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

ABMi療法を施行したアルコール性肝硬変患者の骨髄シンチグラフィと肝予備能の変化についての検討
芳賀 弘明(山形大・消化器内科)
【目的】これまで肝硬変は不可逆的なものと考えられてきたが、肝再生医療の発展とともに改善する可能性が示されつつある。人においては非代償性肝硬変患者に対する自己骨髄細胞投与療法(ABMi療法)により、肝予備能が改善することが報告されている。私たちは、禁酒し得たアルコール性肝硬変患者に対し、ABMi療法を施行しているが、効果があまりみられない症例も存在する。今回、私たちは骨髄シンチグラフィを測定し、肝集...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)

当院における急性肝不全症例への脳死肝移植適応と問題点
柿木 嘉平太(金沢大・消化器内科)
【目的】当院では2010年6月に脳死肝移植提供施設の認定を受けて,肝移植目的に紹介される急性肝不全症例も増加傾向にあるが,肝移植実施までの適応評価,治療管理等において判断や対処に苦慮する場面もしばしば発生する.2010年6月以降に当科に紹介された急性肝不全症例を検討し,当院における急性肝不全症例の対応における問題点について検討した.【対象と方法】対象は2010年6月~2012年2月にかけて,当院に...

第54回日本消化器病学会大会肝臓(肝再生、肝不全、移植)