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腹水濾過濃縮再静注療法(Cell-free and concentrated ascites reinfusion therapy ; CART)を繰り返し施行した難治性肝性腹水症の3例
井田 智則(大森赤十字病院・消化器内科)
【目的】難治性肝性腹水は予後不良な病態で、現状では緩和的措置として腹水除水を繰り返すことが多いが、腹水に漏出した蛋白の喪失が進み全身状態の低下を来す。腹水濾過濃縮再静注療法(CART)は除水腹水中の不純物を除去し、蛋白成分を濃縮し再静注する治療法である。患者自己蛋白を再利用することが可能であり、近年は難治性肝性腹水症に施行されることが多い。今回、難治性肝性腹水症に対しCARTを繰り返して施行した3...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告3

小腸静脈瘤破裂に対しBRTOにて救命しえた一例
笹井 保孝(大手前病院・消化器内科)
小腸静脈瘤は診断、治療に難渋することがある。今回我々はBRTOにて救命しえた小腸静脈瘤破裂の1例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する。【症例】65歳男性。【既往歴】2000年にS状結腸癌に対してS状結腸切除、2005年より食道静脈瘤破裂に対して計4回EVL施行。【現病歴】アルコール性肝硬変にて外来経過観察中、2010年11月17日多量の新鮮血下血を認め、当院外来受診した。来院時、血圧低下...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告3

生体部分肝移植術後における plasma dia-filtration の使用経験
林 泰寛(金沢大・消化器・乳腺・移植再生外科)
【はじめに】近年,集中治療領域における新しい人工肝補助療法として,plasma dia-filtration (PDF)が考案,導入され,その有用性が報告されている.今回,我々は過小グラフトを用いた生体部分肝移植(LDLT)術後の人工肝補助療法としてPDFを導入した1例を経験したので若干の文献的考察を加え,報告する.【症例】C型肝炎ウイルスによる非代償性肝硬変の61歳女性に対して,38歳女性をドナ...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告3

肝硬変症に合併し診断治療に難渋した再発性下部消化管出血の2例
松田 健二(筑波大附属病院・消化器内科)
【緒言】肝硬変症は食道胃静脈瘤などをしばしば合併し,上部消化管出血を来し易い。一方,近年小腸内視鏡検査により門脈圧亢進に伴う下部消化管出血の報告も増えている。【目的】肝硬変で,貧血の診断に苦慮した下部消化管出血患者2例を経験したので報告する。【症例1】68歳女性。2004年C型肝硬変とS8肝細胞癌を指摘され,以降再発と治療を繰り返した。2007年より時折貧血が出現し鉄剤投与で改善した。患者は下血を...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告3

大腸癌再発化学療法後に門脈圧亢進症を来した結節性再生性過形成の一例
高谷 広章(奈良県立医大附属病院・消化器・内分泌代謝内科)
【目的】結節性再生性過形成(NRH)は非硬変肝に多発結節を生じる非腫瘍性結節性病変であり、門脈圧亢進症、自己免疫性疾患等との関連が推測されている。大腸癌術後に糖尿病、慢性関節リウマチを併発し、大腸癌再発に対する化学療法後に門脈圧亢進症を来し、NRHと診断した症例を報告する。【症例】63歳,女性。主訴:心窩部不快感。既往歴:39歳時に大腸癌(SMN2H0M0P0 Stage3b)にて手術(横行結腸切...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告3