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検索結果は7件です。

診断に苦慮した顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)産生肝細胞癌の一例
須賀 義文(神鋼病院・消化器内科)
症例は76歳の男性。主訴は発熱と全身倦怠感。既往歴として、46歳時に胃潰瘍にて胃の部分切除を施行されている。また糖尿病を指摘されているが、特に治療は受けていない。平成22年5月初旬より全身倦怠感が出現し、5月13日に当院呼吸器内科を受診した。血液検査上、WBC 34500/μl、CRP 13.9mg/dlと高度の炎症を認めたため、抗生剤の内服で外来にて加療を行ったが改善せず、5月21日CTで肝膿瘍...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

急速に増大し、腫瘍破裂をきたした肝原発神経内分泌癌の1例
小川 雅生(ベルランド総合病院・外科)
症例は77歳、男性。表在性膀胱癌術後、当院泌尿器科にて経過観察中、肝腫瘍を指摘され当科紹介となった。血液検査上、肝障害度Aであり、腫瘍マーカーはPIVKA-IIのみ105mAU/mlと上昇していた。腹部造影CT像上、腫瘍は肝左葉に存在し、最大径8.5cmで辺縁が淡く濃染され、胆管細胞癌を疑い手術を予定していた。しかし術前、心窩部痛が出現し、再度腹部造影CT検査を施行したところ、腫瘍は最大径13.5...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

急速な増大を呈した肝原発神経内分泌癌の一例
小野 雄司(札幌社会保険総合病院・内科・消化器科)
今回我々は短期間で急速に増大した肝原発神経内分泌癌の一例を経験したので報告する。
 症例は68歳、男性。肺気腫の治療を近医で行っていた。以前より胸部CT検査にて肺に肉芽腫様変化を指摘されており、PET検査を行ったところ、肺には所見なかったが、肝にFDGの集積を認めた。当院に紹介され、造影CT検査を行ったところ、肝S4/5に造影早期で周辺部に軽度の造影効果、造影晩期で全体が不均一に増強を示す3...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

肝細胞癌に対するソラフェニブ投与中に有棘細胞癌を合併した一例
大濱 日出子(市立池田病院・消化器内科)
【背景】本邦でも2009年5月より進行肝細胞癌に対してソラフェニブが導入された。本剤による有害事象は欧米とは異なり手足皮膚反応や肝障害の頻度が高く投与中止の原因にもなっている。その一方で欧米では、最近本剤によるkeratoacanthosisや皮膚扁平上皮癌の合併が6~7%に報告されているが、本邦では2011年3月現在約1万例にソラフェニブが使用されているにも関わらず未だ一例の報告もない。今回我々...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

リンの補給によりソラフェニブ投与継続可能であった3症例
落合 理乃(松山赤十字病院・肝胆膵センター)
【症例】切除不能な進行肝細胞癌3症例に対し、ソラフェニブ(800mg/日)投与開始した。開始後1-2ヶ月頃より全身倦怠感や食欲不振、不随意運動、筋力低下等の症状が現れ、血液検査にて血中リン濃度の低下を認めた。【経過】副作用のため内服継続困難となり、一時休薬が必要であった。低リン血症に対しリン製剤の内服を開始したところ症状は速やかに改善し、血中リン濃度の上昇を確認した。3症例とも比較的短期間の休薬の...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

肝細胞癌切除後の肝外再発例に対して放射線治療、Sorafenibを投与した2例
中村 尚広(市立静岡病院・消化器内科)
【目的】肝細胞癌切除後の肝外再発例に対して放射線治療、Sorafenibの投与を行った2例の治療経過について報告する。
【症例1】67歳男性。C型肝炎、肝細胞癌に対しH19年7月肝左葉切除術施行(多結節癒合型31×30mm、中>低分化肝細胞癌、eg,fc+,fc-,inf+,sf+,s0,vp1,vv0,va0,b0,sm-,LF,T3N0M0 stageIII)。H20年3月残肝多発再発を...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4

TACE不応進行肝細胞癌に対する少量ソラフェニブとシスプラチン・ミリプラチン併用動注療法
濱田 晃市(総合南東北病院・消化器科)
【はじめに】TACE不応進行肝細胞癌にはソラフェニブが使用適応となるが、重篤な副作用の可能性と治療効果が3ヶ月の生存期間延長であり十分とはいえない。また、新規に白金製剤であるミリプラチンが使用可能となったが単独治療に関しては従来の抗がん剤併用のTACE不応進行肝細胞癌では限界がみられる 。今回我々はTACE不応進行肝細胞癌例に対して、単独では安全かつ十分な治療効果が期待できないが、抗癌剤少量併用に...

第53回日本消化器病学会大会肝臓-症例報告4