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検索結果は5件です。

胃癌 癌部・非癌部におけるAID発現の意義
江藤 祥平(徳島大・消化器・移植外科)
【目的】Helicobacter pylori(HP)感染下の胃発癌において,慢性胃炎から発癌に至る過程で遺伝子変異酵素AID(activation-induced cytidine deaminase)が複数の遺伝子異常を誘発すると指摘されている.今回,癌部・非癌部におけるAID発現の意義について検討した.【方法】胃癌手術症例のうち術前HP陽性患者59例を対象とし,切除標本の癌部・非癌部のAID...

第55回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(胃癌2)

手つなぎ型胃癌の臨床病理学的考察
田中 健大(岡山大病院・病理診断科)
手つなぎ型腺癌は,胃癌取り扱い規約第14版では中分化型管状腺癌に分類され,一般型腺癌と見なされる病変であるが,近年,その臨床病理学的解析が進むにつれて,通常の腺癌とは異なった性格を有する腫瘍であることが明らかになりつつある.我々の施設では2011年以降で20症例であり,全胃癌症例の2.5%と稀な疾患である.中部に発生する頻度が高く,肉眼型としては表面陥凹型病変が多いが,病変の辺縁では表面平坦型で範...

第55回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(胃癌2)

当院で経験したAFP産生胃癌の臨床的特徴についての検討
羽柴 智美(国立金沢医療センター・消化器科)
【はじめに】AFP産生胃癌は全胃癌の2~9%と比較的稀で,早期に肝転移やリンパ節転移を伴うことが多く予後不良とされている.また,その治療方法は確立されていない.今回,当院で経験したAFP産生胃癌について検討する.【対象】2007年4月~2013年3月の期間に,当院で経験したAFP産生胃癌症例6例を対象とした.【結果】診断時の平均年齢は71.8(48-87)歳,男女比は4:2,診断契機は有症状4例(...

第55回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(胃癌2)

胃癌における術前生検病理組織型と切除標本の最終組織型との相違の検討
坂東 悦郎(静岡がんセンター・胃外科)
(背景と目的)FLAGS試験(補助化学療法のPhaseIII)のsubset解析で,未分化癌においてS1-CDDPの優越性が示唆され(p=0.041),未分化癌に対象を絞った臨床試験(DIGEST試験)が進行中である.術前補助化学療法(NAC)を行う場合は生検結果のみが術前に得られる組織情報であり,実際の最終組織型との相関は今後の重要な課題と考えられる.今回の目的は胃癌における術前生検病理組織型と...

第55回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(胃癌2)

胃癌発症における全血DNAメチル化の関連に関する検討
田原 智満(藤田保健衛生大・消化管内科)
背景・目的:DNAメチル化は癌発生,進展に深く関わっている.標的臓器のDNAメチル化のみならず,非標的組織(血液など)のDNAメチル化状態が発癌リスクに関連している可能性が示唆されている.胃癌発生における全血DNAメチル化異常の意義を検討するため,胃癌患者における全血DNAメチル化を検索した.対象・方法:72人の胃癌患者,67人の非癌者,52人の若年健常者の全血DNAを使用した.16部位のCpG ...

第55回日本消化器病学会大会胃・十二指腸(胃癌2)