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検索結果は7件です。

胆管癌術後補助化学療法後に発症した赤芽球癆の一例
三関 哲矢(帯広第一病院)
[目的]赤芽球癆(Pure red cell aplasia;PRCA)は、正球性正色素性貧血と網赤血球の著減および、骨髄赤芽球の著減を特徴とする症候群である。PRCAは稀な疾患で、わが国の特発性造血障害調査研究班の患者登録集計によると、1979年から1993年の15年間で後天性慢性PRCAは107例であり、同期間内の再生不良性貧血は1,602例であった。再生不良性貧血の年間罹病率は人口10万人に...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

胆嚢十二指腸瘻の治癒過程を観察した胆石イレウスの1例
塩井 義裕(岩手県立江刺病院)
胆石イレウスは比較的まれな疾患で,胆嚢や胆管内の結石が内胆汁瘻を通して消化管内に落下して通過障害を起こすイレウスである.この結石は保存的治療で大腸に落下することもあるが,嵌頓する場合には外科的治療が必要である.胆石イレウスの術式には,1.結石摘出によるイレウス解除のみにする,2.胆嚢摘出と瘻孔閉鎖を一期的に行う,の方法がある.今回,我々は胆石イレウスの症例に対して前者の手術を選択したが,胆嚢十二指...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

胆嚢原発の腺内分泌細胞癌の一剖検例
藤井 秀樹(愛生会山科病院)
AFPの著明な高値を伴った胆嚢原発の腺内分泌細胞癌の剖検例を報告する。【症例】78歳女性。【現病歴】腹部膨満を主訴に近医受診。多発肝腫瘍精査のために紹介となった。【現症】腹部に弾性硬の肝を5横指。【検査成績】T-Bil 1.4mg/dl,ALP 1150IU/l, GTP 491IU/l, AST 178IU/l, ALT 32IU/l, LDH 964IU/l, HBs抗原 陰性, HCV抗体 ...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

若年で胆嚢癌を合併したPeutz-Jeghers syndrome の一例
圷 大輔(筑波大・消化器内科)
【背景】Peutz-Jeghers syndrome(以下PJS)は消化管の過誤腫性ポリープの多発と皮膚,粘膜の色素沈着を特徴とする常染色体優勢遺伝性疾患である.消化管癌などの悪性腫瘍の合併が高いとされるが,胆嚢癌の合併の報告は非常に少ない.今回,総胆管結石,胆嚢結石加療目的に来院した,胆嚢癌合併PJSの一例を経験したので報告する.【症例】32歳,男性.PJSで前医加療中,発熱と心窩部痛が出現し,...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

興味深いCT画像を呈した胆管内ガスを伴う急性気腫性胆嚢炎の1例
結束 貴臣(平塚市民病院・消化器内科)
【はじめに】気腫性胆嚢炎はガス産生菌を起因とし胆嚢内に異常ガスを認める疾患である。今回、われわれは胆管内にまでガスを認め、胆嚢が完全にガス化され特徴的なCT画像を呈した急性気腫性胆嚢炎の1例を経験したので報告する。【症例】74歳、男性【既往歴】狭心症に対して冠動脈バイパス術、右下肢閉塞性動脈硬化症に対して大腿・膝窩動脈バイパス術。腹部大動脈瘤にてステントグラフト内挿術。【主訴】右季肋部痛【現病歴】...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

Invasive micropapillary variantを有する十二指腸乳頭部癌の1例
榎澤 哲司(戸塚共立第1病院)
症例は46歳の男性。2009年12月に発熱を主訴に来院。来院時の体温37.8度、血液検査にて白血球の上昇および膵胆道系酵素の上昇を認めたため精査となる。腹部造影CTでは、総胆管の拡張および主膵管の拡張を認めた。MRIでは、同様に胆道系と膵管の拡張を認め、Vater乳頭部の腫瘤が疑われた。腫瘤の精査および胆道ドレナージ目的にて内視鏡を施行した。十二指腸乳頭に露出腫瘤型の不整な腫瘤を認め、周囲の十二指...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1

総胆管切石後に判明した肝外胆管癌の2例
杉山 誠治(木沢記念病院・外科)
はじめに:肝内結石と肝内胆管癌の合併はよく知られているが、総胆管結石と肝外胆管癌の関係は不明である。今回、総胆管結石後に判明した胆管癌の症例を2例経験したので報告する。症例1:81歳女性。2009年9月、近医の血液検査で肝逸脱酵素の上昇を指摘され、当院消化器科を受診した。総胆管結石を認め、EST施行し、結石除去を行った。その後12月にも再度結石を認め、結石除去を行った。2010年2月に、発熱、黄疸...

第53回日本消化器病学会大会胆道-症例報告1