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検索結果は6件です。

膵癌の間質浸潤を抑制する方法
富澤 稔(国立下志津病院・消化器内科)
【目的】膵癌は早期から間質に浸潤するため予後が悪い。Insulin-like growth factor(IGF)-1はIGF-1レセプターIGF-1Rに結合して下流のphosphatidyl inositol-3 kinase(PI3K)またはmitogen-activated protein kinase(MAPK)を介して細胞の増殖と分化に関与する。無血清培地は間質のモデルとして用いられる。...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2

miR-197は膵癌細胞のEMT誘導因子であり、p120 catenin発現を制御する
濱田 晋(東北大・消化器内科)
【目的】膵癌は周囲組織への浸潤や遠隔転移により根治が困難な消化器癌である。その浸潤転移機構には様々な分子メカニズムが関与することが報告されてきたが、近年になり蛋白質をコードしないnon-coding RNAに属するmiRNAが癌の浸潤に関与することが明らかとなっている。本検討では癌細胞の浸潤性増殖に関わる新規miRNAの同定と機能解析を行った。【方法】浸潤性膵癌、IPMA、IPMCの手術標本よりm...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2

膵癌の新たな補助療法開発にむけて:EP受容体拮抗薬PGE2作用抑制とCXCL産生阻害についての検討
佐竹 真(兵庫医大・地域総合医療学, David Geffen School of Medicine at UCLA)
目的;膵癌は予後不良の疾患である。その増殖進展にはアラキドン酸(AA)からのCOX2依存性ProstaglandinE2(PGE2)産生とIL-8等のELR陽性CXCL(ELR+CXCL)が重要である。PGE2はEP2/4受容体と結合しcAMPなどを増加させ、腫瘍増殖を促進する。一方でCOX2選択的阻害薬やEP2とEP4受容体の拮抗薬(EP2-AT,EP4-AT)はPGE2活性を抑制し、COX2陽...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2

膵癌周囲線維芽細胞のFibroblast activation protein発現程度から見た生存期間の検討
河瀬 智哉(川崎医大・肝胆膵内科)
【目的】固形癌は独自のパラクライン機構により周囲の線維芽細胞の機能を変化させる。これらの線維芽細胞(carcinoma associated fibroblast)はfibroblast activation proteinα(以下FAPα)を発現すると同時に種々のサイトカインを産生することで周囲の免疫担当細胞の機能を減弱させ、癌の発育に有利な微小環境を作り上げる。今回われわれは膵癌切除標本を用い...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2

Amphiregulin, Epiregulinを介した膵がん増殖進展機序の検討
大崎 理英(滋賀医大・消化器内科)
Amphiregulin (AR), Epiregulin (ER)はともにチロシンキナーゼ領域を含む膜貫通型受容体EGFRsをリガンドとする細胞増殖因子EGFファミリーに属し、さまざまな上皮や間質系細胞の増殖作用を示すことが知られている。今回我々は、膵局所におけるAR, ERの発現について培養細胞および膵癌切除標本を用いて検討した。【方法】(1)単離培養した膵筋線維芽細胞およびpanc-1細胞に...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2

膵星細胞は膵癌細胞の癌幹細胞様形質を増強する
滝川 哲也(東北大・消化器内科)
【目的】近年、癌の再発・転移および治療抵抗性の獲得には癌幹細胞と呼ばれる少数の細胞集団が寄与していることが報告されている。癌幹細胞は通常の組織幹細胞同様に自己複製能や多分化能を有しており、それらはニッチと呼ばれる微小環境によって制御されていると考えられている。一方、膵星細胞は膵癌における線維化・癌間質形成に中心的な役割を果たしており、膵癌の増殖・転移能や治療抵抗性を増強することも報告されている。こ...

第54回日本消化器病学会大会膵臓(基礎)2